ナポリ戦での収穫と、マドリー戦以降への課題

グリーズマンとテル・ステーゲンが決定的な働きをして、希望をつなぐ1-1
攻撃面での引き出しが限定され、メッシ頼みになってしまうのは変わらず

先日エスタディオ・サンパオロにて行われたナポリ戦でバルサは、貴重なエンパテ(引き分け)を手にしました。ヨーロッパ戦において敵地でのイダを1-1で終えた場合、バルサはブエルタでほとんど勝っている(12/14)。セティエンが「結果は良かった」と語ったように、チャンピオンズ準々決勝進出へ向けて視界良好と言うこともできます。でもね。。

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1-1というスコア

ナポリ戦で良かったことは、結果です。
相手に1点しか与えることなく、こちらは1点奪えた。バルサはヨーロッパ戦における敵地でのイダを1-1で終えたことが過去に14回あり、そのうちの12回を次のブエルタで勝っている事実は、カンプノウの要塞ぶりを示すデータとしてクレに希望をもたらしてくれます。

しかし1-1はこちらのパンチ力不足を示す数字でもある。
枠内シュートはゴールになったグリーズマンの1つだけですから、今後のことを考えると心配な現実となります。

チャンピオンズの課題は続く
バルサは欧州戦のアウェイがとにかく苦手で、2015年にチャンピオンズを制して以降プレーしたノックアウトステージのアウェイ戦10試合において、奪えたゴールの合計がわずか「5」・・・ グリジの前はLuke Shaw(ユナイテッド)のオウンゴールでしたし・・・ 準々決勝より上のラウンドでは1ゴールもないんですよね。

どれだけアウェイを苦手にしているのか。だからこそ1-1は上出来か。

重要なゴールで信頼を勝ち取るグリーズマン

貴重なアウェイゴールを決めてくれたアントワン・グリースマンは、得点という目に見える結果を残したことでバルセロニズモの信頼を勝ち取っています。

世界チャンピオンのスター選手なのに全く偉そうにせず、謙虚にバルサに入って行こうという姿勢。トレーニングの写真では、いつも楽しそうに笑っている。物議を醸した『la dicisión』はもう過去のものとして、“El Principito(星の王子様)”に好感を抱いている自分に気付く今日この頃です。

特にグリーズマンは困難な作業である「チーム1点目」を決めているのが大きい。今季ここまでの14得点のうち、9つがそうなんですよね。「ミスター缶切り」です。
さらに国王杯イビサ戦での2ゴールとか、ベティス戦の逆転弾とか、先日のナポリ戦とか、決定的なゴールを決めてます。日曜日のベルナベウ訪問でも期待できるでしょう(対マドリーは5得点)。

ボール非保持時は、プレッシングで貢献するグリーズマンです。

守備陣の活躍

ナポリの得点を1つに抑えた立役者の一人は、60分にインシーニェ、63分にはカジェホンとの1対1を止めたマルクアンドレ・テル・ステーゲンです。
もしグリーズマンの同点弾のすぐ後にイタリアーノに勝ち越し点を決められていたなら、バルサに再度追い付く反発力はあっただろうか。
試合終盤の気を緩めているチームメイトに対して怒鳴っている姿がSNSで話題となっていますし、すばらしいポルテーロですよ。カピタンズに入ってほしい。本気で

ウンティティ
守備陣では、意外にもこの大一番で先発起用されたサムエル・ウンティティが復調してきてるのも朗報です。なにせファーストチームのセントラルは3人しかいないので、ビッグサムの左ヒザにはこのまま問題なくいってほしい。スピードある彼の復調は大きいです。

復調といえば、アルトゥールも良くなってきている。以前のような弱気な横パスではなく、敵陣を崩す縦パスが見られていることが朗報。アルトゥロ・ビダルセルヒオ・ブスケツが出場停止になるブエルタでは重要な役割を担うだろう。前へ!

ナポリ戦のスタッツでまず特徴的なのは、シュート数の少なさです。バルサのシュート数も、ナポリのシュート数も7本ずつ。
今季のチャンピオンズにおける総シュート数で9位につけるナポリ(計95本)ですから、7本(枠内4)に抑えたのは良い数字です。

試合後のフェルナンド・ジョレンテが「バルサをリスペクトしすぎた」と言っていますから、結果とともに悔しいでしょうし、失うものなく攻めてくるであろうカンプノウでは要注意ですね。

攻め手が限定されている

一方でバルセロナはナポリの統制の取れた守備に手を焼き、あちらの守護神オスピナをほとんど脅かせていません(シュート7本、枠内1)。

ポゼッションは高いのだけれども、得点機作りにつなげられていない、よくある展開。バルサはまだイレギュラーで、ナポリ戦の攻めがバルベルデ時代から変化したかというとイメージは似たようなものです。

ドリブルで推進できる選手がレオ・メッシしかいないところが攻め手を限定させていますし、サイドから崩す選手も怪我と放出で不在、レオのマークを薄くする選手も限られている・・・ そりゃあセルヒオ・ブスケツが強化責任者たちに不満を言うのも分かります。
強化部門がスカッドの手足を縛っている感。

ちなみにバルサの総シュート数は89本で、14位。1/8 final に残っているチームの中ではパリやドルトムント(84)に次ぐ少なさ。合計得点も10しかなく(17位)、とても攻撃力のバルサと言えない現状。

1-1は悪くないものの、残した印象はといえば、パッとしません。
とりあえずは結果が出ているので平穏だけれども、いつクライシスが再燃したとして不思議でもないんですよね。とりあえずは日曜日のエル・クラシコ次第。ただ心的圧力を受けるのはジダンチームの方ですから、メッシが“お庭”を闊歩すればクレにとって楽しい終末になるでしょう。

 

コメント

  1. レト より:

    過去2シーズンの屈辱で現地ファンも忍耐力を失いましたね。

    自分も情けなさと徒労感でCLに期待しなくなりましたが、
    今は結果はどうあれ去年までのような臆病な姿勢ではなく
    堂々と戦う姿勢を見せてくれればそれでいいです。
    少なくともセティエン監督にはその度胸とビジョンが感じられます。

    フロントには責任を取らせるべきですが、
    チームの立て直しを図っている監督や選手たちを応援するスタンスは見失わないでほしいです。

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