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(もしラ・リーガ終了なら)あの第27節とメッシのPK弾が値千金だったねという話

試合がないので、目立つのは優勝チームがどうなるんだろうかとの議論

新型コロナウイルス COVID-19 の感染拡大によって、フットボールが停止した最初の週末が終わりました。代表戦があるわけでもなく、パンデミックが原因のパロン(リーガ中断)はやはり落ち着くものではなく。このままシーズンが終わってしまうのだろうかと考えると、寂しくて萎れそうです。

バルサは正当な優勝チームだと主張する見込み

ほんの数日間で世界が大きく変わってしまった、そんな印象です。
先週の今頃、バルセロニスタはマドリーをKOした元バルサ選手クリスティアン・テージョの一撃に「ありがとう!」と言い、ベルナベウ・クラシコ敗北からわずか1週間での思わぬリーガ首位復帰に喜んでいたのに・・・ 新型コロナウイルスがあっという間に欧州を呑み込んでしまった。

シーズン途中で選手権が中断するのはリーガ・エスパニョーラ91年の歴史において初の事件であり(1936年~1939年にスペイン内戦で未開催)、この前例のないパロンがいつ終了するのかも見通せない状況です。

今のところは第28・29節が延期の形を取っていますが、そのまま再開されずに閉幕の可能性も十分にある。もしその場合は、バルサは自らが正当な選手権優勝チームであると主張していく考えのようです。

その論拠は
ラ・リーガは全38節のうち、すでに27節までを終えている(71%消化)
バルサは“冬のカンペオン”だった

日程が7割消化済みなので勝負成立、というのは野球の7回コールドみたいなものですかね・・・ 参加者たちにそういう予告がなかったのがアレですけれど。

連盟とラ・リーガの話し合いにより決める

まさかウイルスの世界的流行によってリーガが中断される事態を予測してはいなかったでしょうが、スペインフットボール連盟の規約には「例外的要因によって選手権が部分的あるいは完全に中断される可能性」についての取り決めもあるそうで、その際はLFP(リーガ)との調整で優勝チームを決める模様です。

LFPとRFEFの責任者たちが集まり、ベターな解決策を協議していく。犬猿の仲である両者の話し合いがどうにもまとまらない場合、規約はRFEFのルイス・ルビアレス会長に最終決定権を与えています。
優勝に該当するチームはないとして、“ノーコンテスト”で幕引きになる道もあるでしょう。

でもまだ3月なので、EURO2020が翌年以降に延期されれば各国リーグが日程を消化することは可能かもしれない。ラ・リーガのハビエル・テバス会長はラジオ局COPEの番組内で「今はまだシーズンを終えるかどうかの議論は尚早だが、私はラ・リーガを完了すると思っている」との期待感を示しています。

1ヶ月くらいの順延なら、詰め込めるんでしょうか。

運命の第27節になる・・・?

もしもの話、バルサがこのままリーガ王者になるとすると、VARの介入によってバルセロナにペナルティキック(PK)が与えられた、レアル・ソシエダ戦 80分の微妙なハンドが決定的だったことになります。

バルサゲート事件によってバルトメウ理事会がぐらぐらと揺れ、ベルナベウ・クラシコで敗れて首位から陥落し、ラ・レアル戦もメッシのPK弾によって1-0で勝つには勝ったけれども内容では負けていた。VARがハンドを取ってなければ試合は0-0で終わり、バルサの首位奪還もなかった。

仮にあれがリーガ第27節ではなく、最終節であれば、翌日にビジャマリンで生まれた テージャッソも加わってドラマティックな幕切れだったりもするんですがね・・・(最終節なら同時キックオフだけれど)。

さてバルセロニスタにとっては微妙で、マドリディスタにとっては痛恨だったあの第27節がシーズン最終試合となるのか。今月末のリーガ再開を期待しますが、イタリアを超える勢いで感染者が急増しているスペインだけに厳しいか・・・。

ここ数日は文章も暗くなってしまいます。早く平和な日常が回復するように願うばかりです。

 

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