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上手くいって6月末:ラ・リーガ再開への厳しい道のり

あと1ヶ月は都市封鎖が続き、6月にプレシーズン、7月に試合消化の計画
現場の選手(ブスケツ)は実現可能性に懐疑的

「ラ・リーガを再開するのは難しいだろう」。そう語ったのはラジオのスペシャル番組にゲスト出演したセルヒオ・ブスケツです。現実的に考えて、国内のこの現状ではコンペティションの再開は困難である。少なくとも選手たちはそのように見ている。しかし主催者たちは日程終了のために可能な方策を模索し、その原案を各クラブへと通知しています。再開の目安は、6月末。だいぶ先の話ですが、それでも可能かどうか。。

ラ・リーガから各クラブに再開への原案

フットボールが停止して、1ヶ月余りが経過しました。停止当初は、5月初めにはラ・リーガを再開できるんじゃないか、なんて言われていましたが、僕たちはコロナウイルスを甘く見ていた。4月が半分終わってもスペインでは感染者数・死者数は減少に転じず、コンペティションどころかトレーニング再開の目処も立っていません。シーズン中の打ち切り話もちらつき始めています。

しかしラ・リーガは諦めない。
彼らは16日(木)に各クラブとの電話会議を行い、トレーニング再開のための原案を提出しています。この原案には「プロトコル」との単語が用いられており、全クラブが一様に行う共通ルールです。
これを各クラブのカピタン、監督、ドクターたちが分析し、ラ・リーガに回答を出す。合意の形成は容易ではなさそうです。

国内の感染者数などを見ながら、最終的な承認を出すのは政府機関のCSD(上級スポーツ局)ならびに保健相となります。

6月末の再開を目指す

スペイン政府は去る11日、非常警戒体制を4月26日(日)まで延長することを決定しています。しかしこれはさらに2週間延長される見込みとのことで、ラ・リーガは5月末~6月初めのトレーニング再開を目指して準備を進めているようです。

そこから3~4週間のプレシーズンを行い、フィジカルを鍛え直していく。
ラ・リーガは再開までの道を4つの段階に分ける案を各クラブに示しています。

1.準備段階:今の状況。自宅で可能な筋肉トレーニングや、エアロバイクなどを用いての持久力トレーニング。
2.クラブのトレーニング施設を訪れての、時間帯を分けた個別トレーニング。広いグラウンドでのランニング、スプリントなどが可能となる。ボールも蹴れる。
3.少人数でのグループ練習。ウイルス検査で陰性が出た選手たちが数名集まる。
4.チーム全員でのトレーニング。ラ・リーガ再開目前。検査がカギとなり、陽性反応が出た選手は隔離。ホテルもしくはクラブ施設での長期合宿になることに選手協会は反発。

6月中旬にこの第4段階に入ることを目指し、リーガ再開は早くて6月末となります。

週2試合×5週間

4月17日版SPORTによると、ラ・リーガは残り11試合を集中的に実施する計画を立てています。
試合後は少なくとも72時間の休養期間を設けるので、週に2試合で5週間。
6月最終週に再開し、7月末をリミットとする云々です。その後、チャンピオンズが始まると。

まとめると、こうです。
プレシーズンの6月。ラ・リーガの7月。チャンピオンズの8月試合は全て無観客
相当に無理をしてのやり繰りですけれど、現実的にはこれでも厳しいんでしょうね。。。
その間、選手たちは外部との接触を相当に制限される。ムンディアル(W杯)期間中もホテル泊ですが、もっと缶詰にすることをラ・リーガは考えているようです。

ブスケツとラキティッチは非現実的と見る

これらをふまえ、FCバルセロナの第2カピタンであるセルヒオ・ブスケツは、ラジオ番組内でラ・リーガの再開についての見解を訊ねられ「難しいだろう」と答えています。
そして各チームが一ヶ所に集まってゲームを集中的に片付けていく案についても「コンペティションが終わるまで僕らを合宿させるのは、やりすぎだよ。可能とは思わない」と“ダメ出し”。

その前日にはキケ・セティエンもまたラジオ番組のインタビューでラ・リーガの原案に関して「実現できるように思えない」「ニュースを見ていて、自分たちがすぐにトレーニングを始められると私は確信していない」と、懐疑的な考えを示しています。

以前の“ありふれた日常”が戻ってくるには、かなりの時間が必要となりそう。スポーツは当分、無観客が普通になるんでしょうか。

 

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