ピアニッチ獲得という心躍らないオペレーション

経済面・スポーツ面でバルサに好都合な補強だとメディアは言うが・・・
そのどちらからも獲得目的が分からない、支持できないトレード話

ミラレム・ピアニッチ Miralem Pjanic(30)。ユベントスに所属するボスニア人中盤選手。5月に入ってからのバルサ系メディアでは、この名前を実によく目にします。FCバルセロナがこのピアニッチ獲得を目論んでいて、ユーベとの交渉は順調だという。実績があって、ポリバレントさと走力が売りだというけれど、果たして現スカッドに必要な選手でしょうか。

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選手はすでに合意、クラブ間合意も間近とか

バルサがユベントスにアルトゥールとの直接交渉を許可した、というニュースをMDが報じた時、選手交換の可能性として名前が挙がっていたうちの一人がミラレム・ピアニッチです。

選手本人はバルサ移籍を望んでいて(口答合意済みだとか)、ユベントスも放出を阻むつもりはないという。クラブ間の交渉はずいぶんと進んでいて、バルサとしては今週中にも話をまとめたがっていると11日のSPORTは伝えています。

両クラブは選手の交換をもって移籍を成立させる意向だという。
ユベントスがピアニッチの権利を譲渡する代わりに欲しているのが、12日のMD曰く、以前から固執しているアルトゥール(23)だそうですが、その他にも人気銘柄となっているジャンクレール・トディボ(20)、あるいはネルソン・セメド(26)にも強い関心を示しているようです。

この三択ならば、バルセロナとの契約更新を拒んでいるセメドでしょうが(トディボ放出は勿体なく思えてならない)・・・彼はシティ行きのように思える。そもそもピアニッチがバルサのスカッドに必要かという話です。なにを求めてピアニッチを選ぶのか。

バルサでどんな役割を担うのか疑問

バルサの中盤はもう何年間も人員過剰だといわれ、カルラス・アラニャーがレンタルから戻ってきて、かつリキ・プッチが昇格するといわれるなかで、さらにピアニッチも加入となるとさらに人数は膨らみます。強化技術部門はボスニア人セントロカンピスタにどんな役割を担わせたいのでしょうか。

ピアニッチといって思い浮かぶイメージは、パス技術と視野の広さがある中盤選手です。
彼の良さを熱烈アピールしている5月12日のMD情報によると、シーズン毎に5ゴール近く決められて、5-10の得点アシストができる。ポジションもピボーテ、左インテリオール、メディアプンタと複数ポジションをこなせるといいます。

でもそのあたりの役割は、フレンキー・デ・ヨングアラニャーリキ・プッチらに担ってほしい。若くて資質やDNAを備えた選手たちがいるのに、そこにベテランを敢えて獲得する理由が解せません。
得意とするライン裏を狙ったパスは正確だけれど、遅攻でのコンビネーションや位置取り、ボール保持力はどうなんでしょう。エリア外からのミドルシュートは良い。

彼はユベントスで一番よく走る選手らしく、インテル・デ・ミラノへと移籍しそうなアルトゥロ・ビダルの後任だというのなら、まだ分からないでもないですが・・・(ボール奪取力もセントラル陣に次ぐチーム3番手とか)アルトゥールを差し出すというのならば断固反対。

MDはピアニッチと役割が似ているアルトゥールが“犠牲者”になりえる、と書いてますが、似てるかな。SPORTは一貫してアルトゥール放出にはスルーしています。

獲得を不支持>>>支持

ミラレム・ピアニッチ獲得が、バルセロニスタの支持を集めている様子もありません。この交換トレード作戦によって補強したいポイントがよく分からないんだから、支持しようがない。
むしろ絶大なる不支持は集めており、SPORTがウェブサイトで行ったアンケートによると、82%がピアニッチ獲得に反対票を入れました。MDも90%以上が反対です。

そういった状況に、各新聞は経済的にもスポーツ面でもバルサにとって好都合だとピアニッチの長所を述べるのですが(特にMDが提灯キャンペーンを開始)、うなづけません。経済的というのにはダウト。若い選手と交換する必要性も、申し訳ないけれど分からないです。

3年前にパウリーニョを獲得する際も同じように反対が大多数で、後に「パウパウ、あの時は反対してごめん」と評価がひっくり返った前例もあるとはいえ、パウリーニョは異質だったから光ったわけで、同質で三十路のピアニッチは期待しにくい・・・

アルトゥロ・ビダルイバン・ラキティッチが退団して、若手ばかりになる中盤に実績あって走れるベテランを控えとして非常に安価で補強するのなら分からなくもないけれど、それ以外に彼がバルサになにか新しいものをもたらせそうな気がしないのです。良い選手なのは確かだとしても、バルセロナに必要かというと疑問。気の乗らないオペレーションです。

 

コメント

  1. reinas より:

    VIDALの後任だとしても、PJANICではないだろう感がありますね。

    そもそも、人数過多の中盤になぜ三十路を迎えたPJANICを獲得しようとするのか、ここ最近は転売を計算に入れて若い選手ばかり獲っていた強化部門らしくない様な気もします。

    それにヨーロッパの主要リーグだとローマ・ユベントスとイタリアのクラブしか経験が無いというのも不安材料ですね。
    PJANICの正確なロングフィードやフリーキックは確かに魅力的ですが、今のバルセロナの補強ターゲットとしては… どうなんでしょうね。

    ※ いつも更新を楽しみにしています。大変な世の中ですが、健康にお気を付け下さい。

  2. Charles より:

    絶対アルトゥールの方が良いですよね〜…
    年齢的にも役割的にも必要性を感じられないトレードに思えて仕方ありません。
    最近のフロントは一体何を考えているのか…

  3. トム より:

    ビダルに後任は必要無いと思います。そこを若手枠に使いそう。
    完全にラキティッチの後任ですね。

    バルサの中盤が人員過多と言っても、信用できるのはラキティッチ、アルトゥール、フレンキー、ブスケだけでした。
    リキとアレニャーは若手枠、セルジ・ロベルトはSB兼用で中盤としては微妙な感じで、ビダルは運動量と前線での意外性はあっても肝心のゲームメイクは壊滅的でした。
    ラキティッチの信用を失い放出が確実なので、信頼できる実績を持つ選手がどうしても必要なのでしょう。

    アルトゥールは今後長くやってもらわないと困るし、今は軋轢も無く、代わり見つけるのに売った以上のお金かかりそうなので、放出はないはず。

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