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終わりなきヒザ問題・・・ ウンティティの放出プラン

どう転ぶか分からない彼の左ヒザに賭けるのは危険
安定した起用が見込めるセントラルを補強するのがクラブの計画だという

現在のバルサスカッドにおいて、危うい運営をしているのがセントラルです。最近はジェラール・ピケクレメン・ラングレが出ずっぱりで、時々ロナルド・アラウホが彼らを補っています。本来であればここにウンティティが加わるはずのところ、度重なる負傷離脱で計算が立ちにくいのが現状。より安定したスカッドを求め、売りのシールが貼られるのも必然・・・。

計算が立ちにくい選手

サムエル・ウンティティは計算の立ちにくい選手になってしまいました。
2018年ムンディアルへの強行出場で傷んだ左ヒザ。手術ではなく保存治療を選び、2019年2月に出場許可を受けてからは、実は打撲傷以外にヒザ由来のKOはなかったのですが・・・(足指の骨折やふくらはぎ負傷での欠場はあった)
シーズンも佳境に入った7月3日に急所である左ヒザに痛みが発生、今季はおそらくもう出番はなさそうです。

出場できれば、きっちり仕事をしてくれるとしても、いつ左ヒザが悲鳴を上げるか分からないのであれば戦力には数えにくい。
実際、負傷前のような無敵要塞感はないですし、1シーズンの間、様子を見た結果として導かれた結論が「安心起用できるセントラルの補強」なら、残念ながら賛同できます。

ハイレベルなセントラルを1人獲得し、第4セントラルにはバルサBから昇格させるロナルド・アラウホを配置する。2020/21シーズンはその4人編成でいくと伝える7月14日版SPORTです。

レンタル移籍を模索するクラブ

となると、次に考えねばならないのはウンティティの去就です。
本人としては、バルサ残留が優先。以前にも放出話が出たことがありますが、彼はこのクラブと街が気に入っていて、ヒザの回復に全力をあげるとオファーを断ってきました。今もその気持ちに変化がないかどうか。

彼には2018年に更新した2023年6月末までの契約があり、もし出場機会がごく限られても良しとするなら、それを全うすることもできます。

一方でクラブとすれば、第5セントラルに数百万ユーロの給与を支払いたくはないから籍を移してほしい。
とは言えども、検討するべき正式移籍のオファーは全く届いてないのが現実だそうで(でしょうね・・・)、移籍するにしても期限付きになるでしょう。

7月14日版SPORTによると、放出の決定はすでに下されており、後戻りはない。しかし正式移籍は肝心のオファーがないので、高額な給与を節約するための次善策として、問い合わせのあるレンタル移籍を目指す、 とのことです。同紙は、カルチョが有力な貸出先候補だと伝えています。

確率は高くないかもしれないですが、イタリアでリズムを上げ、成果も残せば、バルサに戻ってくる道も拓ける。エリック・アビダルがウンティティと話をする時、そんな説得もあるでしょう。そしてビッグサムがどの道を選ぶかです。

運命の2018年

ウンティティにとって、2018年のムンディアル優勝は思いのほか高く付きました。
フランス代表の先発メンバーとなるために、シーズン中にすでに傷めていた左ヒザに無理をさせた結果、世界王者となれた一方でクラブでの未来は不確かとなった。
後悔はなくとも、バルサのレギュラーとして輝き続ける未来への道は消え去り、苦悶と忍耐の道へと変わりました。

以前ビッグサムに移籍話が出た時は、過去の悶着(契約更新を巡るゴタゴタ、ヒザ手術の勧めを断っての保存療法を選択)も絡んでいるのかと邪推しましたが、今はもう、そういったことよりもスポーツ面での不確定さが最大の問題かと。
今も黙々と保存療法で回復を目指すウンティティですが、いつ回復するか見通せず(8月8日のナポリ戦が復帰目標)、もう再発がないとの保証もない。

スポーツ選手の怪我は本当に難しいです(ウスマン・デンベレはどうなる)。

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