ラ・リーガが介入し、7億ユーロの契約解除金が必要とするバルサを支持
選手はバルサ退団以外にないと考え、トレーニングにも来ない様子
バルサ退団の意思を固めているレオ・メッシと、それを認めないバルトメウ理事会との腕相撲が続いています。自分のクラブとの契約はすぐにも解除できると考える選手は、その理論に従い、今日から始まるクーマンチームのプレシーズン練習に出ない見込み。そしてクラブは選手側の求める話し合いに応じようとしない。双方の言い分は平行線をたどり、向かう先は法廷となります。
話し合いこそが前進する道だが
今回のレオ・メッシ移籍騒動は、選手の退団希望、それもBurofaxなる手段が用いられて始まったことが大きな特徴です。その手続きの冷淡さが、絶対にこのクラブを辞めてやるという選手の不退転の決意を表している。
それほど強い思いで退団を決めてしまった選手を無理に引き留めてもお互い不幸になるだけですし、マンチェスター・シティのようにそれなりのお金+複数の優秀な選手との交換を提案しているクラブがあるのであるなら、そのオペレーションを進めていくことが、現時点で一番ウィンウィンな出口でしょう。
話がこじれて法廷闘争に行くよりも、妥協点を見つけてメッシを放流することが、おおよそのバルセロニスタの納得する決着方法だと思います。話してダメなら、仕方ない。空白の一年も覚悟すれば良い。
しかしジュゼップ・マリア・バルトメウ会長にとって必要なのは、「世界最高選手を手放したのは、そうするしか方法がなかったのだ」という状況作りです。本気の本気でメッシを手放したくはないなんてのは、にわかに信じられない。リスボンでの2-8以降、彼はメッシを挑発しまくってるじゃないですか。
とりあえず今は、契約更新以外では交渉の席に着こうとせず、ギガクラックを移籍させたければ契約解除金がいう7億ユーロを持ってこいと話し合いの扉を閉ざしている。
そこに昨日、ラ・リーガのハビエル・テバス会長から援護射撃が届きました。バルサ(バルトメウ)の言い分が正しいとの見解を示したのです。
ラ・リーガから異例の援護も・・・
レオ・メッシの契約書に記された7億ユーロの契約解除金は今も有効である、というのがラ・リーガの見解です。そしてその額が払われないのであれば、ラ・リーガは移籍に必要な書類を出さない(登録抹消手続きをしない)という。
クリスティアノさんに続いてメッシまでいなくなってしまってはラ・リーガの利益に重大な損害を及ぼすことから、このような異例の介入を行ったのでしょう。
新事実(?)登場
しかしこれは早計だったかもしれません。ラジオ局ONDA CEROが昨日報じたところによると、契約書には「この補償金は、選手の一方的な決断による契約の解消が2019/20シーズンの終わりから効果を発揮する際、適応されない」との一文があるというのです。そこには期日が明記されていません。
メッシとバルサが2017年に結んだ契約は、実は2019/20までの3年+2020/21の1年になっていて、4シーズンめに入る前に退団を申し出れば7億ユーロの支払いは不要とか云々。事実であれば、状況は今までの話とだいぶ違ってきます(クラブ法律部がそれを知らないなんてことがあるだろうか)。
そしてそれがなくとも、労働者の権利を重んじるFIFAやTASは、(外国)クラブの求めがあれば仮トランスファーとやらを発行するとのことでメッシの移籍を阻むことは出来ないとかどうとかです。
結局のところはバルサとしてはメッシ側、ならびに彼の獲得を求めるクラブと交渉をし、なんらかの代償をえることがベターな着地点となるわけです。法廷へと持ち込むより、双方の話し合いで合意を見つける方がずっと良い。それは間違いないのです。
メッシ側の要求、バルサ側の戦略
契約書を作成する際、一方的な解除条項を盛り込むことにしたその意味をメッシ側は問いかける一方、バルトメウはビジネスマンらしく契約書に記述された文章を盾として選手の訴えを突っぱねているわけです。以下は8月31日版SPORTが挙げる、双方の戦略です。
- メッシ側
- ■burofaxを送った8月25日時点でも一方的な契約解除は有効だった
- ■ゆえに7億ユーロの支払いも不要
- ■有効な契約解除を申し出たので、プレシーズンのトレーニングに行く必要もない
- ■タイトルを狙える欧州のビッグクラブに移籍したい
- ■友好的な移籍を実現するためにバルトメウとの話し合いを望む
- ■応じてもらえないのならFIFAに仮トランスファーの発行を求めて移籍
- バルトメウ
- ■一方的な契約解除は6月10日で期限切れ
- ■メッシとバルサには2021年6月31日までの契約があり、契約解除には7億ユーロが必要
- ■契約は生きているので、出勤(トレーニング)しないのなら給与も払わない
- ■バルサで試合に出るか、それとも空白の一年間を送るか
- ■バルトメウはメッシ売却を否定し、交渉するのは進めていた契約更新のみ
- ■他クラブへ移籍するなら契約の不履行で訴える
上のほうでも書いたように、バルトメウが本気で「メッシを売った会長になりたくない」のかは疑わしいところです。こんなにゴタゴタせずとも、メッシの心をバルサにつなぎ止めておく機会は何度もあったからです。
なのに、ここ最近まで、悪手ばかりを打っている。
カピタンたるメッシの今回の行動には疑問も抱きますが、それ以上にバルトメウ理事会の自分勝手さに腹が立ち、いつも同じような文句ばかり書いてます。
始まってまだ1週間と経ってないメッシ騒動ですが、もう飽きた。もう飽きました。
コメント
本当にもう飽きましたね。
burofaxから双方で構え合ってるだけで結局何も進展はしていない。
こう言っては申し訳ないのですが、カピタンが移籍志願でトレーニングに参加しないとなれば、それはチームにとって許されざる行為ですし、後に戻る気は無いというメッシの強い意志も感じます。
こうなってしまった以上、もう双方の円満解決は不可能でしょうから、マンチェスター・シティ3〜4選手+移籍金と交換するか(そんなオファーが存在するのであれば…)、さっさと法廷にお任せして解決して欲しいとすら思ってしまいます。
どの様な決着がつくにしても裏口退団は決まっていますから、さっさと終わって欲しいです。
メッシは好きだし今のバルサにいてタイトルを取れることはもうないと思うから他のクラブに行くことは賛成。
正直1.2シーズン前あたりから出番減らしてフェードアウトしていくのがバルサとしてもいいと思ってた。
でも契約的にはメッシが勝てるとは思えない。飽きた。
今回の騒動ではなく完全にクレとしてバルサを応援し始めたあのネイマール退団の年からのグダグダに飽きた。
もうやだよ、他のチームがどんどん新しいスター選手生んでる中停滞して補強も意味わからないのばっかりでどんどん弱くなっていって。どんな小さな試合も見逃さず観てたけど最後の1年は結果だけ見て済ますようになっちゃった。
こんな悪夢を作ったフロントはデパイとかラウタロとかとろうとしてもうまく行くわけないんだから放出だけ何とかして出て行って・・・
このゴタゴタ私も飽きました。
早く決着つけてチャンピオンズでメッシをやっつける新生バルサが見たいです!!
もうバルトメウにメッシを引き止める気もその力も無さそうですね。
本当に最悪の会長でした。
あと一年、我慢するしかなさそうです。
まあメッシが退団しても、バルトメウが残ってる限り、バルサの酷い政策と補強は続くんですけどね…
特にクーマンによってオランダ化が全力で進められそうなので、一年の空白の後にチャビが来てくれても、まず大量のオランダ人をどうにかする所から始めなければならないなんて事になりそう。
しかもチャビのサッカーは、バルサ流のポゼッション以外あり得ない。
クーマンがどんなサッカーするかにもよりますが、修正には何年かかかるでしょう。
しかもチームに漂う暗黒感が、いつまでバルセロナ上空を覆うのやら…
ロナウジーニョが来て、メッシが上がってきて、とても長く続いたバルセロナの楽しい時間は、いくつかの警告の後に終わりを告げました。
また、我慢の日々ですね。
この10数年間、バルセロナ=メッシ、メッシこそバルセロナであった訳です。世界中がメッシを認識して、FCバルセロナであった訳です。
そのメッシと喧嘩別れして、良い訳がない。
バルサはメッシが移籍を申し出るならば、その言い分を全て飲んで、御礼を言って送り出すべき。
そうでなければ、残ったチームをFCバルセロナと名乗るのは恥ずかしいと思うべきです。
ユニフォームにスポンサー付けるようになったり、、カンテラを軽視し始めたり、、、カッコいいフットボールチームは何もかもが変わってしまった、、、時代の波に押し流されたとは言えども、本当に悲しい話です。
メッシが居なくなった後、どうなることやら。
双方の歩み寄りが必要だと思う。
シティにメッシがいたらチンチンにやられる気がするけど、バルサにメッシがいてもチャンピオンズ勝ち抜けるイメージが沸かない。。
ただメッシは移籍後もずっとバルサの象徴になる人物。喧嘩別れはあかんで。。
バルトメウは確かに役不足。
けどキャプテンとしてのメッシもシーズン通して役不足だった。
バルサには有望な若手もいる。世界最高のクラブと思って希望を持って新しく入団する選手もいる。
自身が育ったバルサを貶すように出て行くのはやめてくれ。。
チームメッシよりチームバルサが好きだよ。偉大になりすぎたね。
移籍金7億ユーロは現実的じゃないけど、少しは移籍金残しての退団をしてほしい。。
育ったクラブがそんなに憎いか。。
どこに行ってもクレに応援させてくれよ。。
>育ったクラブがそんなに憎いか。
ファンならまず育ったクラブを批判せざるを得ないメッシの気持ちを考えましょう。
そこを軽視したらのび太会長と同じです。
個人的にはなぜバルサが頑固になるのか分からないですね。何の結果も残せていないフロント陣とメッシ。ファンが味方に付くのはどちらでしょうか?考えるまでもないことです。
これ以上ソシオからの求心力を失わないためにもバルサ側が譲歩するべきです。例えメッシに法廷で勝とうが、それでバルサのイメージが良くなることはありえません。
このゴタゴタを見た後で逸材と呼ばれる選手達がバルサを選ぶと思いますか?久保君のように余所のクラブに逃げられるのがオチですよ。