新会長が決まるまで、バルサの運営を担当する代行委員会が発足
会長代行となるトゥスケツは来週クラブの現実を説明すると語る
FCバルセロナの舵取りを一時的に担当する代行委員会が昨日、正式に発足し、その長であるカルラス・トゥスケツが就任会見を行っています。彼が強調したのは会長選挙を「できるだけ早く、より適切なタイミングで招集したい」ことと「圧力には応じない」ことの二点。来週には「クラブの現実も説明する」とも述べています。現実・・・ どんな事実が待っているのか。
圧力を受け入れることなく、早期の選挙招集を目指す
FCバルセロナの前会長ジュゼップ・マリア・バルトメウは、彼のクラブ運営に反対するソシオ連合が進めた不信任動議によって倒れました。不信任投票は行われなかったものの、投票実施に追い込まれたからこそ、ヤツは舞台から下りる決断をした。不可能にも思われたことが、実現されたのです。
ここからはクラブ再建への道が始まります。その第一歩となるのが会長選挙。しかし準備までには時間を要しますから、選挙結果が出るまでは代行委員会なるチームがクラブ運営を担当していきます。
代行委員会の会長となったカルラス・トゥスケツは昨日、ソシオ代表評議員(síndic del soci)であるジュアン・マヌエル・トライテルとともに就任会見に臨み、次のように語っています(会場はカンプノウ内の会見室 la Sala Ricard Maxenchs)。
「私たちはできるだけ早期に会長選挙を招集したいと思っていますが、できるだけと強調します。その理由は、不適切なタイミングで実施する事への圧力を私たちは受け入れはしないからです」
「代行役員は誰ひとりとして、理事会のメンバーになろうとの野心を抱いてはおりません」
代行役員会には辞任した前理事会のメンバーが入ることも認められていますが、今回は含まれず。トゥスケツは「経済的な疑問に関して力になるのは確実なので、申し出には感謝する」としつつも、「できるだけ独立性を保ちたかった」との理由で断っています。
独立と透明性を重視する責任者は、信頼できそう。そして立候補予定者やら様々な派閥の人々から圧力というか要望が来るんでしょうね。。
来週、“現実”が明かされる・・・
さてそのトゥスケツさんが「心配している」というクラブの経済面ですが・・・(彼は著名な経済学者であり企業経営者)彼は「来週からクラブの経済的な現実を詳細に説明していく」と述べました。
「クラブの経済状況は心地よいものではなく、私たちが在任中に可能なかぎり正しい方向へと向けられるよう試みていきます。いま私たちが過ごしているこの危機を小さくするために、前理事会メンバーの考えを集めていく予定です」
トゥスケツに同伴したトライテルさんは、バルサというクラブはこれまでにも幾多の苦難を乗り越えてきたし、今回もそうだろうとの見解を示しています。
「クラブは非常に多くの出来事から生き残ってきました。選手が誘拐され、戦争時には爆弾が落ちた。本部がなくなったことも、会長が暗殺されたこともあります。スニョル氏です・・・ しかし私たちは前進をしてきた。会長選挙が行われるまでの、この代理役員会の任期中でも、クラブは機能し続けていくでしょう」
ソシオ代表的な役職であるトライテルさんはまた、今回のCOVID-19によって800人以上のクラブ会員が亡くなったことに哀悼の意を表しています。
https://www.fcbarcelona.es/es/club/noticias/1879567/tusquets-convocaremos-elecciones-lo-antes-posible
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