ベティス戦で左膝の半月板を損傷、最良の回復のため手術を決断
復帰にはおそらく3-4ヶ月ほど必要と見られる
アンス・ファティが膝の手術を受けることになりました。先日のベティス戦にて左膝にダメージを負い、ハーフタイムで交代となったデランテロでしたが、昨日の精密検査の結果、半月板の裂傷を確認。最善の策として手術が選ばれました。執刀医は膝の権威ラモン・クガット。オペ終了後に記者会見が開かれ、正式な診断結果が発表となります。
全治2ヶ月半~4ヶ月
アンス・ファティの状況について、FCバルセロナの公式発表は以下の3点です。
- ■今日(11月9日)現地午前に、怪我をした左膝・関節内軟骨(いわゆる半月板)の手術を受ける
- ■手術を担当するのはラモン・クガット医師。クラブ医療部の管理下で行われる。
- ■手術終了後にその結果報告とおおよその離脱期間を発表する。
半月板損傷で手術を受けた場合、離脱期間は3ヶ月ほどになるケースが多いようです。
膝には内側と外側に2枚の三日月型をした軟骨組織があり、外部からの衝撃などによってその軟骨が損傷することがある。半月板のどこが損傷したか(血流のある部位かどうか)や、縫合するのか切除するのかなどで復帰までに要する期間も異なってきます。
以前は切除が主だった半月板損傷の治療法ですが、最近は温存を目的とした縫合術が主流と(患者が若い時は特に)。ただし切除よりも縫合の方がリハビリ期間は長く、縫合が上手く行かなかった場合は再手術の可能性も出てくるようです。
損傷した部位や場所、具合によっては、切除しかできない場合もあり。このあたりは関節鏡を入れてみて・・・ というところなのでしょう。
それにしてもだ、こういうことを調べて書いていると、自分の膝(慢性痛あり)もじくじくと痛んでくる気がするから困ったものです。
負傷後もプレー、まさかの重傷
アンス・ファティの左膝・関節内軟骨が傷んだのはベティス戦の33分、ペナルティキックとなったマンディのタックルの際です。
この時、アンスはしばしチームドクターの触診などを受けた後、ピッチに戻ってプレーを継続。前半終了後笛が鳴ると、自ら歩いてロッカールームまで引き上げています。つまり痛みは感じていなかったと思われる。
それが次第に痛みが増し始め、これはもうプレーは不可なのでメッシと交代、詳しく診断して半月板の怪我と判断した・・・ みたいなことのようです。
当初はプレーができるほどだったので、実は半月板損傷だった、との事実はアンスや彼の家族を驚かせました。しかし落ち込んでいても始まらない。ファティ家は昨日(試合翌日)にクガット医師と面談をし、手術を受けることが将来的に最良だろうと決断したそうです(SPORT)。
2度目の手術
アンス・ファティにとって、手術台に上がるのは人生2度目の経験となります。前回は2015年のことで、RCDエスパニョールとのデルビーで脛骨と腓骨を骨折。プレー復帰には数ヶ月を要したのですが、その休止期間を他の個所を強化に活かしたとのことで、今回も同じように「強くなって帰ってくる」ことでしょう。
18歳にしてすでに完全な戦力となっている彼を3-4ヶ月も起用できないのはきついですが、大事な身体でもあるので、焦ることなくしっかりと治してほしい。まずは今日の手術が成功しますように。
ウスマン・デンベレとFCバルセロナの契約は2022年6月までとなっており、選手はまだ更新の姿勢を見せていない。このままなら来年の夏、早ければ冬のマーケットでの放出をクラブは迫られるが、アンス負傷によりプランに変更が生じそう。クラブと選手、両者の思惑が渦巻く。
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