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【会長選挙2021】ソシオの支持署名集めは、ラポルタがぶっちぎり(対抗は3人)

現時点ではラポルタが大きな支持を集めている
最初のハードルである2,257枚の署名を集められたのは4名の候補者たち

昨日1月11日(月)をもって、FCバルセロナ会長選挙 第一の難関であるソシオからの支持署名集めが終了しました。正式な会長候補者となるために必要な2,257枚以上の署名を、クラブのソシオ事務局に提出できたのはジョアン・ラポルタビクトル・フォントニ・フレイシャ、そしてエミリ・ルサウの計4名。おおよその予想どおりの顔ぶれで、現時点では元会長が最も支持を集める結果となっています。

ラポルタが他を圧倒

知名度が有力な武器となる選挙において、“かつてバルサを改革した元会長”の肩書きは強力でした。クラブ公式サイトによると、ソシオからの支持署名を最も多く提出したのはジョアン・ラポルタで10,272枚。他の3人の合計枚数よりも多くを集めた元会長です。

しかも2003年選挙における自らの記録が5,725枚、2015年が4,272枚だったということで、圧倒的な増え方。この数字がさて、今後の選挙戦にどのような心理的影響を及ぼすでしょうか。

ラポルタに続くのはビクトル・フォンの4,713枚で、大方の予想どおりです。あとは2,822枚のトニ・フレイシャ、そして2,510枚のエミリ・ルサウとなっています。

チャビ・ビラジョアナ(1,968枚と発表)は用紙を提出し、クラブによる集計を受けますが、要件を満たしていないので候補とはなれない。ジョルディ・ファッレ(同2,082枚)、リュイス・フェルナンデス・アラ(同1,177枚)、ペレ・リエラ(枚数明かさず)らもまた必要枚数に届かず、事務局前には現れたものの、クラブによる集計を受けずに用紙を破棄しています。

感心できないのはアグスティ・ベネディトで、他の候補者たちの要請を無視し、事務局に顔を出すことすらしませんでした。2017年に彼が主導した不信任動議においても、ベネディトは同様の行動をしています。

不信任動議を主導し、バルトメウ理事会辞任への道筋を作ったジョルディ・ファッレ「戦略を間違えたよ。注目を集めようとピザやタトゥーをしたけれど、信頼を失った。自分の責任であり、過ちを犯したと認めなければならない」「投票日には、ラポルタに入れるだろう」

有効確認後、正式な候補者が発表される

COVID-19の感染拡大、クリスマス休暇週間、さらに大寒波と困難が多数あったなかでの支持署名集めでしたが、結果は予想されたところに収まりました。

選挙管理委員会はこれより署名の有効確認へと入り(1月14日 木曜まで)、2,257枚以上の有効性が認められた志願者だけが正式な会長候補となって選挙キャンペーンを戦います。
ルサウはほぼ1割にあたる253枚以上が無効だと、ここで脱落となる微妙なラインです。

支持署名の提出は、ソシオ歴の長い志願者から順番に受付られています。会員番号13,352のラポルタ(17時)17,436番のファッレ(17時30分)・・・ 30,190番のルサウ(18時30分)・・・ 54,786番のフレイシャ(19時30分)・・・ 67,970番のフォン(20時)・・・ といった順です。

果たして投票ができるのか

FCバルセロナの会長を決定するソシオ投票は、1月24日(日)に予定されています。
しかしこれが無事に実施できるかについては、非常に際どい状況です。カタルーニャ州では先週1月7日から10日間、市町村間の移動が制限されているのですが、これが延長されれば、投票はおそらく延期だろうと見られている。郊外に住むソシオは、投票所に行けないでしょうからね。。

これに対し、ジョアン・ラポルタは「投票は実施すべきだと思う。密集を避けるように会場が分散されたわけだから、延期は意味がないだろう。私たちは投票実施に賛成だ」との立場を表明していますが・・・
バルトメウ不信任動議の際の、ソシオの健康を守るためには投票実施よりも即時退陣がベター論からすれば(当時のラポルタの主張は忘れた)延期も仕方ありません。

というか、もっと早くに実施できなかったことが今でも悔やまれる。

ビクトル・フォン「期待以上」

ライバルであるラポルタに、署名集めでは大差をつけられたものの、今回が初の会長選挙出馬となるビクトル・フォンは「(4,713枚は)期待していた以上」だと前向きな評価でキャンペーン本番へと意欲を高めています。
「署名集めに関して、私たちはとても肯定的に捉えているよ。ゼロからの出発だったし、立候補するのはこれが初めてで、ソシオの答えはすばらしかったからね。自分たちの期待を超えていた
「私たちは上り調子だし、ソシオたちが私たちのプロジェクトを知るにつれて、(支持は)さらに増えている。私たちが選挙に勝つであろうことに、私は一切疑問を抱いていない」

一方、ここまでの発言やら関連ニュースやらを見ていて、案外面白そうだと感じたのがサンドロ・ルセイ理事会でスポークスマンをしていたトニ・フレイシャです。
この人、カンプノウ北ゴール裏の熱狂的サポーター集団たちや、ラ・マシア創設の父といった人々から支持を受けていますし、政治や企業の利益から唯一無縁との主張により、ラポルタVS.フォンの一騎打ちにちょっと割り込んできました。
“会長”の柄かっていうと、そうでもないですが(ごめんなさい)、わりと注目しています。

署名枚数=当確 ではない

集めたソシオ署名が多かった候補がそのまま選挙で勝つかというと、そうでもありません。

2010年選挙や2015年選挙では、一番多くの署名を集めたサンドロ・ルセイジュゼップ・マリア・バルトメウが投票でもライバルたちを下しているものの、2003年選挙では8,590枚で“首位通過”したリュイス・バサットを5,145枚のラポルタが逆転で破った。
今回ビクトル・フォンが狙うのも、そのラポルタ初当選時の再現です。

フォン陣営が強調するのは、過去の栄光ではなく未来を見るべきだという点。抜群の知名度を誇るラポルタは、その彼のカリスマ性と資金力を大きな武器としてソシオに売り込んでいますが、派手な宣伝をして過去の実績をアピールするほかに、具体的なプロジェクトが見えないんですよね。。内容が薄い。

プロジェクトへの準備度で言えば、ビクトル・フォン陣営に軍配が上がります。チャビを“広告塔”にしながら、数年前から計画を練っていたのがうかがえるし、新たな流れを作ってくれそうな雰囲気を持っている候補者です(日本在住・端クレの印象と言い訳しておく)。
ラモン・クガット医師、ジョアン・ビラアルベルト・ベナイヘスさんらが陣営に加わっているのも期待できます。

ということで、ソシオによる支持署名集めは終了しました。
これから3日間をかけて署名の有効確認が行われ(重複したものや記述に誤りがあるものは無効)、その後にいよいよ選挙キャンペーン本番の幕開けです。果たして投票は無事24日に行われるのか。厳しそうですが、保健当局の発表を待ちましょう。

【会長選挙2021】バルサ会長を志願する“仮候補” 8名の情報まとめ
2021年1月24日からFCバルセロナの運営を担うべく、会長選挙に立候補した8名の志願者たち。多少なりとも参考になれば良いなと、それぞれの情報を書き留めていきます。

 

コメント

  1. LUKA より:

    フォント頑張ってくれ!

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