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タイトルが欲しい・・・ 渇望し臨むスーペルコパ2021

上昇基調のチームにとって、タイトル獲得の好機となる
まずはレアル・ソシエダとの準決勝に勝利し、土曜日の決勝進出を目指す

この1月13日は、エルネスト・バルベルデがバルサ監督を解任されて1年だそうです。サウジアラビアで開催されたスーペルコパの準決勝にてアトレティコ・マドリーに逆転負け(2-3)したことを受けての解任劇。それから本当にいろいろあったクラブですが、チーム状況はここに来て改善傾向にあり、クーマン時代の初タイトルを目指して士気高く再びスーペルコパへと挑むバルサです。

スーペルコパ2021

ラ・スーペルコパ・デ・エスパーニャ2021の大会方式を確認しておきましょう。

去年と同じく、4チームによる“ファイナルフォー”形式で行われます。
参加するのはラ・リーガ 2019/20シーズン王者であるレアル・マドリーと2位のFCバルセロナ。そしてコパ・デル・レイ決勝進出のレアル・ソシエダアスレティック・クルブ
まずは今日バルサとラ・レアルが準決勝で対戦し、明日マドリーとアスレティックによるもう一つの準決勝が行われます。決勝戦は17日(日)。本来は今年もサウジアラビアで開催される予定でしたが、COVID-19の影響でアンダルシア州が会場となっています。

転換点となり得る大会

2020年のスーペルコパは、その後バルサが経験することになる騒乱の1年の幕開けでした。
準決勝敗退の責任を背負う形でエルネスト・バルベルデの首が切られ、キケ・セティエンが後任監督となるも、事態はむしろ悪化。COVID-19感染爆発という不測の事態はあったものの、ラ・リーガで失速してマドリーの優勝を眺めると、8月のチャンピオンズではバイエルンに2-8で敗れる悪夢を経験しています。

そしてレオ・メッシの退団騒動、ルイス・スアレスらの不誠実な放出、バルトメウ理事会に対する不信任動議と総退陣、会長選挙・・・ よくもまあ次から次へと話題があるものだと改めて感心した1年でした。

チーム再建を託されて就任した“ウェンブリーの英雄” ロナルド・クーマンの船出は順調ではなかった。勝ったり負けたりを繰り返し、安定とは程遠いパフォーマンス。チャンピオンズ出場権が取れれば御の字かも・・・と思えた時期もありました。

それがどうしたことでしょう。
選手たちの特性によく合ったフォーメーションの発見、攻撃的な役割がハマったデ・ヨング、宝石ペドリの台頭、元気を増してきたグリーズマン、本来のデンベレが戻ってきたこと、など要因は幾つも考えられますが、レオ・メッシが楽しくフットボールできる環境ができたことに伴いバルサの雰囲気はがらりと変わった。

2003/04シーズンにライカールトバルサを変えたのは、ロナウジーニョエドガー・ダビッツという援護を得たからでしたが、今季のクーマンバルサではメッシと同じイメージでフットボールを描けるペドリの存在が大きいですよね。まさかこの若者がそれほどの重要性を持つなんて、夏には想像もしませんでした。メッシが明るいとバルサは別のチームになります。

“再生”したクーマンバルサにとって、このスーペルコパは重要な転換点となり得る大会です。
調子を上げてきているとはいえ、まだ足場が固まってはいないチームとしては、その基礎をより強固にするための自信がほしい。良いフットボールをしてタイトルを掲げられれば、その自信につながります。2019年夏以降に加入した選手たちはバルサでトロフィーを掲げたことがなく、苦い思いもたくさんした後だけに、勝利への渇望は相当に強いことでしょう。外野だってそうですから。

ということで、いつになく勝ちたいスーペルコパ。まずはレアル・ソシエダを破って決勝進出を目指すべしです。

前日会見でのロナルド・クーマンのコメント

スーペルコパの重要性
「準決勝に参加する4つのチームは勝つメンタリティを備えている。私たちもそうだし、ここ数試合で与えたイメージを持って続けていきたいと思っているよ。あらゆる点において私たちは成長しているから、このスーペルコパは私たちが良い方向に向かっていることを証明する良い機会だ」

「私たちにとって重要な大会だ。バルサは物事を勝ち取るために戦うのに慣れている。決勝に行くためにベストのチームを送り出すだろう」

好ましいチーム状況
「チーム状況は良くなっているよ。中盤から飛び出す選手がいるし、前線にはダメージを与えられる資質を備えた選手たちがいる。守備面でも良く、最近の試合で自信を手にしている」

チームの改善について
「最近のチームは自信をつけていて、試合に集中している。この意味で私たちは良くなったよ。自分たちがボールを保持していない時、チームは十分ひとつになっているんだ。プレー内容が改善されている。けれどもシーズンの序盤から、私たちはレオを偽9番にしてプレーしていたからね。違いはチームが自信を持っていることと、ライン間で自由になる選手を見つけている点だ」

バルサが本命か
「そうは思っていないよ。ラ・レアルは今苦労しているように見えるけれど、私は彼らの試合をいくつか見ているし、私の中では彼らはベストチームのひとつだ。最近私たちは彼らに勝ったとはいえ、4チームはどこも強く、スーペルコパ優勝の本命は存在しないさ」

 

コメント

  1. ぼこ より:

    こんなものを渇望しちゃいかん(笑)、と思いつつ、もし勝ったらムード盛り上がるかな!とはおもう。

    でも…チームの上昇気流が安定した訳ではないから、もし負けたときのクライシス煽りが心配かなぁ〜〜。せっかくいろいろ試せるシーズン、もう少しゆっくり若者の成長を応援したい。

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