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ラポルタ×ピケ面談:重鎮選手たちの減給受け入れ(そして残留)へ扉を開くか

クラブ会長とセントラルがチームのあれこれや、契約見直しについて話し合ったという
3週間前、スカッド刷新を予告していたラポルタ会長

クン・アグエロエリック・ガルシア、そしてエメルソン・ローヤル。3選手の加入やロナルド・クーマン続投が立て続けに発表されて賑やかだった先週とは打って変わり、今週ここまでの動きは水面下でのあれこれとなっています。放出オペレーションが進行しているであろう中で、興味を引かれたのはジョアン・ラポルタジェラール・ピケと面談をしたという話。選手はそこで、給与削減に前向きな姿勢を示した模様です。

“刷新”の現状は

2021年5月19日、カタルーニャスポーツフェスタにてFCバルセロナ会長ジョアン・ラポルタが発したメッセージがバルサ界隈で大きな反響を呼びました。「男子フットボールチームはひとつのサイクルが終わり、刷新過程に入っている」。新会長によってスカッドの刷新が行われる!それには重鎮選手、カピタンズも例外ではないとメディアはざわめきました。

あれから3週間が過ぎ、ラポルタの掲げた刷新(リノベーション)もある程度の形が見えてきています。
それは会長が掲げたバルーンである、刷新とか改革の言葉ほどに大胆なものにはならなさそう、というものです。

移籍金ゼロの選手たち(アグエロ、エリック、そしておそらくデパイ)を獲得し、放出候補に挙がるネト、ウンティティ、ジュニオル・フィルポ、ピアニッチ、アラニャ、コウチーニョ、マテウス、ブライスウェイト、トリンカオあたりを手放すとして、革新と呼ぶには弱い。グリーズマンやデンベレ放出でようやく少し刷新でしょうか。カピタンズ放出だと刷新感が出てきます。

契約更新かもしくは売却かの腕相撲が繰り広げられているデンベレの夏物語りがどのような結末を迎えるのかはあと数週間待つとして、注目の動きは、クーマンの去就を決定するための熟慮期間にひっそりと行われたらしいラポルタジェラール・ピケの面談です。
TV3の番組ONZEが8日に報じたところによると、会長と第3カピタンがチームの現状などについて意見交換や分析を行い、会長からは高給選手の契約見直しが要請されたというんですね。

ピケ面談の意味

ここでピケが選ばれたのは、代表チームに呼ばれていないベテランで仲の良い選手ってのもあるでしょうが、肝はやはりロッカールーム内における影響力の強さでしょう。

スカッドの刷新をするとはいっても、“聖なる牛たち”と呼ばれる重鎮選手たちの扱いは慎重を期さねばなりません。前理事会がルイス・スアレスを切った時のような、雑なやり方は許されない。そこでラポルタはまずジェリを選び、チームやクラブの諸問題を話し合ったようです。

ウソかホントか、ラポルタロナルド・クーマン続投に関する選手の意見も知りたかったそうですが、散々言われた“ロッカールームの権力”を維持しそうな懸念は別としても、ピケが会長の求める給与総額問題の解決に理解を示し、契約の見直しにも前向きな姿勢となれば、セルヒオ・ブスケツジョルディ・アルバもその後に続くであろう展開が期待できます。窮状にあるクラブのために減給に応じ、その代わりに“刷新”の対象から外れるのです。

レオ・メッシとの契約更新においても、給与減額が持ち出されている模様。代わりに現役引退後もクラブと深く関わる内容が提案されているという)

ピケセルヒオアルバ。この3選手はなんだかんだいってもまだ代えが利かないことが2020/21シーズンに示されていますし、あと1~2年はチームにいて、アラウホエリックニコ・ゴンサレスらカンテラーノとの世代交代が進むのが理想的です。
ジョルディ・アルバの後継者も、結局はラ・マシアから出てくるしかないんじゃないか。話がやや逸れましたが、彼ら重鎮ベテラン選手が給与減額に応じてくれるのが現状でのベターで、去年契約を更新したばかりのピケがまず前向きな姿勢を示したのは大きな意味を持つでしょう。

順調そうなメッシとの契約交渉も含めて、“聖なる牛たち”と良好な関係のラポルタが選挙に勝った、良い面が出ています。これでメッシも減給を受け入れて契約更新となれば、、

ということで、今後に意味を持ってきそうなラポルタピケの話し合いについてでした。6月も1/3が経過し、月末で満了するメッシとの契約に関する関心も高まりつつある今日この頃です。

 

コメント

  1. silver より:

     明日からはユーロも本格的に始まっていきますから、しばらくは表立ったニュースは出てこないかもしれませんね。
    BusquetsとAlbaは代表の方に行ってますし、面談があるのは先になりそうです。ただ、Busquetsはコロナ陽性のようですし…心配ですね。

    とりあえず、獲得ラッシュは下火になったようなので次は徐々に放出の方が行われていくのを見守りましょう。
    Trincaoはどうでしょうね? あれだけ使われていたので放出されない気もします。

    あと… 個人的にWijnaldumは良い結果になったと思っていますw

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