クラブがネイマールを訴えると発表したその数時間後
この8月22日(火)、FCバルセロナがネイマール家に対し、PSG移籍によってクラブが被った損害を理由に契約更新ボーナスの返却を求める訴えを起こしました。その判断の是非は法廷に任せるとして、話題となったのはそのクラブ公式声明の数時間後に、バルサのクラックたちがSNSに順次投稿していった写真です。そこに写っていたのは、元チームメイトたちとにこやかにポーズを取る渦中のネイマール。タイミングがタイミングだけに、マドリー系メディアはこれを“理事会に対する選手たちの反乱だ”と伝えています。
和やかな雰囲気の元同僚たち
ネイマールがバルセロナへと戻ってきたのは、PSGとバルセロナのトレーニング休日を利用し、友人たちと息子ダビ・ルッカくんの6歳の誕生日を祝うためでした。ダニ・アルベスと一緒にバルセロナへ再上陸したネイは、レオ・メッシ(あるいはネイ)の自宅を訪れ、元チームメイトたちと再会。彼らがSNSに投稿した写真を見るに、パーティにはメッシのほか、ルイス・スアレス、ジェラール・ピケ、イバン・ラキティッチ、それにドグラスが呼ばれていたようです。
そのネイマールとの再会をまずインスタグラムに投稿したのはレオ・メッシでした。添えられたメッセージは、「ピケ、彼が戻ってきたよ(絵文字x3)」。言うまでもなくUSAツアー中にピケが発信した「彼は残る Se queda」に対応するもので、トリデンテ流の冗談となります。その後、ルイス・スアレスやネイマール自身も同じトリデンテ3ショットをインスタグラムにアップ。ネイが抱えるバルサ理事会との緊張関係とは、対照的な友人とのリラックスぶりです。
そして投稿は全員での集合写真へと続いていきます。いい雰囲気です。
スター選手SNSの発信力
メッシやスアレス、ピケ、ラキティッチによるSNSへの投稿がバルトメウ理事会への当てつけかどうかは知りませんが、写真から分かるのは、今もなお変わることのない彼らの良好な友人関係や、あのゴタゴタ退団にも元チームメイトたちは理解を示し、支持もしているであろうことです。
ダビ・ルッカの誕生会は、前もって予定されていたものでしょう。バルサがネイマールを訴えることを同じ日に発表したのは偶然。しかし、少なくともレオたちはデリケートでインパクトあるタイミングで友情を発信することに遠慮はしてませんし、その影響も少なからず知っているはずです。大エースが“震源地”で、かつ中心選手たちがネイに付いていると示された。AS紙がいうようなインスタグラムの乱として語り継がれることになるのか。今後への影響が気になるところです。
そしてスター選手たちの情報発信力の前には、理事会は無力。たとえ深くは考えない戯れの投稿であろうとも、破壊力は抜群だと今回の件は教えています。
最後に、下はネイマールによるジェラール・ピケとの2ショット投稿。ジェリの夏の流行語「Se queda」をもじって「Se queda @3gerardpique(ピケは残ってるね)」と記されています。
コメント
ネイマールのみならずバルサの選手たちは一斉にフロントへの不信感を露わにしていますからね。
今のフロントは内外においてバルサを破綻させかけています。
ずっとなだめ役を務めていたエンリケ前監督が今更ながら気の毒に思えてきます。
そして突如として発表されたセリの交渉破談もいつもの優柔不断の結果としか思えません。
予想を平気で下回ってくるバルサに対して根気良くポジティブ予想を続けるメディアを労ってあげたくもなります。