メッシ、自由契約選手となる：ラポルタは「安心して」「交渉は順調」

前夜をもって、FCバルセロナとの契約が満了しフリーとなったレオ
大丈夫なので落ち着いて、とクレにメッセージを送る会長

2021年6月30日をもって、FCバルセロナとレオ･メッシとの契約関係は一旦終了となりました。この7月1日よりクラックは、どこのクラブとの契約もない自由契約選手。だからといって状況が前日と大きく変化したかというとそうでもなく、交渉中だというバルサとの新契約が数日中に結ばれるであろうと皆信じているので、カンプノウ界隈に不穏な風が吹く様子はありません。落ち着きはしないんですけれど。

6月30日をもってFCバルセロナとの契約関係が終了
ラポルタ「全て上手くいっている」
契約終了に伴う影響

6月30日をもってFCバルセロナとの契約関係が終了

7月1日と言うと、フットボール的には新年度の開始日です。
1ヶ月ほど前に入団が発表されていた選手たち（クン･アグエロ、エリク･ガルシア、エメルソン、メンフィス･デパイ）は昨日で前所属クラブとの契約が終わったので、今日から正式にバルサ選手となる。代表チームで戦いつつも、何かしら気持ちを新たにしているかもしれません。

一方で、我らの大エース リオネル･メッシにも変化がありました。
親友アグエロとは反対に、メッシは昨日をもって一旦（だと信じる）正式にバルサ選手ではなくなった。2005年6月にファーストチーム契約を結んでから16年ぶりの出来事･･･ついに彼は自由契約選手になったのです。昨夏、バルトメウ理事会にBurofaxを送りつけても手にしたかった自由契約です。
またすぐにバルサ所属に戻るとしても、なんか寂しくはあります。

現在彼はアルゼンチン代表でコパ･アメリカを戦っていて、日本時間の4日10時に準々決勝（対エクアドル）をプレーします。テレビにメッシが映る時は「無所属」って表示される？ メッシ級の選手が無所属って、なかなかお目にかかれない珍事ですぞ。

ラポルタ「全て上手くいっている」

Burofaxで激震が生じた昨夏と異なり、メッシが自由契約になっても我々クレが慌てふためくことなく深い森のような静かな気持ちでいられるのは、彼がきっとバルサと再契約を結ぶと信じているからです。

昨日、カンプノウのクラブオフィスに出勤してきたジョアン･ラポルタは待ち構える報道陣に対し、「安心して」とのメッセージを送りました。それは各所で取り上げられています。でも会長に言われるまでもなく、クレは慌ててはいません。
日本国内メディアの、妙にどうなるか分からないという記事の数々を見て、「へ？」と逆に驚きます。

疫病神のバルト一味は去り、ラポルタが戻ってきた。クラブと選手側の交渉は大きく進行しており、近日中に2年契約を結ぶと発表されるはずだ――と信じている。不安が皆無かといえば、そりゃあこのフットボール界に絶対はないし落ち着かないものはなくもないけれど、大丈夫だと確信しているのです。
会長が目標としていた誕生日プレゼントとしての契約更新発表（レオが6月24日、ジャンが29日）は成りませんでしたが、それだけ複雑な調整が必要だということでしょう。細かい条項が数え切れないほどありますから。

ジョアン･ラポルタは昨日、ラジオ局ONDA CEROの番組 El Transistor に出演し、メッシとの契約について次のように説明しています。

「彼が残ることを私たちは望んでいるし、彼も残りたいと思っている。全て上手くいっているよ。ファイナンシャルフェアプレーに適合させなければならないんだ。私たちは今、双方にとって最良の解決策を探す過程にいる」
「私としてはここで彼が残留すると言いたい。でもまだそれを言うことはできない。」

何日後になるのかは分かりませんが、そう遠くないうちに、バルサからメッシとの再契約で合意との知らせが届くのを期待しています。いつかレオと別れなければならない時は訪れるけれど、それはまだ先の話。彼がカピタンとして掲げたトロフィーがコパの一つだけでは物足りないじゃないですか。カンテラーノたちが育ってきて、エスタディに観客が戻る日も近い。選手メッシとバルサの最終章は、まだこれからですよ。