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クン・アグエロ引退「第一は自分の健康」

2021年12月15日(水)クン・アグエロがカンプノウにて会見を開き、フットボール選手からの引退を発表しました。その理由は10月30日のアラベス戦で発症した心臓のトラブル。「辛かったけれど、健康が第一なので」と涙を浮かべながら語ったデランテロには、バルサを挑戦の場に選んでくれたことを感謝するとともに、今後の活躍を願うばかりです。

頭を高く上げ、プロフットボールから去る

クン・アグエロ(33)が現役引退を余儀なくされるらしい。これはもう何週間も前から語られていたことですし、そのこと自体に新たな驚きはありません。ああついにその時が来てしまったか・・・と。けれども寂しさは想像していた以上に強い。もっともっとバルサ選手として輝くアグエロを見たかったと心から思います。

なかなか声を出すことができず、涙ながらに語るその姿から、決断の難しさが伝わってきます。

「私はプロフェッショナルフットボールをプレーすることを辞める決断をしました。自分にとって、とても難しい瞬間です。けれども、私は自分の決断を嬉しく思っています。健康が第一なのです。何故この決断をしなければならないのか、それはご存知のとおり1ヶ月前に負った健康問題によるものです」

「私は最善を尽くしてくれる良いドクターたちに守られていましたが、彼らは私に、プレーを辞めることが最良だと言いました。決断をしたのは、1週間ほど前のことです。プレーを続ける希望はないものかと、出来ることは全てしたのですが、選択肢はほとんどなかった」

「私は自分のキャリアをとても誇りに思っています。5歳の時にボールに触ってから、プロになって一部リーグでプレーすることが夢でした。自分がヨーロッパでプレーするなんて考えたことはなかったのです。だから、皆さんにありがとうと言いたいです。インデペンディエンテで私は育ちました。その後、アトレティコは18歳の私に賭けてくれた。シティの人たちは私の想いを知っていますね。シティでは自分の最高のフットボールをしました」

「そしてバルサ。自分が世界最高のチームの一つに行くことを私は知っていました。入団してから、クラブには信じられないほどによくしてもらった。けれども物事は必然なのです。バルサでは本当によくしてもらいました」

「そして最後に、私が最も愛するアルゼンチン代表にも感謝します。今日までの全員に感謝です。家族、一緒に働いてきた人たち。インデペンディエンテからバルサまでのチームメイトたち。私は勝つためにベストを出してきたと考えていますし、チームメイトもまた私が選手として成長するのを助けてくれました」

「頭を高く上げ、私はフットボールを去ります。これから何が待っているのかは定かではないですが、私を愛し、私の最良を望んでくれる人が多くいることを私は知っています。今日ここに来てくれたみなさんに感謝します。これまでプレーしてきたクラブのファンのみなさんにも。これまでの良い思い出を忘れることはないでしょう。ありがとう」

バルサでの出場は5試合

プロとして802試合に出場し、436ゴールを決めた偉大なる選手が、健康問題によって引退を余儀なくされる。それはもう外野が想像する以上に無念でしょうし、何故、と眠れぬ夜を過ごしたかもしれません。
獲得したタイトルは21に及び、マンチェスター・シティではクラブ歴代最多得点者にもなった。プレミアリーグで歴史を作り、FCバルセロナでもやるぞ、と燃えていた矢先の負傷と、今回の心臓問題ですから、消化するのは簡単ではないでしょう。それだけに引退を前向きに捉える姿勢にはぐっとくるものがあります。

バルサでの初出場は10月17日のバレンシア戦で、その後はディナモ・キエフ戦、レアル・マドリー戦、ラーヨ・バジェカーノ戦、そしてアラベス戦の5試合に出場。エル・クラシコでの追加タイムでの一発が青えんじ選手としての唯一のゴールとなります。
あの試合で意地の得点を決めるんだから、もし胸の痛みがなかったなら、、心強い戦力として活躍してくれていただろうに。

冒頭のスピーチ後の記者団との質疑応答。なされた質問はわずか5つだけだったそうです。
そのうちの一つ、この決断を下した後の心境について、アグエロはこんなふうに語っています。

「気分は良いです。最初の何週間かは辛かったですが、最初の検査をした時、ドクターたちからプレーを続けられない可能性が大きいと言われていましたし、覚悟をし始めていました。決定的なことを言われた時は、処理するのに時間がかかりました。今は大丈夫ですが、当時は難しかったです」

「物事は必然です。前向きに考えるなら、今日はここにいて、そう思える。これからはフットボールの他で幸せになって、この瞬間を楽しめるようトライしていきます。そうは見えないもしれないですが、フットボール選手であるのは簡単ではありませんから。フットボールとのつながりは持ち続けていくでしょう」

わずか5試合しかバルサ選手としてのプレー姿を見れなかったのは残念ですが、カンプノウを挑戦の舞台に選んでくれたことに感謝をしつつ、これからの人生が良きものとなるよう願っています。ありがとう、クン。また時々バルセロナに遊びにきてね。

コメント

  1. イザナギの目 より:

    素晴らしい選手ですけど、マンCから見事にバルサはハズレを引かされたんですよ。バルサはバルトメウ、ラポルタに変わっても首を傾げる獲得しゃうんですよね。当初から疑問を感じましたがやっぱり戦力にならなかった。それにまた古株を獲得しようとしてるじゃないですか。懲りないですねバルサは。だからレアルにどんどん引き離されるんですよ。

  2. イザナギの眼 より:

    アグエロが抜けたらヤミンラマルがくる。笑

  3. ナンバー19 より:

    たとえメッシとの共演を意識していたとしても、減俸を受け入れてまで来てくれたことに感謝します。
    本人としては満足のいくバルサ生活とはならなかったでしょうし、年俸に相応しい活躍とは言い難いかもしれませんが、そんなことは関係なく、ありがとう、お疲れ様でした、の言葉しかありません。

  4. トム より:

    バルサでバリバリやるつもりだったのが良く分かる引退会見でした。
    バルサでのクンをもっと見たかったですが、健康第一です。
    第二の人生に向けて、家族と共に健康を保って歩んで頂きたいですね。

    お疲れ様でした。

  5. しんのすけ より:

    アグエロは、最初のクラブ、インディペンデンテ?に子供の頃加入したんですけど、練習場に通うお金がなかった。それを見かねたジャーナリストが支援して、せいちしたんですよね。
    そういうエピソード聞くと、応援しちゃいますよね。
    いずれにしても、アルゼンチンのレジェンド。お疲れさまでした

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