2022年3月7日(月)、ジョアン・ラポルタがFCバルセロナ会長選挙に勝利してからちょうど1年が経過しました。その記念日にあたって、ジャン会長がバルサTVで独占インタビューを実施。現在のクラブの状況やチャビ監督、メッシ退団や新カンプノウ計画などについて語っています。
何かと詰め込んだので長くなりましたが、よろしければ是非最後まで。
激動の1年間
今からほぼ1年前の2021年3月7日(日)、ジョアン・ラポルタと彼の理事会がソシオからの投票によってFCバルセロナの管理運営権者に選出されました。30,184票(54.28%)を獲得し、ライバルだったビクトル・フォンの16,679票(22.99%)に大差をつけての勝利でした。
そこからは本当にいろいろなことがあり・・・
前バルトメウ理事会が残した壊滅的財政状況の説明、CEOフェラン・レベルテルの到来と退任、欧州スーペルリーガ騒動、メッシ涙の退団、クーマン解任とチャビ新監督、チャンピオンズ敗退、女子チームの歴史的三冠達成とアレクシアのバロンデオロ受賞、2回のソシオ総会(二度目は時間切れで延期)、新カンプノウ建設資金のための15億ユーロ融資の是非を問うソシオ投票、デューデリジェンス、バルトメウの疑惑を検察に委ねる決断、などなど。
スポーツ面でもクラブ面でも次々と話題を提供してくれた、この1年間でありました。
良かったのはシーズン後半になってから男子フットボルチームの内容と結果が向上してきたことで、先日はついに公式戦4連勝ができた。ヨーロッパリーグで勝ち進み(今週と来週はガラタサライとの1/8 final)、ラ・リーガではベルナベウクラシコに勝てれば、さらに気勢が上がっていくでしょう。
バルサTVのインタビューでラポルタはこう振り返っています。
「多くのことがあった1年間だったよ。私の人生の中で、最も濃密な一年の一つだね。非常に激しい時を私たちは過ごしたんだ。情熱的なこと、ストレスフルなこと、不安、物事をうまくやることへの意欲のある一年だった」
チャビはよくやっている
というわけで、ラポルタのインタビューコメントです。
一番はやはり、バルセロニズモが元気を取り戻す大きな理由となっている、チャビ・エルナンデス監督についてでしょうか。クマさんからチャビに司令官が代わり、チーム状況は好転してきた。まだ何も勝ち取っていない新監督ですが、ここ最近のプレーを見ていると希望は持てます。先は長いとはいえ。
「クラブが与えた機会に対して、チャビは十分に応えてくれているよ。それは彼がクラブのことを知り、クラブを愛し、クラブの決断を尊重し、そして影響力を及ぼすパーソナリティを備えた監督だからだ」
「それに彼はバルサがどのようにプレーする必要があるのかを明確に分かっているし、働き者でフットボル病にかかっている。チャビのような監督を持てることに私は非常に満足だよ。彼が何年もチームを率い、私たちに大きな喜びを与えてくれると確信している」
「チャビはチームのメンタリティを変え、私たちのエッセンスを取り戻させている。未来があると私たちは見ているけれど、現時点でも彼らは私たちに喜びを与えられるんだ。ヨーロッパリーグや、ラ・リーガでね。難しいけれど、私たちは戦っている」
「チャビが来てから、バルサは新時代を作っている。私が壮麗なものになると期待する時代だ。若い、カサ出身の選手たちと共にね。野心はこうだよ。何年間も続き、良いプレーをしてたくさん点を決め、多くのタイトルを勝ち取り、ファンが満足するチームにする。彼らには大きな未来と現在がある。ぺドリやアンスと、経験を持って入団する選手たち。カサ育ちではない若手にも私たちクレに希望を抱かせる道のりがあるんだ」
監督交代のタイミング
「もっと早くに出来ていたね。自分の直感で行動するべきだったんだ。けれども人生においては直感では動けないこともある。多くの状況を考慮に入れなければならない。完璧な決断などはないものだ。結果私たちは良くなったので、決断は良いものだったよ」
クーマン解任について
「昨季の終了時点ですでに私の中で迷いがあり、彼にはそれを知らせていたんだ。彼は続投を望み、私たちは一定の経済的・スポーツ的なコンテクストの中にいた。そしてクーマンへの敬意により、私たちは彼にチャンスを与えたよ。コパを優勝していたし、やれるかもとも考えたのだけれど、その後上手くいっていないと見る瞬間が訪れ、私たちは痛い決断をしなければならなかった」
そのクーマンからは先日、批判を受けて件については。
「私は1992年にウェンブリーにいたんだ。あの111分のゴールのことは決して忘れないよ。クーマンのことは、私たちに最初のコパ・デ・ヨーロッパをもたらした人物として、チームに若い選手を入れる勇気のあった監督として思い出すだろう。それもロナルドの手柄だ。もし今彼が心を痛めているなら、それをやり過ごすことを期待するよ」
コメント
ガビとアラウホの長引く契約更新ですが、なんか疑問です。なんせ二人は何も勝ちとってない。ガビは今季からトップチームの試合に出てるだけだしクラブ状況やクーマンやシャビの恩恵のお陰もかなり大きい、アラウホは一年通してクラブに貢献してない怪我も多い。アンスファティは沢山の最年少記録を打ち破ったしペドリに関しては欧州最優秀若手賞、ゴールデンボーイ、コパトロフィーと若手個人3冠達成を成し遂げた。まだプレーにムラがあるガビやアラウホはたとえ高給でプレミアにいってもバルサほど試合に出れないと思いますけどね。
この一年、本当に色々ありましたねえ・・・。
まあ何やかんやで良い方向に向かってると思います。
セルジは離れて行きそうですね…。
ケガもあったし、恐らく控え選手の給料程度に減給されるのが納得できないのかもしれません。
ガビニコの台頭で中盤の層が厚くなり、またアウベスが安い給料で残ってくれる事になれば、セルジの居場所は無くなるという事でしょうかね…。
高騰した給与基準を下げなければならないので、ラポルタは「クラブ優先」をアピールしてますね。
全ての選手の給与を低めに交渉しているので、なかなか決まらないのでしょう。
また代理人報酬の上限を決める法律が間もなく施行される事も絡んでいるので、あえて急ごうとしていないのかも?
レンタルで出した選手も含め、今季は色々選手のやりくりしただけに、終了後にどうするかという問題も残ります。
まだまだ大変そうです。
ガビとアラウホは主力の活躍してるのに給与はB選手並なんですから、更新の流れに何も疑問はないです。チームトップの給与を要求しているわけでもないし
選手には減給させておきながら、超高額でハーランをとるアピールをするのはどうなんだろう、と思ってしまいます。
元々の給与水準が高くなりすぎていたので、減給した今が適正なんでしょうか。
ガビやアラウホの契約延長が難航するのは他メガクラブからの評価の高さを示すものなので、嬉しいことではあります。ヤキモキしますけどw
セルジ・ロベルトは、契約延長の報が出ているアウベスと役割が被るのが苦しいところですね。ケガが治っても出番があるかどうか。