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新監督チャビがバルサに希望を呼び戻す:そして最初の決断は、物理療法責任者の解任

2021年11月8日(月)、カンプノウにてチャビ・エルナンデスの監督就任イベントが行われました。監督でスタンドにファンを入れてのお披露目会なんて前代未聞ですが、さすがはチャビ。平日午前ながら9,422人のファンが歓迎のために訪れ、声援を送っています。その後の記者会見ではバルサのDNAを取り戻し、勝つと宣言。クレに希望をもたらしました。

カンプノウでの就任プレゼンテーション

監督でありながらも、カンプノウにファンを入れてのプレゼンテーションが行われる。派手好きなラポルタらしいと思う一方、伝説チャビのテクニコとしての帰還ですからそれくらいが相応しいかもしれません。彼にはAuditori1899よりも、カンプノウが似合っている。

選手のプレゼンテーションで恒例のリフティングは、史上初となる芝生上でのサイン儀式に代替されました。チャビならリフティングも盛り上がったでしょうが、これはこれで新鮮。抱擁するラポルタも、ついに自分の監督を連れて来れたとご満悦そうです。
トリブナは歓迎のために駆けつけたバルセロニスタでみっちり一杯。ファンが彼に大きな希望を抱いているのが分かります。

1万人近いクレたちを前に、彼は次のようなスピーチをしています。
「(大歓声に)ありがとう。あまり感情的になりたくはないんだけれど、とても興奮しています。クラブ、そしてみなさんに感謝します。おかげで鳥肌が立ちました。僕から皆さんに言えるのは一つだけです。僕たちは世界最高のクラブなので、成功を手にするために、要求を課しながらハードワークしていきます。僕たちには引き分けることも負けることも許されない。僕たちはバルサであり、毎試合に勝たなければなりません」(大歓声)

「ファンにメッセージを送りたいと思います。皆さんは最高です。今、僕がどんなに感動しているのかを想像できないでしょう。そして僕たちは皆さんを必要としています。悪い瞬間には特にです。僕たちはクラブとして財政面とスポーツ面で難しい状況にあります。皆さんの力がこれまで以上に必要です。僕たちはバルサを助けなければならない。ビスカバルサ」

あの諦め感も漂っていたカンプノウに、希望が戻ってきた。チャビのカリスマは大したものです。あとはこの最終兵器とも言えるカードを浪費してしまわないよう、クラブが全力で復活へと汗を流していくしかない。先行するグランデたちに追いつき追い越すのは容易ではないですが、チャビとなら高みに辿り着けると信じて走っていくのみです。

カンプノウで采配を振るうチャビの姿が初めて見られるのは、11月20日(土)のエスパニョールとのデルビ・バルセロネス。その3日後にはベンフィカを迎えての“決勝戦”も控えています。

FCバルセロナとチャビ・エルナンデスの契約期間は2024年6月までの2年半。

動画の1分15秒付近、自己紹介する彼は自分の名を「チャビ」と発音してますね^^

チームに規則を甦らせる

ファン向けのプレゼンテーション後は、報道陣向けの記者会見です。ジョアン・ラポルタ(会長)、ラファ・ユステ(副会長)、そしてマテウ・アレマニー(フットボールディレクター)が同伴しての会見。ここでチャビが最も繰り返した言葉が、“orden”と“norma”だったそうです。どちらも規則や規律、統制を表す単語。今のチームにはそこが不足していると考える新監督です。

「選手たちに対して厳しくある必要はないと思っています。規則を持ち、それを実行することです。ロッカールーム内に規則があり実行されていた時の僕らは上手くいっていたし、ない時はダメだった。僕らはプロフェッショナルにならねばなりません。規則とともに始め、結果を出す必要があります」

「全力でトレーニングをして、テクニコの考えを教え込むこと。引き分けも負けも許されないと僕は教えられてきました。良いスカッドがあることは知っています。僕たちの最初の役割は、チームのための決まり事を示すことです。それからプレースタイルについて話していくでしょうが、最重要は決まり事を示すことグアルディオラがこの意味で師匠です」

「たくさんの監督たちから、多くのことを学んできました。時々、試合中に彼らから言われたことを思い出したりもします。僕は多くの監督によって育てられてきたのです。僕にはハッキリとした考え(理念)がありますから、それを選手たちに伝えていきたいと思います」

「選手たちの多くはスタイルを知っていますし、残りの選手たちには確信させていきます。勝つための最良の方法、それは良いプレーをして支配することだからです。僕はバルサのDNAで生きてきました。それを取り戻そうと努めなければなりません」

どうやら、チャビは選手たちが毎日トレーニングのためだけにシウタット・エスポルティーバに来るのではなく、その前後の食事から管理することを望んでいるようです。
そういえば以前はスカッドでご飯を取っていましたが、おそらくバルベルデあたりからその習慣もなくなっています。選手たちの権限が強くなっていった、と言われるのと関係しているのかも(単なる推測)。要求できるテクニコが戻ってきたことを喜びましょう。

栄養を管理することから怪我予防につなげてほしい。また、怪我予防のための個別の準備運動であったり、戦術セッションなども増やしていくらしいです。
選手たちの拘束時間は長くなりますが、ペップ時代に行われていたそういう習慣をしっかりと守らせることが“orden”や“norma”であり、スカッドに芯が通っていくことになるのでしょう。新監督はこう述べています。
「僕たちは一つに、家族にならねばならない」

デンベレ、冬補強、若いジェネレーション

以下は記者会見における、チャビ・エルナンデスのその他のコメントです。誠実な彼の人柄がよく表れています。

「監督としての自分の考えは、選手たちを手助けすることです。バルサ選手であるのは難しい。彼らに厳しくあたるのではなく、手助けをしていきます」

「僕たちは多くのことについて話をしていますし、冬マーケットはそのうちの一つです。スカッドには怪我人が多く、彼らが回復しなければならない。エストレーモがピッチを広く開くプレーをしたいと思っています。そのためのエストレーモたちはいます」

「僕の最初のディフェンダーはデランテロであり、最初のアタッカーはポルテロです。全員がはっきりした考えを持つように、彼らを手助けしていきます」

「しっかりハードワークすることで、デンベレは彼のポジションにおいて世界最高の選手になれます。彼には素晴らしい才能がある。彼のメンタリティと成果次第です。僕にとっては、彼の契約更新は最優先事項です」

「怪我はするにしても、良いトレーニングをしてほしいと思っています。これまでどのようなトレーニングをしていたのかは分かりませんが、おそらくは良くなっていくでしょう。予防に取り組んでいきたいです。これは結果の問題なので、皆さん(記者)にはそこで評価してください。選手たちに多くを求めていかねばなりません」

ブラジルフットボル連盟と、ティテのアシスタントとなってムンディアル後にチームを引き継ぐ話をしたのは確かです。けれども僕の希望はバルサに来ることでした」

「ウンティティとラングレ?全員がゼロからのスタートですし、僕は全選手を戦力に数えています。実際にまだ見ていない彼らの状態についての意見はできません」

「僕たちには若いジェネレーションがあります。とても若い世代です。どの試合も決勝戦ですから、彼らを助けていかねばなりません。僕たちには非常に良いジェネレーションがある。けれども彼らはとても若いのです」
「若い選手たちが成果を出す手助けをするために僕はここにいます。タレントは多い。けれども彼らは非常に若いです」

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コメント

  1. アメドリ より:

    とてもよい感触ありますね。
    チャビも規律を大事にするんですね。
    やっぱ、たるんでたか。。。
    日本人が想像する以上のたるみ具合なんでしょう。
    アグエロにマンCじゃありえねー、規律が緩いなってバカにされてましたからね。

    なんか意外とウムティティとか使われだしたりして笑

  2. トム より:

    やはりチャビはチャビらしく、確固たる考えを持ってやってくれそうです。
    ラポルタも全面支援するでしょうし、強権を持ってチーム改革できそう。
    ラマシア育ちのチャビが、権力を弄ぶような事をするとは思えませんし、バルサを第一に考えてくれるのは間違いない。
    そして、バルサのフィロソフィーが体の隅々まで行き渡ってる、バルサそのものと言っていいチャビだからこそ、選手達も彼を自然と信頼するでしょう。
    キャプテン時代から、チャビへの信頼感は絶対的な物に感じられました。

    成功するとか失敗するとか、そんな物は超越した所にチャビはいると思います。
    バルサはチャビの家であり、チャビは生粋のバルセロニスタであり、バルサが作ったスタイルを最も体現しているのがチャビである、と思ってます。
    なので、しばらく結果が出なくても、チャビはチャビのままでいるでしょうし、スタイルを変える事もありえません。

    長らく失われていたバルサのサッカーを、チャビが取り戻してくれる事を期待します。
    そして、メッシがそのチームに帰ってくる事も。

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