残留宣言をしたイバン、クラブに対してメッセージを送った監督
イバン・ラキティッチ自身の残留宣言により、去就に関する“メロドラマ”に終止符が打たれました。とはいっても、バルサ系メディアがほぼ勝手に「危険だ!」と騒いでいたようなものですが。
土曜日のバジャドリー戦終了後、PSGからのオファーについて訊ねられたクロアチア代表の言葉は明快でした。「僕は残るよ。このユニフォームを守ることに、僕は誇りを感じている。このすばらしい4年間がもっと続くことを期待しているし、世界最高のクラブが僕に与えているものを、僕に提供できるクラブはどこにもない」
「いくつかのクラブが僕のことを訊ねてきていた」と、PSGを始めとするクラブから関心を持たれていたことは認めているラキティッチ。しかし決断は「簡単だった」と彼は言います。
「家族の意見も同じだった。家族もバルセロナで幸せなんだ。一番重要なことは、僕がここにいたいってことだよ」
ありがとう、イバン。
あなたなら確実にそう言ってくれると信じていました。
PSGからのオファーを年俸アップ要求の材料に用いる様子も全然ありませんし、なんて爽やかで気持ちの良い人なんでしょうか。“ラキティッチ・ケース”なんて、存在しようがなかったのです。
勝つために必要な選手を売ってほしくない監督
イバン・ラキティッチはこのようにきっぱりと、お金では買えないものがあることを示したわけですが、クラブのフロントがどうだったかというと、怪しいものです。
三十路のセントロカンピスタに8,000万だか9,000万ユーロのオファーが届き、逃すべきではないビジネスチャンスと浮き足立っていたのではないか。「残留を望む」と言いつつも、選手が移籍を望む場合は仕方ないとの言い訳は用意していたんじゃないか・・・
8月27日付のMDによりますと、バルトメウ会長を初めとして理事会の誰もラキティッチを売るつもりはなかった、ゆえに首脳陣はラキティッチの残留宣言に安堵し、金曜日のバルベルデのメッセージには驚いたとのことですけれど、どうなんでしょうかね。
メッセージというのは、金曜日のバジャドリー戦前日会見でのチングリの発言です。
「私たちは選手で商売をするためではなく、試合に勝ち、タイトルを勝ち取るためにここにいるんだ」
全体的な文脈が分からないのですが、これがメッセージだったとするならば、クラブの意向には全部従う監督でいるのをバルベルデは止めた、そんな印象を受けます。
本人に訊ねれば笑い飛ばしそうですが、バルサ2年目のミスターからは少しずつ変化を感じるので、これからも注目してみましょう。
このニュースのまとめ
- ・ラキティッチが「残るよ」と残留宣言
- ・「私たちは選手で商売するためでなく、勝つためにここにいる」とバルベルデ
- ・クラブに物申すチングリ、これまでと異なる印象
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