クラブにとっても欠かせない選手。
先日イタリア方面から、FCバルセロナがマルコ・ベラッティ獲得のための新たな策として、オペレーションにイバン・ラキティッチを含めることを考えている、とのニュースが流れました(6,500万ユーロ+選手)。バルサの中盤が人数過多であること、PSGを率いるのがラキティッチがかつてセビージャで世話になったウナイ・エメリであること、などがそのウワサの元となったのでしょうが、肝心なのは契約は片方が一方的に破れないこと。ラキティッチ本人がその案を了承しなければ、実現はしません。
春に契約更新し、街とチームに満足
7月18日(火)はMD紙とSPORT紙が揃って、イバン・ラキティッチにはベラッティ獲得のための作戦要員となってバルサを退団する考えはない、と伝えています。
そもそもクロアチア代表セントロカンピスタは、2017年3月にバルセロナとの契約を延長したばかりです(~2021年6月末)。バルセロナの街に馴染み、給料は上がり、ビッグタイトルを狙えるチームで満足して過ごしている彼が、ここで新天地を求める意味はない。もし今季をバルベルデに起用されずに終われば話は変わるでしょうが、監督交代で刺激を受けているであろうこの夏に、移籍することを彼は望まないでしょう。それに最近、新居に引っ越したようですし。
さらに交換要員としての退団なんてのは、ラキティッチが受け入れるとも思えません。もしいつかカンプノウを離れる日が訪れるにせよ、それは自らの意思で決めたいとイバンくらいの選手なら考えるはず。バルサもそのあたりは分かっているんじゃないでしょうかね。絶対分かってると言い切れないところが残念ですが。
バルベルデ「ラキティッチは戦力」
そして昨日(17日)記者会見を行ったエルネスト・バルベルデは、ベラッティ獲得作戦で名前の挙がっていたイバン・ラキティッチとアンドレ・ゴメスについて訊ねられると、どちらの選手も戦力にしたいと答えています。「彼らは私のチームの選手たちで、私は彼らを戦力に数えているよ」「彼らをよく知りたいし、彼らのプレーを見てみたい」「アンドレは(コンフェデ杯に出たことで)合衆国には行かないけれど、ラキティッチは行くからね。彼らのベストを私は望んでいる」
中盤の人数が多いことに関しては、「マーケットの終わりまではまだ時間がある。理想は私たちに控えているコンペティションにぴったりと合ったスカッドとなることだ。適切な人数になるよう合わせていくよ。私がここへ来た時は、アレイシ・ビダル、ラフィーニャ、マスチェラーノが負傷中だったんだ。十分な選手たちが必要となる」と答えた監督でした。
コメント
ラキティッチはエンリケ・バルサの象徴でもあった選手なのでバルベルデの下で役割変化があるのかは気になりますね。
これまで黒子的な役割に同情的な意見も多かったですが、いざビッグマッチで司令塔を任されると活躍できないこともあったので、今季は面目躍如が果たせるように期待したいです。