Champions League
jornada 2
メッシを中心に着実にゴールを積み重ねて勝利。
守勢に回らず、バルサらしくプレーして結果が出たのが大きい。
これが我らの進む道か。
バルベルデチームがウェンブリーでリアクションを示した。リーガで3試合続けて勝ちがなく、プレー内容に疑問が持たれて臨んだ“聖地”でのトッテナム戦は、バルサがらしいパスフットボールを展開して2-4の勝利。2得点のメッシはもちろんのこと、先発起用されたアルトゥールの活躍が好印象だった。
試合の流れ
●真っすぐに勝負をしてくれるチームに対しては、バルサの持ち味が出しやすい。エルネスト・バルベルデはアルトゥールを先発起用することで試合を支配し、バルサらしいフットボールでトッテナムに勝つ青写真を描いた。そしてレオ・メッシに引っ張られたチームがその目標を達成した。
●試合はバルサにとってこれ以上になく良い展開で始まった。起点メッシから長いボールを受けたジョルディ・アルバにGKロリスが引っ張り出され、フリーのコウチーニョが無人のゴールにシュートを蹴り込むラッキーな先制点。これが1分32秒に生まれている。
●ここ数日の批判に対する何くそ精神か、不甲斐ない自分たちへの怒りか。ウェンブリーでのバルサはインテンシティ高くプレーし、レオ・メッシの気合も入りまくりだった。課題だった守備でも亀裂を生じさせず、前半のトッテナムはわずかシュート1本のみ。28分にはイバン・ラキティッチの豪快な追加点も決まり、思惑どおりの前半となった。
●32分にはトッテナムのセンタリングがセメドに当たってあわやオウンゴールとなりそうだったのに、右手で反応して止めてしまうテル・ステーゲンというポルテーロ(GK)。
●後半はレオ・メッシの2連続ポスト直撃弾で始まった。まずは47分、そして51分。自らのドリブル突破から連続して決定機を作り出したD10Sだったが、狙いすましたシュートはどちらも左ポストを直撃。勝った試合においては、これもまた娯楽要素となる。
●トッテナムとしては、ピンチの後にチャンスあり。メッシの二度のポスト弾から1分と経たずして、ハリー・ケーンのゴールが生まれるのだ。速攻からバルサのペナルティエリアに入ったケーンが切り返しでセメドを外すのだが、右足シュートを打つまでが速かった。1-2。ウェンブリーは歓喜に沸いた。
●しかしこういう局面で黙っていないのが、レオ・メッシという男。その4分後にはスタジアムを沈黙させるゴールを決めてしまうのが世界最高選手たるゆえんだ。相手陣内での遅功からギアを上げて左サイドへ展開、ジョルディ・アルバのセンタリングをコウチーニョとスアレスがスルーしたところを、二度弾かれた左ポスト横に決めて見せる我らの大エース。
●再びリードを広げたことでトッテナムは肩を落とし、試合はしばらくバルサのペースで進んでいった。状況を変えたのは66分のエリック・ラメラのシュートだ。ジョルディ・アルバの後方へのパスが乱れたことをきっかけに、ラメラのミドルシュートがネットに刺さって2-3。ラングレに当たって弾道が変わり、さすがのテル・ステーゲンも止めようがなかった。
●無人となったゴールにルーカス・モウラが放ったシュートをラングレが身体を張って止める、なんてピンチを経つつ、最後に勝負を決めたのがメッシだった。その直前には右サイドで激しくボールを追いまくっていたメッシ。それが回り回って相手DFの軽率なパスになり、アルバの奪取&センタリングとなってレオに返ってきたのだ。2-4のシュートはこれまでの逆を突いて右ポスト側。憎い。
トピックス
●ガンペル杯の演説でチャンピオンズへの強い思いを語っていたレオ・メッシの奮闘ぶりが際立っていた。序盤から守備にも走り、“スイッチオン”状態であることを示していたクラック。コウチーニョの先制点、ラキティッチの追加点も決定的な役割を果たしたのはメッシのパスで、後半の二度のポスト弾、さらに二つのゴールとD10Sのショータイムだった。
●1-3のゴールの後のレオ・メッシのセレブレーションが、かなり独特で「誰に捧げた?」と話題に。
●レオ・メッシの十八番となっているポスト直撃シュート。トッテナム戦でも2度披露し、早くも今季9回目となった。チーム全体としては12回を数える。
●ジョルディ・アルバ「チーム全体が良かったけど、レオがたくさんチャンスを作り、守備でもすごく助けてくれたよ。レオが走るんだから、僕らは歯を食いしばるしかない。僕らはソリッドなチームだった」
●ゲーム開始わずか1分30秒で先制点を決めたフィリペ・コウチーニョ。これにより、2016年9月28日にジェラール・ピケがMönchengladbachで得点して以降、チャンピオンズのアウェー試合では2年間レオ・メッシ以外のゴールがないという困った記録に終止符が打たれた。
●イバン・ラキティッチの豪快ボレー弾(0-2)はバルサのチャンピオンズリーグ(チャンピオンズカップ含む)における通算600個目の節目のゴール。大会ベストゴール候補にしてほしい。
●この試合はバルサのチャンピオンズ300試合目でもあった。前身のチャンピオンズカップ時代に46試合、チャンピオンズリーグとなってから254試合。
●ウェンブリーでの勝利は朗報ながら、完封は叶わず2失点。ここまで10試合で11失点は好ましいものではない。前半はトッテナムをシュート1本に抑えたものの、後半は2点を奪われた。1-2弾はハリー・ケーンを褒めるとして、アルバのバックパスが乱れた後のラメラのゴールは勿体なかった。
●メッシとともに、このトッテナム戦勝利の主役はアルトゥール・メロだ。メディアはアルトゥロ・ビダルを先発予想する見方が多かったが、エルネスト・バルベルデはチャビタイプのアルトゥールを選択。ブラジレーニョはこの信頼に応えてセルヒオ・ブスケツとリズムを作り、バルサらしいフットボールの実行に貢献した。今後の更なる成長が楽しみなセントロカンピスタ。
Tottenham Hotspur | FC Barcelona |
2 | 4 |
3 de Octubre – Miercoles 21:00 h Wembley : |
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Goles | |
Coutinho (2) | |
Rakitic (28) | |
Kane (52) | |
Messi (56) | |
Lamela (66) | |
Messi (90) | |
Titular | |
Lloris | 【7】Ter Stegen |
Trippier | 【5】Semedo |
Alderweireld | 【7】Piqué |
Sánchez | 【7】Lenglet |
Davies | 【7】Jordi Alba |
Winks | 【7】Busquets |
Wanyama | 【7】Rakitic |
Lucas Moura | 【8】Arthur |
Lamela | 【7】Coutinho |
Son | 【9】Messi (c) |
Kane | 【7】Suárez |
Cambios | |
Wanyama→ Dier (57) | Coutinho→【5】Rafinha (83) |
Son→ Sissoko (66) | Arthur→【5】Vidal (87) |
Lamela→ Llorente (79) | Busquets→【sc】Vermaelen (90) |
Entrenadores | |
Mauricio Pochettino | 【7】Ernesto Valverde |
Arbitro | |
Felix Zwayer (aleman) | |
Tarjetas | |
Alderweireld (14) | Arthur (71) |
Wanyama (41) | Busquets (71) |
Lamela (43) | |
Kane (74) | |
Dier (90+3) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 2 | 2 |
Goles |
4 | 2 | 2 |
1 | 8 | 9 (5) |
Tiros a puerta |
15 (7) | 5 | 10 |
0 | 3 | 3 |
Ocasiones de Gol |
7 | 4 | 3 |
0 | 3 | 3 |
Corners |
1 | 0 | 1 |
4 | 3 | 7 |
Fueras de juegos |
3 | 1 | 2 |
227 | 238 | 465 |
pases |
707 | 306 | 401 |
40% | 43% | Posesion del Balon | 57% | 60% | ||
11 | 7 | 18 |
Faltas |
10 | 4 | 6 |
3 | 2 | 5 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 2 | 0 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
セルジ・ロベルト、ウンティティが負傷欠場。 4-4-2の予想が多かったが、立ち上がりは4-3-3ぽく。守備時は4-4-2へと変化。 交代は終盤のまとめタイムに連続して3人。 |
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Titular | Final |
コメント
不安要素の多い試合でしたが、選手たちもここが勝負所だとわかっているがゆえの奮闘ぶりでしたね。
バテバテになりながらも最後までチームを牽引したメッシには感動を覚えました。
次の試合ではチームが彼の負担軽減に尽力して欲しいです。