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マッチレポート|国王杯1/4 バルサ 6-1 セビージャ

Copa del Rey | 1/4 final, vuelta

ゴールラッシュでセビージャを吹き飛ばし、逆転でコパ準決勝へ。
ゲーム序盤、シレセンのPKセーブが効いた。

コパも欲しいというメッシのメッセージどおり、FCバルセロナがセビージャ相手に大量6得点をマーク。文句ない逆転でコパ準決勝へと駒を進めた。得点はコウチーニョ(2)、ラキティッチ、セルジ・ロベルト、スアレス、そしてメッシ。序盤のシレセンによるPKセーブも重要だった。

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試合の流れ

良い出足:第1戦の結果2-0をひっくり返す、いわゆるレムンターダをやる気満々のバルサは、立ち上がりからスイッチON状態だった。前に出てきたセビージャを自陣へと押し返すと、13分にはメッシが獲得したPKをコウチーニョが決めて1-0。まず15分以内に1点を返し、上々のスタートとなった。



聖シレセン降臨:だがセビージャもさすがなもので、そこからのリアクションは冷や汗ものだった。ここで大活躍し、試合のキープレーヤーとなったのがジャスペル・シレセン。23分、アンドレ・シルバのシュートを横っ飛びセーブで防いだだけでもすごいのに、25分にはバネガのPKまでも止めてしまうからすばらしい。惚れるぜ、聖シレセン。

ラキティッチのおしゃれな追加点:ピンチの後には、チャンスあり。定番フレーズはこの試合でも生きていた。31分、アルトゥールのチャビを彷彿とさせるスペースへの縦パスラキティッチが抜け出し、GKソリアーノの逆を突く柔らかなつま先シュートを決めて2-0。なんてセンスのある選手だろう。合計スコアはこれで2-2のイーブンとなった。

●CKからのピケのヘッド弾はわずかに枠を外れ、試合はハーフタイムへ。

勝利へ向けて連続得点:バルサを準決勝へと近づける3点目は、後半開始すぐに生まれている。51分、ルイス・スアレスが右サイドを突破しながら上げたクロスに、後列から侵入したコウチーニョが頭で合わせて3-0!珍しいものが見れたし、スアレスもよくコウの動きを見ていた。
さらにその数十秒後、今度はレオ・メッシが右からボールを運び、最後はセルジ・ロベルトが逆ポストへと流すシュートで4-0としている。バルサはこれで勝ち抜けに大きく近づいた。

1点返したセビージャ:気持ちが切れたかと思われたセビージャだが、ここからラインを上げて反撃に出るのは天晴れだ。64分にアンドレ・シルバのヘッド弾が右ポストをかすめた後、70分にはシレセンの珍しいキック失敗からアラナに豪快な一発を叩き込まれて4-1。もう1点返されればバルサが逆に敗退する状況となり、試合は再び緊張感を得た。

活かせない決定機:セビージャの背後にはスペースがあり、バルサはそれを活用することで数度の決定機を手にする。だが76分のビッグチャンスは、弘法も筆の誤りでメッシが外してトドメとならず。84分にはメッシのパスを受けたセルジ・ロベルトのバセリーナがクロスバーを超えてしまった。

結局ケーキにイチゴを乗せました:ようやく勝負に決着がついたのは89分、鮮やかな速攻からのジョルディ・アルバのセンタリングにルイス・スアレスが合わせた瞬間だ(5-1)。そして追加タイムには再び速攻から、メッシがイチゴを乗せてケーキが完成。ピケやアルバもまたペナルティエリア内に押し寄せており、みんなで最後の狩りを派手に行う、そんなバルサが好きだと改めて思った。

トピックス

バルサは何も捨てない:またもチームを引っ張ったレオ・メッシ「僕らがコパを捨てたとか言われてたけど、僕らはそんなこと望んでなかった。きっとシーズン最初の僕のメッセージが誤解されたんだね。チームは3つのコンペティションを戦いたいんだ。それはバルサの義務だから。最後までトライしていくよ。僕らはなにも捨てない」

世界最高の第2ポルテーロジャスペル・シレセンがまたもや壮大なセーブでチームを救った。23分のアンドレ・シルバのヒールシュートは絶対にやられたかに見えたが、シレセンの身体は反応し、右手でセーブ。さらに2分後のバネガのPKでは完全にコース読んでチームを救っている。
これで少なくともあと2試合、ジャスペルの試合をクレは楽しめる。

悩めるコウチーニョに復調の兆し:13分にメッシに譲られたPKで先制点を決めたコウチーニョが、後半序盤にはスアレスのクロスに頭で合わせる3-1弾もマーク。エリア後方からCBの前へと滑り込む、まるでデランテロ・セントロのようなゴールだった。さらにその後、オフサイドで無効となったが強烈なシュートをネットに突き刺してもいて、迷いなく足を振り抜いていたこのプレーに復調への兆しを感じた。

コウチーニョ「(PKを譲られたのは)メッシの偉大さを示す振る舞いだよね。全てがとても自然で、特別感は何もなかった」「どの試合でも得点を試みてたよ。ハードワークは決して止めなかった。そして最終的に、達成できた」

カウンターからトドメの2得点:バルサがセビージャに引導を渡した終了間際の2得点は、いずれもカウンターからだった。88分のプレーでは、相手CKからのプレーでメッシが右サイドを疾走。10代のDFを手玉にとって逆サイドのアルトゥロ・ビダルへ振り、最後はこちらも全力疾走アルバのピンポイントクロスにスアレスが合わせて5-1とした。
6-1もカウンターからで、右のメッシが左のビダルへ送り、スアレスやらピケやらアルバやらがエリア内で絡んで最後はメッシ。追加タイムにみんなでイチゴを乗せようという意気込みが素晴しいゴールであった。

アシスト男は止まらないジョルディ・アルバの貢献度は相変わらず高く、このセビージャ戦でも2点をアシスト。リーガで9つ、チャンピオンズでは3得点をアシストしているので、合計14アシストに上る。一番の“ソシオ”はもちろんメッシで、半分の7回。以下、スアレスに3回、デンベレとコウチーニョに2回ずつ。

9年連続のコパ準決勝:2012/13シーズンの準決勝でレアル・マドリーに敗れたのを最後に、23回連続でコパのトーナメントを勝ち上がったバルセロナ。9年連続での準決勝進出は、大会初の快挙。

VIPな兄弟たち:モトGPのスーパー世界王者マルク・マルケスが兄弟でスタンド観戦。マルクは1月に肩を手術し、現在リハビリ中だ。兄弟ミュージシャンのエストパもカンプノウにいた模様。




FC Barcelona Sevilla
6 1
30 de Enero 2019 – Miercoles 21:30 h
Camp Nou
Goles
Coutinho (13pk)  
Rakitic (31)  
Coutinho (53)  
Sergi Roberto (54)  
  Arana (67)
Suárez (89)  
Messi (90+2)  
Titular
Cillessen【8】 Juan Soriano
Sergi Roberto【7】 Carriço
Piqué【7】 Kjaer
Lenglet【6】 Sergi Gómez
Jordi Alba【6】 Promes
Busquets【6】 Sarabia
Rakitic【7】 Banega
Arthur【7】 Roque Mesa
Coutinho【7】 Amadou
Messi【8】 Arana
Suárez【8】 André Silva
Cambios
Rakitic→ Arturo Vidal【6】(76) Banega→ Ben Yedder (77)
Coutinho→ Semedo【6】(81) Roque Mesa→ Vázquez (77)
Arthur→ Aleñá【sc】(90) Arana→ Bryan Gil (84)
Entrenadores
Ernesto Valverde【7】 Pablo Machín
Arbitro
José María Sánchez Martínez (murciano)
Tarjetas
Suárez (30) Roque Mesa (30)
  Carriço (34)
  Sergi Gómez (72)
名前の次の数字は評価点:平均点【5】
Estadisticas
1a 2a Total Total 2a 1a
2 4 6

Golesredcard

1 1 0
9 11 20 (10)

Tiros a puertaredcard

9 (4) 5 4
4 6 10

Ocasiones de Golredcard

4 2 2
5 1 6

Cornersredcard

4 2 2
1 2 3

Fueras de juegosredcard

3 2 1
    614

pasesredcard

370    
    62% Posesion del Balon 38%    
    10

Faltasredcard

15    
1 0 1

Tarjetas Amarillasredcard

3 1 2
0 0 0

Tarjetas Rojasredcard

0 0 0
Formación

デンベレ、ラフィーニャ、ウンティティが負傷欠場。
サンペール、ムリージョが監督判断で招集外。デニスはアーセナル加入のためにロンドンへ。
テル・ステーゲン、セメド、マルコム、ボアテング、アラニャー、ビダル、ベルマーレンがベンチスタート。

2点をひっくり返すため、ベストメンバーを先発起用。アルトゥールがセントラルの前まで下がり、ボールを受けていた。

交代の1人目は、セビージャが1点を返し勢いを付けていたタイミング。ラキティッチに替えてアルトゥロ・ビダルを送り出した。
2人目はコウチーニョからセメドで、多用途セルジ・ロベルトが左サイドへ移動した。
3人目は終了間際、アルトゥールからアラニャー。

Titular Final
先発時 終了時
 

 

コメント

  1. レト より:

    ベストメンバー起用が報われて良かったです。
    アウェーゴール献上してしまうのが今のバルサですが。
    ローテーションのプランは未だに固まりませんが、過密日程も勢いで乗り切りたいところです。

  2. 中野のクレ より:

    コウチに復調の気配が出てきたのは嬉しいです。

    今年のリーガは昨シーズンよりコンパクト。

    どのチームもアトレティコ並みの守備をしてくる。

    コウチ・ゾーンの研究もされエリア内でのスペースを完全に消されている。
    アルバは基本的にメッシを見てるので コウチに効果的なサポートを与えられてない。

    孤立した状況で、仕掛ける事が出来ず、シュート態勢すら取れず、シュートを打っても枠に飛ばず、時間も作れず、バックパスを繰り返すしかなかった。

    しかしカンプノウは失敗を恐れて仕掛けない1億5千万ユーロのブラジル人を認めるはずがない。

    リーガのコンパクトな守備に慣れるまでは上手く周りを使ったり周りのサポートが必要。

    メッシみたいにワイドに開いたり1列下がったりして自分でスペースを作って対角線のメッシやラテラルへのアシストとか、自分が引き付けてアルバへ等々 動きは無限大。
    でも監督から守備のために動きに制限かけられているのかな?

    いずれにせよデンベレとはタイプの違う 時間を作り仕掛けられる数少ない攻撃的選手。

    チャンピオンズでは必ずやってくれます。

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