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ルイス・エンリケ「決勝には慣れても、飽きはしない」

選手たちの状態は良く、モチベーションも十分と監督。

10ヶ月に及んだシーズンも、大詰めの時を迎えました。この日曜日(日本時間月曜未明)のセビージャとのコパ決勝戦をもちまして、FCバルセロナの2015/16シーズンは終了。つまりはルイス・エンリケにとっては今季最後の試合前日会見で彼が強調したのは、試合が間違いなく難しいものになるとしつつも、チームが心身両面で準備万端であること、この決勝に強い意欲を燃やしていることなどでありました。「全ての物事には始まりと終わりがある。これは私たちのシーズン最終戦だ。ここ数週間は良い準備をするのに役立ったし、選手たちはとても試合を楽しみにしてるよ」

苦労しない決勝がどこにあろうか

長かったシーズンの最後を飾る、タイトルの懸かったコパ決勝戦。こういった大一番は、「選手たちのメンタリティは自ずと高まってくるから、別段彼らに要求する必要は生じない。シーズンの最後は簡単なものなんだ」とルイス・エンリケは言います。ファイナルには不思議な魔力があります。

プレーすることが出来る、1年で最高の試合のひとつだ。刺激になるよ。得るか、失うかが一試合に懸かっていて、スタンドは各チームのファンで半々に分かれていて、全か無かが90分、あるいは120分間で決まるんだ。私たちは過去に幾つもの決勝戦をプレーしたことで、比較的慣れてはいるけれど、飽きたりすることはないね

昨日と今日の記者会見でラキティッチイニエスタは苦しむ試合になるだろうと“予言”していました。監督もまた、選手たちの意見に賛同します。「苦労せずに済む決勝戦がどこにあるっていうんだい?それに相手は楽観的な状態にあるチームなんだ。主力選手を欠くとはいえ、セビージャは偉大なチームだ。私は楽観的で、自分たちが優勝すると考えているけれど、最後の最後まで苦しみはするだろう

セビージャは逆転のスペシャリスト

ウナイ・エメリ率いるセビージャについては、非常に厄介な相手であるとルイス・エンリケは改めて警戒し、称賛しています。「セビージャにはヨーロッパ最高の監督のひとりがいるし、私たちと同じように決勝戦をプレーすることに慣れている上、困難な状況をひっくり返すことにも慣れているチームだよ。どちらが先制しようと、それで決まったりはしないだろうね」

セビージャの疲労は影響するか?分からない。私が覚えているのは、ヨーロッパ・スーパーカップが延長にもつれ込み、深夜に帰国した私たちはアスレティックとのスーペルコパに少ない回復期間で臨んだことだよ。私たちはその試合にやれる事をし、アスレティックの勝利を受け入れた。セビージャはヨーロッパリーグで優勝しており、二冠の可能性があることは彼らにとって十分なパワーとなるさ」

8月の対戦?情報を集めるためにセビージャの試合はスーパーカップを含めて全てを編集しているけれど、あれは奇妙な試合だったね。こちらのチームには合流して1週間しか経っていない選手たちもいて、私たちのレベルは今とは程遠かった。セビージャに幾らかのアドバンテージがあった試合だった。けれどもセビージャは私たちに対して非常に良いプレーをしたチームで、本拠地では幸運にも味方されて私たちに勝っている。だから私たちはハードに準備をしてきたんだ。今回は彼らから受けるダメージが最小限であることを期待してるよ」

先日クラウディオ・ブラボサンドロ・ラミレスに医療部からの完治診断が下りたことで、ルーチョはセビージャ戦にスカッドの全員を起用可能となりました。「シーズンの間、私たちは複数の怪我に苦しんできたけれど、選手たちと医療サービス部の頑張りによってそれらを乗り越えてきた。それでもなお、解決不可能な怪我がフットボルにはあるからね。選手を手助けすることを目的として、私たちは仕事をしてきた」

今季は良いシーズン

前日の会見でイバン・ラキティッチは、コパを獲得したかどうかに関わらず今季は良いシーズンだったとの見解を述べました。ルイス・エンリケは今季の評価については「明日答えるよ」と回答。再び同様の質問を受けると、「キミたちはどのシーズンの事を言っているんだ?スーペルコパ・デ・エウロパとムンディアル・デ・クルブスとリーガを獲得したシーズン?来年も同じだけ欲しいものだよ。もしこれがジレンマなら、どこで良しとする必要があるんだろう?」と述べ、タイトルのありがたみが減っている現状について次のように語っています。

明日シーズンが終わる、それが今の私の中にある感覚だよ。これは最高にステキな感覚だ。このチームが多くのタイトルを獲得することに人々は慣れていて、チームが成し遂げたことはあまり評価されない。それはまあ普通のことだね。けれどもファンの元へは私たちのメッセージが届き、彼らはタイトルを喜んでいると私は思っているんだ。これからもそうあってほしいと思う。これからバルサがタイトルを獲れない時代もやって来るだろう。そしてその時、私たちが達成したことがより評価されることになるだろうね」

タイトルに慣れてしまってるのは自覚しているのですが、喜びをついガッツポーズあたりで済ませてしまっている今日この頃。もしコパ優勝が決まったならひとつ、家族に少々落ち着けといわれる程度に喜んでみますかね!バモス、チーム!

 

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