薄味のバルサ、コパも厳しく。
ロペテギによる入念なバルサ対策に封じ込められたクーマンチーム。
終了間際ラキティッチ弾で決勝行きの難易度は大きく増した。
FCバルセロナのコパ決勝進出は、厳しくなった。それもかなり。サンチェス・ピスファンにて行われた準決勝イダは、前半にクンデ、終了間際にラキティッチが得点したセビージャが2-0で勝利。バルサの出来は悪くはなかったものの良くもなく、入念に対策を練ったセビージャの堅固な守備ブロックを崩すには至らなかった。数少ない得点機はGKボノがセーブ。カンプノウでのブエルタがあるとはいえ、3-0で勝つのは奇跡レベルだ。
試合のポイント
●静かな立ち上がり:準決勝のポイントのひとつが、イダ&ブエルタの2試合で勝負が付く点だ。カンプノウにてブエルタをプレーできるバルサは序盤、配置良く守り圧力を掛けるセビージャに対して忍耐強くボールを回した。プレーの熱量は両チーム共に抑え気味。惜しかったのは10分の好機で、グッとギアを上げたバルサはグリーズマンの浮き球パスからメッシがGKボノと1対1になるも、完璧なブロックにより先制はならなかった。ここで0-1に出来ていたらな・・・
●セビージャの中で特に際立っていたのはフランス人セントラルのクンデだ。19分にも惜しいシュートで警告を発していたクンデは25分、今度はオーバーラップで漂っていた調和を破る。意表を突かれたようなバルサ守備陣をひらりひらりとかわし、最後はテル・ステーゲンの壁も突破。見事であった。
●バルサに熱量が感じられなかったのは何故だろう。まだ2月上旬だというのに、毎回毎回ハイテンションな試合をすることにちょっと疲れてしまったのか・・・ 勝とうという意欲はあるのだけれども、ギアを上げるためのエネルギーが足りない、そんな印象の試合だった。淡々としたリズムでは、入念に仕組まれたロペテギの対バルサ防御網は破れない。殿半のクーマンチームはボール保持率でもセビージャに引けを取っている。
●後半はインテンシティの高い殴り合いの時間帯がしばし続く。60分頃はバルサのペース。鋭さを増したデンベレがセビージャ守備陣の脅威となっていた。67分にはメッシの決まったかと思えたFKをGKボノがブロック。国王杯では未だ無失点だというこの人、バルサ相手にも能力を存分に発揮した。印象的だったのは選手交代によって元気を注入するセビージャに対し、クーマンは入れられる選手が限られていたことだ。辛い。
●そして終了間際の85分、速攻からイバン・ラキティッチのゴールが決まる。
トピックス
●更新中:
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Copa del Rey | 1/2 final ida | |
10 de febrero 2021 – miercoles 21:00 h Sanchez Pizjuan :— |
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Sevilla FC | FC Barcelona |
2 | 0 |
Goles | |
Kounde (25) | |
Rakitic (85) | |
Titular | |
Bounou | 【】Ter Stegen |
Aleix Vidal | 【】Junior |
Koundé | 【】Mingueza |
Diego Carlos | 【】Umtiti |
Escudero | 【】Jordi Alba |
Joan Jordán | 【】Busquets |
Fernando | 【】De Jong |
Rakitic | 【】Pedri |
Suso | 【】Messi (c) |
Papu Gómez | 【】Dembélé |
En-Nesyri | 【】Griezmann |
Cambios | |
Escudero→ Munir (69) |
Pedri→ 【】Riqui Puig (85) |
Papu Gómez→ Rekik (69) |
Umtiti→ 【】Trincao (90) |
En-Nesyri→ Luuk de Jong (69) |
|
Joan Jordán→ Gudelj (80) |
|
Suso→ Óliver Torres (82) |
|
Entrenadores | |
Julen Lopetegui | 【】Ronald Koeman |
Arbitro | |
Mateu Lahoz (valenciano) | |
Tarjetas | |
Joan Jordán (64) | Jordi Alba (45-1) |
Escudero (66) | |
Aleix Vidal (84) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
1 | 1 | 2 |
Goles |
0 | 0 | 0 |
11 (3) |
Tiros a puerta |
13 (4) | ||||
3 | 2 | 5 |
Ocasiones de Gol |
3 | 2 | 1 |
1 | 1 | 2 |
Corners |
7 | 7 | 0 |
0 | 0 | 0 |
Fueras de juegos |
0 | 0 | 0 |
538 |
pases |
611 | ||||
52.3% | 46.4% | Posesion del Balon | 53.6% | 47.7% | ||
51 | 58 | 109 | perdidas de balon | 113 | 63 | 50 |
34 | 32 | 66 | recuperaciones de balon | 65 | 38 | 27 |
6 | 10 | 16 |
Faltas |
6 | 1 | 5 |
0 | 3 | 3 |
Tarjetas Amarillas |
1 | 0 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
デスト、ピケ、アラウホ、ピアニッチ、ブライスウェイト、コウチーニョ、セルジ・ロベルト、アンス・ファティが負傷欠場。 最終ラインに怪我人が続出し、難しいやり繰り。アラウホの代役にはミンゲサが、右ラテラルにはジュニオルが起用されている。左セントラルはウンティティを選択。中盤~前線はいつもの顔ぶれ。 いかんせんベンチメンバーが薄く、選手交代をするにも厳しかった。タイミングも遅く、いずれも試合終盤になってから。 |
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Titular | Final |
2021年2月11日(木)、セビージャ戦翌日のバルセロナスポーツ紙。止められるメッシと、抜かれるウンティティの写真が表紙。
MD「手柄が要る」
- ■手柄が要る
- → 内容に対して過度な敗北を喫したバルサは、カンプノウにて2ゴールを逆転しなければならない
- → セビージャは守備面での2度の失敗を活かした。試合のウェイトを手にしていたクーマンチームにとっては厳しい罰
- ■アスレティック・クルブ対レバンテ 21時
準決勝を軌道に乗せたいレオネス - ■レアル・マドリー
再び無視をされたイスコ、退団を決める - ■カエン 0-1 PSG
バルサ戦まで6日、ネイマールが負傷
SPORT「もう一つ逆転劇が必要」
- ■もう一つ逆転劇が必要
- → バルサがコパ決勝へと勝ち進むためには、カンプノウでのエピックに頼らねばならない
- → またも守備でのエラーに罰せられた(特にウンティティの)
- ■フットボール/今日、筋肉トラブルの範囲が分かる
ネイマールが負傷し、カンプノウは微妙 - ■バルサ/発言によって
競技委員会がピケを調査 - ■クラブW杯/バイエルン対ティグレス
バイエルン・ミュンヘンがバルサの六冠を脅かす
コメント
セビージャの試合巧者ぶりが際立ちましたね。
「ああしていれば」とかいう次元の内容ではなく、バルサにはまだ高度な戦術合戦についていけるほどの懐の深さはないということなんでしょう。
こればっかりは選手層の拡充か場数を踏むしか解決策はないと思います。
今のバルサはいくつもの試練を乗り越えましたが、監督も言及しているようにそれだけではまだまだ足りません。
今季はとにかく最後まで戦い抜く姿勢を見せて欲しいです。
奇しくもセビージャに1stlegで0-2で敗れたのは2年前と同じです。
前回は2ndlegを6-1で逆転しましたが、再現できるでしょうか。
打つ手が無いにしろ、崩しに寄与できないグリーズマンに代えて、仕掛けられるコンラッドを出してほしかった。
しかしバルサの出すべきではなかった選手に、痛い目見せられると辛いです…
塩漬けにしながらも2点差にしちゃうセビージャつよい。まだ強豪を圧倒しちゃう段階にはきてない。最初のメッシの決定機、おしかったけどね。メッシが持って逆サイド、の必殺パターンは全く許してもらえなかったから、今度はメッシが飛び出す方もみたいな。ロナウジーニョのときを思い出す。
どちらにしても次は逆転狙いの派手な試合が欲しい。負け試合さえスペクタクルの種。
守備で少し開いた穴を見逃さず、風穴を開けられてしまいました…
とはいえ、Juniorも不慣れな右サイドで頑張っていましたし、Minguezaは今シーズン右に真ん中にで奮闘しています。Umtitiは…
Lengletの復調が望まれますが、まあ無いものねだりしてもしかたがないですね
2ndでは選手層の薄さはどうにもならないでしょうし、Dembere・Trincao・Konradとサイドで崩せる選手を見れたらなぁと思ってます。
こんな時こそバルサBから!!とも思いましたが、相手が相手ですし、バルサBも今は佳境を迎えていますので今回は見送りですね。