バジャドリー戦の内容は良くなかった、リヨン戦で同じだと危ない、とロッカールーム内外に向けてメッセージを発したセントラル
先週末のバジャドリー戦は、決定的なアウェー4連戦に挑むバルサにとっては“良い感覚を取り戻しておきたい試合”でした。しかし。
1-0で勝ち、3試合遠ざかっていた勝利を得られた点では良かったのですが、内容は手応えを掴むには頼りなかった。大事な2週間を前にして、「勝ったぞ!これで流れが良くなるだろう!」と無邪気に喜ぶには、心許ない内容でした。
それを自然に認め、バルサの進むべき道を示すのがジェラール・ピケという人です。
遅く、不正確なパフォーマンス
ビッグマッチ前の、いわゆる格下チームとの対戦は、“落とし穴”になる危険を多く含ませています。
バジャドリー戦でいえば、火曜日(中2日)に敵地でのオリンピック・リヨン戦が控えていることから、そちらに意識が行きがちであり(試合後のアラニャーも認めている)、各ラインにひとりずつローテーションを行ったこと(ラングレ、ラキティッチ、スアレスがベンチスタート)でダイナミズムに影響が出たり。
しかしそれらをふまえても、
- ・不正確なパスが多く、特に前半はボールを失いすぎた
- ・パス本数は700と悪くはないが、横方向が大半
- ・ポジショニングに動きがなく、遅い
など不安要素がたくさんだったので、ほろ苦風味の勝利となったわけです。
2月は毎シーズンこんなもので、3月からぐいぐいと調子を上げていくのであれば杞憂ですみますけれど、バルベルデチームはまだそのあたりの信頼を得られていない(去年は春に失速)ので心配なところです。
ピケ「自分たちの望むバルサではなかった」
そういったチーム状態に対し、素直に不足を認め、ロッカールーム内外に向けてメッセージを放ったのがジェラール・ピケでした。
第3カピタンはバジャドリー戦終了後、「引き分けが続いていた後、また勝てたのは良かった」と結果を評価しつつも次のように感想を述べてもいます。
「僕らのプレーは良くなかったね。勝てたことが唯一の良いニュースだ。良い感覚じゃなかったので、改善しないといけない。もし火曜日に良くなっていなければ、僕らは悪いことになるだろう。流動性が足りないし、僕らがこうありたいというバルサじゃなかった」
作り出した得点機を決めることがポイントだとセントラルは言います。
「ゴールチャンスを決められないと、僕らは弱いチームだよ。試合数が多く、足が重くなるのは明らかなんだ。1週間ゆっくりしたけれど、僕らが望んでいたような感覚は見付けられていない」
リヨンで感覚を取り戻せ
この「感覚」「センセーション」がバルサのようなチームには重要な意味を持ちます。
バルサのアイデンティティであるパスワーク、すばやく正確なパス回しのための感覚。身体が上手く動くという感覚。これをバジャドリー戦で取り戻しておきたかった。
後半に入り、ルイス・スアレスやイバン・ラキティッチが加わった後のチームは得点チャンスをいくつも作り出しました。しかし90分を通して、バルサのフットボールは物足りなかった。「勝てたことだけが良いニュース」というのが、これだけしっくりくる試合も珍しいくらいです。
良いフットボールをする感覚、なかなかに厄介なこれを、バルサ選手たちはリヨンで取り戻さねばならない。
まあ、チャンピオンズの舞台は選手たちのアドレナリンにスイッチを入れてくれますから、本調子でなさそうだったレオ・メッシのギアが上がり、それに引っ張られてチームのリズムも上がると期待します。
バルサが進むべき道をすっと示せるジェラール・ピケは、さすがだったなってことで。
リヨネーズポテトを食する
話は全然変わりますが、そういえばここ数年はチャンピオンズの対戦相手のホームタウンにちなんだ食べ物を平らげ、バルサの勝ち抜けを後押しする儀式を怠っていたのを思い出しました。
リヨンといえば、リヨネーズ○○。
いくつか探したところ、リヨネーズポテトが簡単で美味しそうなので、明日の晩ご飯にいかがでしょうか。
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