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レジェンド送別:ピケ「僕はここで生まれた。そしてここで死ぬだろう」

カンプノウでの最後の試合をプレーした伝説のセントラル
涙をこぼしながら、必ずや戻ってくるとファンに約束をした

ジェラール・ピケがカンプノウに別れを告げました。2022年11月5日(土)のアルメリア戦にて、92,000人のファンに見送られながら、エスタディでのプレーを終えた伝説のセントラル。どの選手にも訪れる引退の時を、こうして迎えられたのは幸せなことでした。愛着のある選手が次々に去っていく。どうしようもなく寂しいですが、彼の長年の貢献に感謝を示しつつ、次なる挑戦を待つこととしましょう。

カンプノウ最終試合

アルメリア戦の85分、この夜のハイライトとなる瞬間が訪れました。選手交代を告げる電光掲示板に、「3」の文字。主役であるジェラール・ピケがいよいよカンプノウでのプレーを終える瞬間です。

名残を惜しむようにチームメイト一人一人と挨拶をしながら、交代するクリステンセンの元へと向かい、ピッチを出た後もベンチやスタンド観戦の選手たちと抱擁を交わすピケ。観客席からは彼の名前を呼ぶ声が鳴り止みません。プレーは止まり、ピケ送別のための親善試合のような雰囲気です。
ベンチでは、一足先に交代していた僚友セルヒオ・ブスケツの隣りで最後の数分を観戦。二人は2008年に加入した同期なんですよね。セルヒオの送別会はどうなるんだろう。おっと話がそれました。

試合終了後はチームメイトたちによる胴上げと、ファンに手を振りながらの場内一周。ちなみに流れていた曲はピケが選んだもので、Sopa de Cabra の『Camins』とのことです。
シーズン半ばでの突然の引退発表でしたが、クラックを裏門ではなくこういう形で送り出せたのは非常に良かった。もし春まで待っていたら、もっといろいろこじれていたかもしれません。

ジェラール・ピケがカンプノウに別れの言葉

別れのスピーチ「戻ってくると確信してる」

最近のピケはパフォーマンスの低下が語られ、ピッケンバウアーなんて愛称があったことも忘れかけている状況でした。インテル戦あたりはカンプノウで指笛が鳴ったりする悲しい事態も。
しかしアルメリア戦では指笛なんて存在するはずもなく、彼がボールを蹴るたびに拍手が送られます。あのピケの代名詞でもあった、美しい対角線のロングパスがもう見れないんですよね。

アルメリア選手のハンドにてPKが与えられ、キッカーはピケに、との期待感が高まった際には、ピケ自身からレバンドフスキが蹴ればいいよとのジェスチャー。とはいえ、CKではいつものようにヘッド弾を狙っていたのがジェリらしく、ボールも彼に向けて送られていました。

送別会の最後のスピーチでは、ピケはまずチームメイトやスタッフ、理事会、ファンに感謝の言葉を送っています。目には涙が浮かび、言葉に詰まるジェリ。おっさんの涙腺は緩まざるを得ません。

「バルサと僕の間には、強い愛情と情熱の関係があったんだ。そしてそこに、一息つくためのスペースを作る瞬間が訪れたんだと僕は思う。自分が将来、ここに戻ってくることを僕は確信しているよ」
(スタンド大喝采)
「これは別れじゃない。僕は17歳の時、スペースが必要だと信じたから去り、戻ってきている。みんなが知っているように、祖父は僕が生まれた時に僕をソシオにしたんだ。僕はここで生まれた。そしてここで死ぬことになるだろう。ビスカバルサ、フォーエバー」

そして Coldplay の Viva la vida が流れる中、チームメイトたちによる花道を通ってロッカールームへと去っていくピケ。ありがとうありがとう。
彼は本当に稀有な存在でした。エレガントで知的なフットボルもそうでしたし、0-5ベルナベウで掲げた手のひらも、クレ心をくすぐる発言も全てが特別だった。お別れの仕方もまた、ピケ流。いつも話題に囲まれながら、自分流で駆け抜けた選手でした。

そんな稀有な選手を、2008年の出戻り加入からずっと見て来れたのはバルセロニスタとして幸せだったなと思います。ここでもたくさん取り上げたし、彼のニュースは面白いものが多かった。しばし休息を取った後はまたエネルギッシュに動き出すのは確実ですから、主役となってクレを楽しませてくれるでしょう。14年間ありがとう、また会う日まで、Hasta la proxima !

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コメント

  1. ぼこ より:

    感傷的になりますね。
    ピケは、舌戦がフットボールの一部だった時代にも大活躍していただき、その危うさも魅力のひとつでした。やはりエンタメ商売ですから、キャラクターがたってる方というのはありがたいものです。
    ピケモデルを裏切りとか無駄遣いとか言う人も一定数いるように思うけど、結局補強という意味では、カンテラから1回出して、頭角を現したら買い戻すっていうのは1つの成功例だったようにも思います。青田買い作戦がなかなか成功しなかったことも踏まえて。
    バルサという特殊で巨大な組織に、ついに選手出身のトップが生まれるのかも、というのも感慨深いですね。フットボールそのものへの姿勢が世界的に変わりつつある時代。会長も政治家では上手くいかなくなってきているのかも。情熱か、もしくは札束か。ピケがその情熱をどのように捉えているのかも気になりますね。
    ひとまずありがとうございました。また近いうちに会えることを。

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