先発の地位をラングレに奪われたフランス代表セントラル 契約延長でこじれ、左ヒザ負傷の長期化で代償を払い
補強に次ぐ補強をし、「これで数年大丈夫」と思っても全然そうはならないのがバルサのセントラル。今夏にデ・リフトを獲得することで、いよいよ最強の4人組が完成するはずなのですが・・・
セントラル陣の中で、さざ波が起きているのがサムエル・ウンティティ周辺です。左ヒザの怪我が長引いたことで先発の地位をクレメン・ラングレに奪われたり、治療方法を巡ってクラブ医療部と意見の相違があったことで微妙な関係になっているといわれるビッグサム。
さらにもっと根っこの部分では、契約更新ですったもんだあったことが特に一部のファン感情を害してまして、パフォーマンス低下に伴い風当たりを強くしているところです。
来季のセントラルはピケ+3人
2019/20シーズンのバルサ・セントラル陣は、“ジェラール・ピケ皇帝+3人”と表現される4人編成でいく計画となっています。ピッケンバウアーの存在感と不可欠さは、彼が温存された先日のビジャレアル戦での守りの脆さで逆に示されました。
皇帝ピケ以外の3人は、現時点ではクレメン・ラングレ(23)、サムエル・ウンティティ(25)、そして獲得のために全力を尽くしているマティイス・デ・リフト(19)。この4人がいれば今度こそ当面は盤石、と思える顔ぶれです。左右二人ずつでバランスも良い。
(トーマス・ベルマーレンは6月末で契約満了で移籍へ。ムリージョは期限付き移籍を終え、バレンシアへと戻る。トディボはバルベルデの信頼を勝ち取ったが、まだ“青い”のでアヤックス?で成熟させるだろう)
ウンティティ問題
そこでサム・ウンティティですが。
2018年4月頃の契約更新を巡ってのすったもんだにより、クレ界隈の心象が悪くなっているのがひとつのポイントです。マンチェスター・ユナイテッドからのメガオファーをテーブルに載せ、それに並ぶ(ピケ以上の)年俸を要求したという件。
ぶっちゃけますと、このことでウンティティへの愛着はだいぶ冷めました。「ああ今回は軟着陸したけれど、裏門から出ていくタイプの選手だろうな」と感じたと言いますかね。もちろんハズレることは大歓迎です。
左ヒザの状態が好ましくないのにムンディアルで無理をした結果、いま高い代償を払っているビッグサムですが、さすがにこのシーズンの重要局面ではフォームの悪い選手を使いにくいことや、先発起用されないことに不平を言う筋合いがないことくらいは理解しているでしょう。今季残りはローテーション要員で納得すべきで、不満もないと思う。
いずれにせよ、資質が証明済みの貴重な左利きセントラルをバルサが売りに出すことは考えにくいです。高く売れるにせよ、代わりが確保しにくい。
ウンティティ・ケースに発展するとすれば選手側が動いた場合で、それはそのうち発動すると思うので、バルサのセントラル問題が落ち着く期間は結局短いんじゃないでしょうかね。悲観的ですが。
このニュースのまとめ
- ・左ヒザ負傷の影響で、控え組になっているウンティティ
- ・ムンディアルで無理をした代償で、今季は納得するしかない
- ・クラブに売る考えはない
- ・でもそのうち問題は再燃するだろう
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