Champions League | 1/4 final, ida
バルサがショウのオウンゴールで先勝し、準決勝へ向け前進。
実用性重視のソリッドなフットボールでオールド・トラッフォード初攻略。
FCバルセロナが“夢の劇場”を初攻略。前半に得た、ほぼスアレスの得点のようなシャウのオウンゴールを守る形での勝利となった。その後はソリッドなブロックによって危なげなく試合を進め、マンチェスターに枠内シュートを打たれることなく第一任務完了。準決勝進出へ向け、まずまずの結果を持ち帰った。
試合の流れ
●オウンゴールでバルサ先制:マンチェスター・ユナイテッドは本拠地で守備的な作戦を選択。予想されたとおり、3セントラルの5バックでメッシ率いる攻めを待ち受けた。ボールを支配したバルサは開始12分でその褒美を手にする。なんと2分間も続いたポゼッションの末、スアレスのシュートがシャウのオウンゴールを誘発。幸先よくバルサが先制に成功した。
●VARが得点を認める:ゴールの際、副審はスアレスの位置がオフサイドだったと判断しフラッグを揚げたが、VARは合法だったと修正。ゴールは認められた。オールド・トラッフォードは元リバポー選手だったスアレスがボールを持つたびに指笛。しかしスアレスはむしろそんなブーイングに燃えていた様子だった。
●0-1となったことで前に出る必要のでたマンチェスター。しかし彼らのは明確な攻めのアイディアがなく、テル・ステーゲンが慌てるような場面はなかった。苦労していたのは、赤い悪魔のハイプレスに窒息のセルヒオ・ブスケツ。何度かボールを失い、苦しい後始末でカードを受ける場面も。
●後半ユナイテッドの反撃:前半終了間際(36分)には、コウチーニョの力強いシュートをGKデ・ヘアが奇跡的にセーブ。もしこれが決まっていたら、かなり決定的だったろう。命拾いしたユナイテッドは後半にギアを上げる。やはりこれといった攻め手はなかったが、得点をするんだとの気持ちはよく感じられた。バルベルデは65分、アルトゥロ・ビダルとセルジ・ロベルトを入れて中盤を強化(アルトゥールとコウチーニョがベンチへ)。
●ピケの壁:セルジ・ロベルトが入ったことで右サイドが活性化し、バルサの攻めの起点となった。しかしユナイテッド守備陣を崩しきるには至らず、レオ・メッシのトライの数々も今回は功を奏さず。後半最高のプレーは、エリア内へと突入したMartial に対するピケのカットか(84分)。試合を閉じるアルトゥロの存在感もなかなかだった。
トピックス
●つないでつないで:華々しさよりも堅実さが目立ったオールド・トラッフォードでのバルベルデチームだったものの、先制点はバルサらしいポゼッションから生まれている。バルサ公式サイトによると、11人の選手が194秒にわたり、47本のパスをつないだ後のゴール。ブスケツの縦パスに抜け出すメッシの動きはお見事。
●メッシの鼻を強打:試合の30分、レオ・メッシの鼻をスモーリングの手が強打。鼻から激しく出血、左目の下も晴れていたため、骨折が心配された。幸い大事には至らず、数分間の治療後、プレーを継続したカピタン。
●元レッズ隊員に指笛:元リバポー選手のルイス・スアレスとフィリペ・コウチーニョに対し、オールド・トラッフォードの一部観客たちは指笛の歓迎。試合序盤はふたりがボールを持つたび、ぴーぴーと鳴っていた。
●枠内シュートゼロ:マンチェスター・ユナイテッドの枠内シュートはゼロ。ひょっとすると、残留争いをしているラ・リーガのチームとの試合の方が手こずるか。
●セメド先発:右ラテラルで先発起用されたネルソン・セメドが、安定感あるパフォーマンスで監督の信頼に応えた。チャンピオンズでの序列はセメド>セルジ・ロベルトか。
セルジ・ロベルトは4-4-2の右サイドとして途中出場し、ボールコントロールの回復に貢献。
●FCバルセロナがチャンピオンズのトーナメントラウンドにおいて敵地で勝利したのは、2016年2月23日のアーセナル戦(0-2)以来。以後、アトレティコ(2-0)、PSG(4-0)、ユベントス(3-0)、チェルシー(1-1)、ローマ(3-0)、リヨン(0-0)と勝てない試合が続いた。
久々の勝ちが、オールド・トラッフォードでの初勝利というすばらしさ。
Manchester United | FC Barcelona |
0 | 1 |
10 de Abril 2019 – Miercoles 21:00 h Old Trafford:74,093 |
|
Goles | |
Shaw (12pp) | |
Titular | |
De Gea | 【6】Ter Stegen |
Dalot | 【6】Semedo |
Young | 【7】Piqué |
Smalling | 【6】Lenglet |
Lindelöf | 【6】Jordi Alba |
Shaw | 【5】Busquets |
Fred | 【5】Rakitic |
McTominay | 【5】Arthur |
Pogba | 【6】Messi (c) |
Rashford | 【6】Coutinho |
Lukaku | 【6】Suárez |
Cambios | |
Lukaku→ Martial (68) | Coutinho→【5】Arturo Vidal (65) |
Dalot→ Lingard (74) | Arthur→【5】Sergi Roberto (66) |
Rashford→ Pereira (85) | Busquets→【sc】Aleñá (90+) |
Entrenadores | |
Ole Gunnar Solskjær | 【6】Ernesto Valverde |
Arbitro | |
Gianluca Rocchi (italiano) | |
Tarjetas | |
Shaw (19) | Busquets (18) |
Lingard (76) | Arturo Vidal (71) |
Smalling (86) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
0 | 0 | 0 |
Goles |
1 | 0 | 1 |
5 | 5 | 10 (0) |
Tiros a puerta |
5 (3) | 3 | 2 |
0 | 2 | 2 |
Ocasiones de Gol |
2 | 0 | 2 |
0 | 2 | 2 |
Corners |
4 | 1 | 3 |
2 | 0 | 2 |
Fueras de juegos |
0 | 0 | 0 |
181 | 230 | 411 |
pases |
807 | 434 | 373 |
36% | 38% | Posesion del Balon | 62% | 64% | ||
5 | 11 | 16 |
Faltas |
11 | 6 | 5 |
1 | 2 | 3 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
ラフィーニャ、ベルマーレンが負傷欠場。 予想された先発メンバー。前日にプレー許可の下りたデンベレはリスク回避で出場なし。 交代はほぼ二人同時で、コウチーニョとアルトゥールに替わってアルトゥロ・ビダルとセルジ・ロベルトがピッチへ。ビダルが左方面、セルジが右、ラキティッチとブスケツは中央で流動的に動いていた。 |
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Titular | Final |
2019年4月10日(水)、マンチェスター・ユナイテッド戦翌日のバルセロナスポーツ紙。
MD「劇場の主たち」
- ■劇場の主/チャンピオンズ M.ユナイテッド 0-1 バルサ
- → バルサがついにオールド・トラッフォードで勝利し、準決勝進出を軌道に乗せる(ホームで仕上げねばならない)
- → スアレスによって引き起こされたショウのオウンゴールが、鮮やかさよりも実用性や緊張感のあった戦いを決めた
- ■スモーリングのひどいパンチによって傷ついたメッシ
SPORT「とてもステキな勝利」
- ■とてもステキな勝利/マンチェスター・ユナイテッド 0-1 バルサ
- 歴史的勝利
→ジェラール・ピケがセンセーショナルだった試合で、バルサがオールド・トラッフォード初勝利 - 準決勝へあと一歩
→ バルサが準々決勝第1戦におけるテストをクリアし、残るはカンプノウにて勝ち抜けを決めること
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