Liga Española | jornada 38
前半はまずまずだったが、後半は元気なく。
メッシは2得点でピチーチ獲得、ボタデオロもほぼ手中に収める。
エイバルとのラ・リーガ最終節は2-2で終了。コパ決勝に向けて良い感触を得たいところではあったが、負傷者も多く士気もまだ上がりきっていない、そんな印象の試合となった。ドブレーテのメッシはさすが。コパでは良いイメージを示せるか。
試合のポイント
●コパ決勝のテスト:勝点的にはなにも懸かっていないものの、バルサは6日後のコパ決勝(対バレンシア)に向けたテストとして臨んだエイバル戦。メッシによる得点シーン二つは見事だった一方、全体の出来は尻すぼみで、楽観的になるには物足りない内容だった。
●ククレリャが先制弾:ラインを高くし、ハイテンポなフットボールを仕掛けるメンディリバルチームに対し、バルサの試合の入り方は悪くなかった。しかし先制したのはエイバル。バルセロナから貸し出し中のマルク・ククレリャがエリア内で余裕をもってボールをコントロール、鋭いシュートをニアへと蹴り込むと、ジャスペル・シレセンの脇を抜けてゴールとなっている。
●メッシのダブルで逆転:バルサは10分後、リアクションを示す。決めたのはいつものようにレオ・メッシだ。消えているかのように見えても、ここぞの瞬間は一気にギアを上げ、チャンスを仕留めてしまうのが大エースの凄味。31分と32分、立て続けにネットを揺らし、あっという間にスコアをひっくり返してしまった。
●ゴラッソで同点:ハイテンポな応酬の後、イプルアの観客は今季有数のゴラッソを目撃する。シレセンがPエリアを出て頭でボールを処理した時、デ・ブラシスが完璧な長距離ボレーシュートをゴールへと放り込んで2-2。これを決められては仕方なし、という見事なプレーだった。
●後半はさっぱり:後半のバルセロナはさっぱりのパフォーマンスで、シュートが辛うじて3本、得点の匂いはほとんど感じられなかった。カルラス・アラニャーもこの試合では存在感を出せず、デビューとなったカルラス・ペレスも最初のプレー以外は見せ場なく。カタルーニャ人選手で決定機を手にしたのはエイバルのククレリャで、シュートを吹かしていなければ英雄になっていた可能性は高い。
トピックス
●白組に19ポイント差:ラ・リーガ最終節の最大のニュースは、FCバルセロナとレアル・マドリーの勝点差が歴史上最大となる19ポイントで終了したこと・・・ なのだが、いかんせんチャンピオンズ敗退のショックから抜け出せておらず、白チームが負けようとどうでもいい。
●メッシ6度目のピチーチ:バルサがイプルアで勝点を持ち帰れたのは、レオ・メッシの力による。31分にはアルトゥロ・ビダルのスルーパスを受けて裏へと抜け出し、角度のないシュートを沈めて1-1。その1分後には自陣からラキティッチのパスを受けて敵陣を独走、最後はGKドゥミトゥロビッチをバセリーナで攻略し1-2とした。
これにてラ・リーガでの得点は36となり、6度目のピチーチを獲得。これは伝説のテルモ・サラに並ぶ記録。
●ボタデオロもほぼ手中に:6度目となるボタデオロ(ゴールデンシュー)も濃厚。PSGのキリアン・ムバッペが24日(金)のフランスリーグ最終節で5得点すれば逆転、4得点なら36ゴールで同時受賞となる。
ムバッペ曰く「もし負けたとしても、史上最高選手の一人メッシに負けるんだ、と自分に言ってるよ。最後の試合までそう考えられるのは誇らしいこと。勝負はまだ終わってない」
●メッシによるバルサ選手としての1試合2ゴールは、これがなんと124回目(これとは別に、ハットトリックを34回、ポーケルを5回、レポーケルを1回)。
●セメドが頭を強打:ネルソン・セメドがセルジ・エンリクとの接触で頭部を強打し、ハーフタイム中にムッサ・ワゲと交代。経過を見るためにビルバオの病院で一泊した後、異常なしと診断されてバルセロナに戻った。土曜日のコパ決勝には間に合うと見られる。
●カルレス・ペレス(21)がファーストチームデビュー:背番号「43」を付け、73分にマルコムに替わって出場した。ポジションは左エストレーモ。
今季バルベルデがデビューさせたバルサB選手はこれで8人目(クエンカ、ミランダ、チュミ、コリャド、アベル・ルイス、ワゲ、リキ・プッチ)。
●ククレリャがバルサ相手に活躍:SDエイバルがバルサ相手に初の勝点を獲得。イプルアでのバルサ戦初得点はラ・マシア育ちでエイバルへと期限付き移籍中のマルク・ククレリャだった。これは彼にとってプリメーラ初得点でもある。ゴール後はボールをシャツの中に入れ、近く産まれる子に捧げたクク。「バルサに得点するのは、少し奇妙な感じがするよ。チームメイトの手助けや監督の信頼のおかげで、全体としてすごく良いシーズンだった」
●いつも全力ビダル:アルトゥロ・ビダルのパフォーマンスは、この試合でも並外れていた。どんな重要度の試合でも同じように全力プレーするチレーノは、このエイバル戦でもエンジン全開。プレッシングに手を抜かず、あらゆるエリアに顔を出しただけでなく、レオ・メッシの1点目をアシストする働きも見せた。ビダルのアシストはこれが今季7つめ。
SD Eibar | FC Barcelona |
2 | 2 |
19 de Mayo 2019 – Domingo 16:15 h Ipurua :5,145 |
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Goles | |
Cucurella (20) | |
Messi (31) | |
Messi (32) | |
De Blasis (45) | |
Titular | |
Dmitrovic | 【5】Cillessen |
De Blasis | 【5】Semedo |
Paulo Oliveira | 【5】Piqué |
Ramis | 【5】Lenglet |
Cote | 【6】Jordi Alba |
Orellana | 【5】Busquets |
Escalante | 【7】Arturo Vidal |
Jordán | 【5】Rakitic |
Cucurella | 【5】Sergi Roberto |
Sergi Enrich | 【5】Malcom |
Charles | 【7】Messi (c) |
Cambios | |
Sergi Enrich→ Kike García (66) |
Semedo→ 【5】Wagué (46) |
Ramis→ Sergio Alvarez (77) |
Busquets→ 【4】Aleñá (65) |
Charles→ Marc Cardona (85) |
Malcom→ 【5】Carles Pérez (73) |
Entrenadores | |
José Luis Mendilibar | 【】Ernesto Valverde |
Arbitro | |
Munuera Martínez (andaluz) | |
Tarjetas | |
Ramis (33) | Semedo (42) |
De Blasis (44) | Jordi Alba (83) |
Cote (80) | |
Escalante (83) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
2 | 0 | 2 |
Goles |
2 | 0 | 2 |
9 | 9 | 18 (8) |
Tiros a puerta |
8 (3) | 3 | 5 |
3 | 2 | 5 |
Ocasiones de Gol |
3 | 0 | 3 |
2 | 3 | 5 |
Corners |
2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Fueras de juegos |
6 | 1 | 5 |
393 |
pases |
637 | ||||
41% | 39% | Posesion del Balon | 61% | 59% | ||
7 | 10 | 17 |
Faltas |
5 | 5 | 0 |
2 | 2 | 4 |
Tarjetas Amarillas |
2 | 1 | 1 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
テル・ステーゲン、コウチーニョ、アルトゥール、スアレス、デンベレ、ラフィーニャ、ボアテングが負傷欠場。 1週間後のコパ決勝を意識した先発イレブン。攻撃陣に負傷者が多いので、選択肢はあまりない。 セメドが負傷し、ハーフタームでワゲと交代。 |
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Titular | Final |
2019年5月20日(月)、SDエイバル戦翌日のバルセロナスポーツ紙。
MD「歴史的」
- ■歴史的
- → バルサがマドリーに対し、最大リードとなる19ポイント差をつけてラ・リーガを終了
- → メッシが伝説のテルモ・サラと並ぶ6度目のピチーチを獲得(36ゴール)
- → イプルアでドブレーテのレオ、ボタデオロ競争でムバッペを4得点のリード
- ■レアル・マドリー 0-2 ベティス
ベルナベウの野次に包まれシーズンに別れ
SPORT「歴史的+19」
- ■歴史的+19
- → マドリーに対して記録となる勝点差をつけ、バルサがラ・リーガを終了
- → エイバルのスタジアムでメッシがドブレーテを達成し、ボタデオロ競争でムバッペに4ゴール差をつける
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