ロッカールームのムードが好ましくないとの推察を否定するバルサ監督
首位レアル・ソシエダ戦がラ・リーガで上昇するきっかけになることを期待する
三冠に向けてクラブ一丸となって突っ走っている、そんなポジティブ全開の特異な状況を除けば、何かしら問題が起こりがちなのがFCバルセロナです。今季は“レオ・メッシ嘆きの退団要求”で始まり、バルトメウ一味への不信任動議、ラ・リーガでの歴史的スタート失敗、怪我人多発と憂うつな話題に事欠かない。そして首位レアル・ソシエダ戦前日にはチーム不仲説が加わり、クーマンがそれを否定しています。
「バルサ選手たちは会話をしていなかった」
バルサのロッカールームは、以前ほど雰囲気が良くないんじゃないか。そんなふうな報道がちらほらと流れている昨今、カンプノウを訪れたレバンテ選手たちがクーマンチームの寒々しいムードに驚いたというニュースをSPORTが伝えています。
どの選手が語ったのか、その実名は記されていませんが、レバンテ選手たちが同紙に語ったというコメントは以下のようなものです。
「ピッチの中で、彼らは会話をしていなかった。セットプレーの時にちょっと話すくらいだよ」
「試合終了後のロッカールームへの通路でも、会話はまったくなにも聞こえなかったよ。僕らに勝って喜ぶ言葉のひとつもなかった」「奇妙な状況だった」
信じるも一笑に付すも、あなた次第・・・
ただ、数日前のMDにも試合中のバルサのベンチメンバーが余りに静かだという記事がありましたから、盛り上がりがないのは事実なんでしょうね。
SPORTはこの雰囲気の理由を「仲違いがあるからではなく、冷淡で無関心な空気がロッカールームを支配している」と説明しています。
つまりは選手たちはフットボールの内容を良くするべく仕事に集中しているし、よく汗も流しているんだけれど、数年前のような熱量を伴った一致団結感は薄れてしまっていると。大きな問題はない。しかし選手間に薄い膜のようなものがある、そんな具合でしょうか。
相手チームが奇妙だと感じるくらいに淡々としているのなら、問題のようにも思えますが。
メッシ、ネイマール、スアレスのMSNトリデンテが仲良しすぎて困っちゃう、それをチャビ、イニエスタ、ダニ、ラキティッチらが暖かく包んでいる・・・ という数年前、うちらと比べてベルナベウのBBCは冷たい関係にあるねと話されていましたが、いくつもの騒動を経て、バルサのロッカールームにそんな空気が訪れているのかと思うと寂しい。
仲が良ければ勝てるわけではないけれど、以前のバルサの雰囲気が好きだっただけにね・・・。
昼食パーティ@シウタット・エスポルティーバ
首位レアル・ソシエダをカンプノウに迎えての難テストを前にした記者会見にて、そんなチームの雰囲気について訊ねられたロナルド・クーマンは次のように火消しコメントをしています。
「私は彼らと長い期間を一緒にいるわけではないけれど、ロッカールーム内やトレーニングでの雰囲気は良いと思うし、選手たちの間に問題があるようには見ていないよ」
「昨日はトレーニングの後にシウタット・エスポルティーバでクリスマス前のパーティをしていて、雰囲気は良かった。かなり賑やかだったしね」
このクーマンが説明に使ったシウタット・エスポルティーバでのパーティというのは、メディア情報によると、ファーストチーム担当の料理チームが準備したものらしく、テクニコ抜きの選手たちのみで行われた“いつもよりも豪華な昼食会”です。
例年であれば、どこかのレストランに行ったりするのですが、今年はCOVID-19のことがあるのでフィリアル(Bチーム)のように食堂開催。感染拡大があってからは、初の食事会となります。冷えていた空気は多少暖まりましたでしょうか。
クーマンはまた、チームの寂しい結果が選手たちの精神に及ぼす影響についても述べています。
「もし結果が期待したようなものでないなら、選手たちに影響することはある。試合に勝てばそう感じられるし、負けた時も同じだよ」
日曜日のレバンテ戦に勝利したことが、選手たちに良い影響を与えていると期待しましょう。
今夜のレアル・ソシエダ戦は、現時点でのクーマンバルサの力量を測るには申し分のない試合です。勝点26はアトレティコ、レアル・マドリーに並んでの首位(ただしシメオネチームは消化試合数が2つ少ない)、23得点はリーグ最多で失点はわずかに6つ(リーグ2位)と抜群のバランスを誇ります。フットボールの内容もすばらしく、カンテラーノがチームの軸であったりと、観戦中に遠い目をしてしまうかもしれません。
そんな波に乗っているライバルに不安定なバルセロナが勝てるのか。クーマンと選手たちの奮闘に期待します。ラ・レアルはカンプノウを苦手としていて、1995年以来、勝点を手にしていない。そんなジンクスは今季ことごとく破られているからなぁ・・・ なんてつい思ってしまいますが、今度こそと信じてみたい。昨季も辛うじてメッシPKで勝っただけですが・・・ ああダメだつい悲観的になってしまう。
ということで、もう強引に締めます。レアル・ソシエダを下して、年内全勝で逆襲の狼煙としよう!バモス・バルサ!
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