バルサの新ポルテーロが入団会見
夢のチームの一員になれた喜びを、野心を交えて語る
2019年7月9日(火)、ノルベルト・ムララ 通称ネトのFCバルセロナ入団発表会が行われました。会見でブラジル人ポルテーロが強調したのは、バルサが自分を選んだ理由を試合で示し、クラブ史に印を刻みたいということ。
その意気込みや良し、正守護神を脅かすほどの働きを見せれば、2,900万(+600万)ユーロの移籍金もなっとく価格になるでしょう。
プレーをし、成長するために
カンプノウに隣接するイベント施設 Auditori 1899 にて催された入団会見。バルサと2023年までの4年契約を結び(契約解除金2億ユーロ)、背番号13を受け継いだネトは控えポルテーロとしての役割を引き受けつつも、挑戦はそれだけに止まらないと語っています。
「このクラブに自分の印を残して、歴史を作るために僕は来たんだ」
「僕は試合でプレーをするため、自分がどれだけハードワークするかを示し、そして成長するために来た。もしそうでなければ、バルサは僕と契約をしなかっただろう」
「このクラブで自分の場所を見付けるために、全力を尽くす準備はできている」
「ユベントスではチャンピオンズ優勝に近づきながら、決勝で(白組に)負けた。だからバルサでは優勝したいね」
褒美は探し求める人の元へ来る
バレンシアで正ポルテーロとなる前、ネトはユベントスでジャンルイジ・ブッフォンの控えでした。出場機会を求めてユーベを出たのに、これからは彼はバルサで再びテル・ステーゲンの控えになります。
しかし自分のバレンシアでの「サイクルは終わった」というのがネトの考えです。
「人生はサイクルだからね。あの時の僕は別のクラブでプレーをしていたし、新天地を求めて行かなければならなかった。それでバレンシアへと行って、幸せだったよ。でもいま僕は、自分だけでなく、多くの選手たちにとっての夢を叶えたんだ。僕のバレンシアでのサイクルは終わりを迎え、そして僕にはバルサへと来る可能性があった。迷うことはなかったよ」
そしてバルセロナの選手となれたことは、これまでの仕事へのご褒美だと。
「褒美は、それを探し求める人のところへとやって来るものさ。これまで自分が経験してきたことはすべて、今日ここにいるためだったんだ」
ステーゲンへの敬意と、自分への自信
この会見では何度か、記者たちからテル・ステーゲンの名前が出てきたようです。そのたびにネトは“リスペクト”という言葉を使いつつ返答、野心を覗かせながら次のように言っています。
「テル・ステーゲンのことはリスペクトしてる。でも僕はすべてを出してポジションを争うためにここへ来たんだ。僕ら二人がもっとレベルを上げていくことが、みんなにとってのベストだしね」
「テル・ステーゲンが世界最高のポルテーロか?僕らはみんな自分のすることでベストになりたいと思っているし、僕は自分がベストだと思っているよ。僕らはみんな、自分自身をとても信じている」
羨ましいほどの自己肯定感!
ネトはまた、バルセロナの選手となった自分を「世界一の幸せ者」だと表現、かつ自らを「勝者」だと定義しています。
今月19日で三十路を迎えるとあって、言葉に味わいがあるネト。
面構えや表情もいいですし、自分を勝者と言うだけあり、芯の強そうな目をしているのが期待できます。あとはそうですね、バルサのスタイルに適応できるポルテーロになれるかどうか。ネトは自信があるようなので、出番を楽しみにしましょう。
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