チャンピオンズ・アウェイ戦での得点日照りをプラハで終わらせたいバルサ
スラビアは今大会の走行距離ナンバーワン、前へ出るスピリットのあるチームと
今季のチャンピオンズにおける“死の組”といわれるグループFで、勝点の収穫場所のように考えられているのがスラビア・プラハです。実際、2試合を終えて1分1敗、得点1失点3で4位ですし、彼らに勝つことが勝ち抜けへの必須条件でしょう。
しかしバルサは欧州戦のアウェイゲームを大の苦手にしていて、特にゴールが奪えない。もう1年も得点がない。勝つためにはゴールが必要ですから、麗しの都プラハでスラビアのネットを揺らすことがバルサの第一目標になります。
チャンピオンズのアウェイ戦で得点を
チャンピオンズのアウェイ戦を迎えるたび、さあ次こそは頼みますよ、と期待されるのがルイス・スアレスです。なんといっても、2015年9月からチャンピオンズで19試合も得点していないのは半端じゃない。カンプノウではどう猛なキラーも、敵地では借りてきた猫になります。
では、チャンピオンズを獲るために、と獲得したアントワン・グリースマンはといえば、ルイシートほどではないにせよ思わしくない状況で。
アントワ~ンは2017年2月21日のチャンピオンズ準準準決勝から2年半、10試合欧州のアウェイ戦でゴールから遠ざかっているんですね。2017/18にアトレティコがヨーロッパリーグで優勝した際は、準決勝や決勝で得点してるんですが、チャンピオンズでは得点に恵まれてません。
そして昨季のチャンピオンズ得点王レオ・メッシも、2018年11月28日のPSV戦を最後に欧州のアウェイでゴールがない。
今のバルセロナは公式戦5連勝と調子を上げてきており、その5試合では毎回2ゴール以上を奪っているので、プラハでもその勢いが継続されることを期待しましょう。
ラ・リーガではヘタフェとエイバルでネットを揺らし、4試合連続ゴール中と乗っているルイス・スアレス、ここでついに“呪い”を打ち破ってくれ・・・
(アウェイゲームのたびにゴール日照りの話題も飽きたので)
走力ナンバーワンのスラビア・プラハ
対戦相手のスラビア・プラハは非常にキャラクターが際立っているチームです。
フィジカルに優れ、今季ここまでのチャンピオンズにおける走行距離ナンバーワン。
UEFA提供のデータによると
第1節(対インテル)が118.521kmで、第2節(対ドルトムント)が127.777km。
ちなみにバルサは
第1節(対ドルトムント)が104.191km、第2節(対インテル)が104.593km だそうです。
バルサは走るチームではないので、その特徴の違いは歴然。
15~20kmも多く走ってくる相手の絶え間ないプレッシングをいなしてのプレーは簡単じゃないでしょう。
そしてスラビアは走るだけでなくポゼッションも競ってくるチームだそうで、ミラン戦ではボール支配率45%でシュート12本、ドルトムント戦はボール支配率51%でシュート16本です。
中心となるのはピボーテで今大会ナンバーワン走行距離(25.006km)の Tomas Soucek。
前日会見のエルネスト・バルベルデも、この Soucek を警戒するコメントを出しています。
前へと向かっていくスピリット
シノボ・スタジアム(エデン・アレナ)で行われたスラビア対バルサの前日会見で、エルネスト・バルベルデは相手チームの長所を次のように強調しています。
「私はスラビアのプレーへのスピリットが好きだよ。特に Soucek がチームを押しているね。彼は前線へも顔を出すメディオセントロで、プレーの組み立てに協力している。私が最も好きなのは彼らのブロックと、前へと向かっていくスピリットだ」
「スラビア・プラハが偉大な対戦相手であるのはチャンピオンズの2試合ですでに示されたとおりだよ。去年はヨーロッパリーグでセビージャを敗退させてもいる。彼らは背中を見せず、立ち向かってくるチームだ。攻撃的な選手を起用し、多く走る。これは私たちにとって重要な試合だし、相手にとってもそうだと私は理解している。勝点3が重要な試合だ」
「危険なチームだ。インテル戦を見れば、スラビアが偉大なチームだと分かるさ。彼らはパーソナリティを持ってプレーし、試合を支配していた。そして勝利目前だった。彼らは攻撃に出てくる。そう義務づけられている。私たちに過信は禁物だよ。人々は私たちが本命だと考えるかもしれないけれど、これは11人対11人の試合だ。彼らは歯ごたえのあるチームで、私たちがここで勝つためには汗を流さなければならないだろう」
闘志を前面に出して立ち向かってくるチーム!
ちょっと怖くもありますが、そういったチームを相手にバルサがどれだけスピリットを出して戦っていけるか、これは楽しみでもあります。きっと“バルベルデらしく”戦っていくんでしょうが、今回は汗をかいて勝てれば満足か。バルベルデはこうも言っています。
「(誰が出場するか云々以上に)明らかなのは、攻撃面で良い試合をしなければならないということだよ。選手たちは良い状態にある」
コメント
今のバルベルデ監督には迷いを感じますね。
原点回帰を目標にシーズンをスタートさせたと思ったら堅実路線も捨ててはいないという。
スタートダッシュに失敗しましたし柔軟なのは悪いことではないのですが、
監督は堅実路線で既に失敗しているわけで・・・
私はそこまで理想の追求を求めていないとはいえ、今は単純にどっちつかずな印象を受けます。
優柔不断で終わるのではなく今季こそ勇気を見せてほしいものです。