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まだ2試合ですが・・・ バルベルデに変化現る:ベティス戦

5-2で快勝したベティス戦で見られた、新たなしるし

カンプノウにてベティスを5-2で下したラ・リーガ第2節は、バルサにとって明るいニュースが大盛りのお祭りとなりました。グリーズマンが2得点、カルラス・ペレスが初得点、アンス・ファティがトップデビュー。
セルヒオ・ブスケツの横パスを奪われ、15分間で0-1にされた時、マニータで終わると予想したクレは少なかったでしょう。バルサはその逆境を、ベテランと若者が上手くかみ合うことで解決しました。カンテラーノ起用が光った試合でした。

ブスケツの復調、期待に応えたグリーズマン

まずはベティス戦で際立っていた二人の選手についてです。

ブスケツ:
序盤はぎこちなかったバルサのパス回し。ベティスの守備ブロックを崩すのは骨が折れると思われたパスワークは、時間の経過と共に改善されていきます。
後半は嵐となってベティス守備陣に襲いかかり、50分からの10分間で3得点。相手エリアでのハイプレッシングによって次々とボールを刈り取っては、速い展開で急所を突いたバルサの中心にいたのはセルヒオ・ブスケツでした。

セルヒオのボールへの寄せは速く、読みも秀逸。次々とボールを奪い取っては、すぐさま敵陣の急所へとパスを送り込み、3-1や4-1の得点が生まれるにあたって重要な役割を果たしています。
となりで見ていたフレンキー・デ・ヨングも、勉強になることが多かったはず。セルヒオが交代でベンチに下がる際には、観客席から盛大な拍手が送られました。

グリーズマン:
メッシ
ルイス・スアレスが欠場するなかで、プレッシャーを背負いながらもチームをけん引する役割を引き受け、きっちり同点弾と逆転弾を決めてみせたアントワン・グリースマンもさすがでした。
グリーズマンがいたことでバルベルデはレオに無理をさせることなく、この試合を招集外にできています。スタンド観戦するレオたちの表情も良かった。

必要とされる時にリーダー役を果たせるのは、グリーズマンを獲得して良かったところです。それもこの、いきなりの出番到来で。とても高い選手ですが、こうして見合う活躍していってくれれば、妥当な契約だったと思えるようになっていくでしょう。

さて次は、レオ・メッシとの競演の際に、どのような働きをするかどうか。

カンテラーノに賭け始めたか・・・?

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そして今季のバルベルデの変化として見て取れるのが、若い選手たちの勇気ある起用です。

まず、目玉補強であるフレンキー・デ・ヨングをラ・リーガ開幕戦から先発で起用し、このベティス戦でも続いたこと。第1節はセルヒオを休ませてピボーテとして、この第2節は左インテリオールでの出場でした。

フレンキーの場合、アヤックスで天晴れな実績を作っての入団なので驚くほどではないのかもしれませんが・・・ 最初はベンチから勉強かと思っていたので期待以上です。

さらにベティス戦では攻撃陣の怪我人続出に対し、カルラス・ペレスを先発メンバーに抜てきし、カンテラーノはゴールを含む出色のパフォーマンスで監督の信頼に応えた。
ペレスは憧れの場所カンプノウで縮こまることなくピッチを駆け、スピードと良好な状況判断によるプレーで小気味良いゴールを決めてくれました。この若者は、ペドリートの後継になれると思う。エリートとして成功するために不可欠な要素、伸び伸びと自分のフットボールを出来る力がこのペレスにはあります。

(序列が上の選手が負傷するなど、チャンスが巡ってくる運もあり、それを活かせる選手はきっちりと準備を整えている)

バルベルデの変化は、アンス・ファティのトップデビューにも見られます。

フベニール(ユース)所属の若者がトレーニングに呼ばれるのは時々ありますが、すぐさまトップデビューは滅多なことでは起こらない。
すでにスコアが5-1となり、非常に使いやすい状況だったとはいえ、その時のためにベンチに置いていたことや、リーガではクラブ史上2番目の若さという16歳9ヶ月7日でデビューさせたことはバルベルデの変化を表していると思います。

セルジ・ロベルトを2試合連続で先発起用していたりもしますし(グリーズマンの2得点をアシスト)、バルサ監督のラストシーズンかもしれない今季は、後のチームのためにカンテラーノを積極起用しようと考えているのかもしれません。

ラキティッチへのメッセージ

一方でバルベルデは、アスレティック戦に続いてこのベティス戦でもイバン・ラキティッチをベンチスタートとしました。
昨季までの超鉄板レギュラー選手だった彼が、今季はまだ45分間しかプレーしていない。
開幕前にラキティッチについて「過去の2年間は重要な選手だったけれど、今季はどうなるか分からない」と語っていたバルベルデでしたが、これほど露骨、というか明快な形でそれを示してくるとは予想外でした。

2試合連続でのベンチは、“もし残ったとしても以前のような役割はない”とのメッセージですし、チングリの中ではもうすでにフレンキー>ラキティッチなのかも。(残留なら)イバンが盛り返す時期は確実に来るでしょうから、中盤のポジション競争がどう展開していくか、ハラハラしつつ見守っていくことになりそうです。

このニュースのまとめ

  • ・メッシとスアレスを欠くなかで、期待に応えたグリーズマン
  • ・今季はカンテラーノに賭けそうなバルベルデ
  • ・ラキティッチには2試合連続ベンチスタートのメッセージ

 

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