LaLiga | jornada 18
トリデンテそろい踏みで、年内最終戦を締めくくる。
2-1と迫られ、一時ドタバタするも、レオの一撃で勝負を決めた。
FCバルセロナがアラベスに4-1の快勝。MSGトリデンテのそろい踏みもあり、塩っぱいクラシコのちょっとした口直しにはなった。前半は圧倒的にバルサが支配。一方で後半はゆるく、2-1とされてしばらくは慌て混乱した。その状況を“正常化”させたのはメッシのゴラッソ。十八番の形だが、分かっていても止められない。
試合のポイント
●先制男グリーズマン:キックオフ直後からバルサがボールを支配した。中盤はローテーションが行われ、ビダル&アラニャーのインテリオールコンビ。アラベスのプレッシングは緩く、時間と空間を手にしたバルサはゆとりを持ってボールをつないだ(前半の支配率は74%)。ブスケツのパスを受けた10分のメッシ弾は数cmでオフサイドと判定され、無効になったものの、14分にはグリーズマンが気持ちいいシュートをネットへと突き刺して1-0。ムッシュ先制点が今回も大きな仕事をやってくれた。
●余裕の前半:その後はバルサが余裕をもってゲームを支配していく。エル・クラシコの疲れか、リズムは低めではあったが、怒濤の攻めもあった。会場が沸いたのは38分のカウンターだ。アラベスのCKからの速攻で、グリーズマンのヒールパスを受けたメッシのシュートがほんのわずかポスト外を通過。すばらしい崩しだっただけに、決まってほしかった。だが45分、ビダル弾は決まって2-0、バルサ楽勝ムードで前半は終了した。
●気の緩みからピンチを招く:後半も最初の数分間はバルサがボールをコントロールし、オフサイドではあったが、メッシとグリーズマンによる連携も見られた。しかし余裕さが気の緩みとなると、状況は容易に変化する。攻撃に転じ、あっさりと1点を返したアラベスを前に、バルサは慌てることになった。55分からの約15分間はアラベスの時間帯。楽々と自陣へと侵入を許し、スタンドからはバルサを叱咤する指笛も聞こえた。
●そこでメッシ弾:ドタバタするバルサを落ち着かせたのは、レオ・メッシの一撃だった。DFたちに取り囲まれながらも放たれた左足のミドルシュートは、猛烈な勢いでゴール左端に吸い込まれ。よく見る形のゴールだが、何度見ても圧巻だ。カピタンの得点で決着は付き、以後はバルサが再びゲームをコントロールしている。75分にはVARがエリア内でのハンドを告げ、スアレスがPKを決めて4-1。スアレスは1得点2アシストの活躍だった。
トピックス
●6年連続での50得点超え:レオ・メッシがまたひとつ並外れた記録を残した。アラベス戦でのゴラッソが2019年の50ゴール目となったメッシ。バルサの10番は2010年以降、2013年(45得点)以外は毎年50ゴール以上を決めており、6年連続・9度目の達成となる。圧倒的だった2012年は91ゴールの大記録。
●単独ピチーチ:メッシはラ・リーガでの得点数を13へと伸ばし、翌日に試合のあるベンゼマを1つ上回ってピチーチ競争で単独トップに立った。怪我で出遅れたメッシの、初得点は第8節のセビージャ戦。ここまで11試合出場で13得点を決めている。
アシストランキングでも、ルイス・スアレスと並んで首位(6)。
●カンプノウ250得点:レオ・メッシのカンプノウでの通算得点数が、250に到達。234試合での達成となる。カンプノウで観戦すれば、ほぼレオの得点に出会えるくらいの。
●ルイス・スアレスが1得点2アシストの活躍:14分にはグリーズマンの先制点をアシスト。45分にもアルトゥロ・ビダルの2-0をお膳立てした。バルサの3点目はメッシの個人突破ではあったが、ボールを送ったのはスアレスだった。それら以外にも、スペースを作ったり、2列目からの飛び出しをサポートしたりとMVPに相応しい貢献をしている。
●4度目のMSGトリデンテそろい踏み:メッシ、スアレス、グリーズマンが揃ってゴールを決めたのは、このアラベス戦で4回目。エイバル戦を初めに、ドルトムント戦、マジョルカ戦でもMSGが得点している。
●力を示したアラニャー:カルラス・アラニャーが、ラ・リーガでは開幕節(@サンマメス)以来となる先発出場。左インテリオールを務め、チャンスを活かすべく奮闘した。アラベスの圧力は緩かったため、アラニャーにとってもやり易かっただろう。いつも縦方向を意識しているのが良い。
ラキティッチのように、ここへきて出番がぼちぼち増加中のアラニャー。冬マーケットでのレンタル移籍のウワサも絶えないが、さてクラブはどうする。カギとなるのは本人の意思。
●六冠から10周年セレモニー:試合開始前には、2009年にペップチームが達成した偉業 年間六冠達成を祝うセレモニーが行われた。出席したのはカルラス・プジョルを筆頭に、ガビ・ミリート、セイドゥ・ケイタ、マヌエル・ピント、エリック・アビダル、そしてチャビ・トーレス(同年にデビューし、2試合出場)。
●セレモニーには現チームの“生き残り”たち、レオ・メッシ、セルヒオ・ブスケツ、ジェラール・ピケも参加。良い雰囲気で記念撮影をしたが、思い出の映像上映とか、そんなのもなく淡泊に終了した。
FC Barcelona | Deportivo Alavés |
4 | 1 |
21 de Diciembre 2019 – Sabado 16:00 h Camp Nou:63,054 |
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Goles | |
Griezmann (14) | |
Arturo Vidal (45) | |
Pere Pons (56) | |
Messi (69) | |
Suárez (75pk) | |
Titular | |
Ter Stegen【7】 | Pacheco |
Sergi Roberto【6】 | Martín |
Piqué【6】 | Rodrigo Ely |
Umtiti【6】 | Ximo Navarro |
Jordi Alba【6】 | Duarte |
Busquets【7】 | Aleix Vidal |
Arturo Vidal【8】 | Pere Pons |
Aleñá【6】 | Manu García |
Messi (c)【8】 | Wakaso |
Griezmann【8】 | Javi Muñoz |
Suárez【8】 | Lucas Pérez |
Cambios | |
Busquets→ De Jong【6】(79) |
Javi Muñoz→ Luis Rioja (53) |
Sergi Roberto→ Semedo【5】(85) |
Wakaso→ Joselu (70) |
Suárez→ Carles Pérez【5】(85) |
Aleix Vidal→ Burke (86) |
Entrenadores | |
Ernesto Valverde【6】 | Asier Garitano |
Arbitro | |
Melero López (andaluz) | |
Tarjetas | |
Umtiti (67) | Aleix Vidal (66) |
Jordi Alba (88) | Wakaso (67 |
Martín (74) | |
名前の次の数字は評価点:平均点【5】 |
Estadisticas | ||||||
1a | 2a | Total | Total | 2a | 1a | |
2 | 2 | 4 |
Goles |
1 | 1 | 0 |
4 | 4 | 8 (4) |
Tiros a puerta |
5 (3) | 4 | 1 |
3 | 2 | 5 |
Ocasiones de Gol |
2 | 2 | 0 |
1 | 2 | 3 |
Corners |
4 | 3 | 1 |
5 | 3 | 8 |
Fueras de juegos |
0 | 0 | 0 |
771 |
pases |
330 | ||||
74% | 64% | 69% | Posesion del Balon | 31% | 36% | 26% |
5 | 5 | 10 |
Faltas |
11 | 4 | 7 |
0 | 2 | 2 |
Tarjetas Amarillas |
3 | 3 | 0 |
0 | 0 | 0 |
Tarjetas Rojas |
0 | 0 | 0 |
Formación | |
アルトゥール、デンベレ、アンス・ファティが負傷欠場。トディボ、ワゲがベンチ外。 前線以外はローテーションが実施され、ウンティティ、アルトゥロ・ビダル、アラニャーが先発起用された(中盤はクラシコから総入れ替え)。ビダルが前線のプレッシングをサポート。攻撃にもスムーズに絡んでいた。 交代は終盤からで、まずはブスケツ(病み上がり)に替えてデ・ヨング。 |
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Titular | Final |
2019年12月22日(日)、アラベス戦翌日のバルセロナスポーツ紙。
MD「確実なる者たち」
- ■確実なる者たち
- → ビダルとトリデンテの得点により、バルサは2019年を首位そしてカンプノウ無敗で終える
- → 3点目を決めたメッシは通年で9度目の50得点超え
- ■インテルがアルトゥロ・ビダル獲得を目指して押すが、バルサは彼の退団を考えていない
SPORT「ハッピー・トリデンテ」
- ■ハッピー・トリデンテ(※ハッピー・クリスマスにかけたっぽい)
- → バルサがアラベス相手のゴレアーダで2019年を終え、ラ・リーガのリーダーとして2020年を迎えることになる
- → メッシ、グリーズマン、ルイス・スアレスが再びゴールを決め、相互理解ぶりを示した
- ■六冠バルサを称える
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