セティエン監督とは2年半契約があり、2021年の選挙後に新会長が続投か否かを決めると会長
果たしてその時チャビは・・・
エルネスト・バルベルデとの契約解除に伴い、FCバルセロナの新監督に就任したキケ・セティエン。1月の到来であることや、チャビ・エルナンデスが有力候補だったことから、場合によるとキケは半年間のつなぎではないか、との憶測もあります。
その説をジュゼップ・マリア・バルトメウ会長はきっぱりと否定。チャビについても「いつかはバルサの監督になるだろうが、今はキケだ」と述べています。
次の会長が決める
ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長が監督について語ったのは、SPORTの1月16日号です。
キケ・セティエンの加入によってバルサはきっと好転すると希望を語る彼は、セティエンの契約書に今季末での解除条項があるとのウワサを次のように否定しました。
「ノーだよ。彼には2年半の契約があり(~2022年6月末)、自由になるかもしれないのは2021年だ。キケ・セティエンは2年半で契約書にサインをしている。そして2021年の会長選挙があるので、もし新しい会長が監督を代えたいなら、キケ・セティエンの契約を変えられるようになっている。けれども彼がサインをしたのは、2年半だよ」
今季末での契約解除条項はない。一方で“2021年会長選挙条項”の存在は認められました。キケ・セティエンもその条件で合意したということです。
キケバルサの成否が及ぼす会長選挙への影響
フットボール監督の未来は結果で左右されますから、1試合1試合が大事になってきます。しかしまずは2021年6月というのがハッキリした。
2020/21シーズンまでキケバルサ号が順調に進んでいる場合、2021年夏予定の選挙でバルトメウの後継者が勝てばセティエンが続投、他の候補が勝てば不明、です。キケのフットボールの成否も各陣営が掲げるプロジェクトに影響を及ぼしますね。
その時のバルサがパッとしてなければ、会長選挙でチャビ・エルナンデスを担ごうとする陣営は必ずあるでしょうし、状況によってはチャビもそれに乗るでしょう。
逆に華々しいフットボールが展開されていて、結果も伴っていれば、キケを代える必要もない。2010年の会長選挙の際、ジョアン・ラポルタの対抗馬として出馬し勝利したサンドロ・ロセイも、ペップ・グアルディオラ監督を代えようとはしませんでした。そういう具合です。
キケ・セティエンが上手くいくことが、チャビ周辺の静けさにつながります。彼はカタールとの契約を全うし、バルサBで経験を積むという道もできる。
チャビ本人が野心をたぎらせていて、少しでも早くバルサ監督の座を狙うなら別ですが、彼は「土台と経験が必要」と言っているので、じっくり進むことを喜ぶんじゃないでしょうか(今回バルサのオファーを断るにあたって、次期立候補予定者となにか話し合いはあったのだろうか)。
ちなみにバルトメウはSPORTのインタビューで、チャビ・エルナンデスのバルサ監督について「チャビはいつの日か、バルサ監督となるだろう。私はそのことを一切疑ってないよ。彼は非常に能力が高く、私たちのフットボールを完璧に理解していて、意欲もある。いつの日か、監督となるだろう。けれども今の監督はキケ・セティエンであり、彼がとても上手くいくことを信じ、期待しているんだ」と述べています。
そういつか、バルト一派が理事会から去った時に。
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