不用意なメディア発言でメッシを怒らせた件では、過ちを認めた強化技術部長
チームにはチャンピオンズで戦える力があると考える
バルサの新加入選手マルティン・ブライスウェイトの入団会見において、主役よりも注目を集めたのが強化技術部長であるエリック・アビダルでした。SPORT紙のインタビューでバルベルデ解任の理由に選手たちを挙げ、カピタン・メッシの反論を受けた“事件”後、初となる公への登場だったからです。
その他にも先日のMD紙インタビューにおけるメッシの発言「チームはまだチャンピオンズで優勝できるところに達していない」もある。それらにアビダルがどう答えるかに注目が集まっていました。
内部の問題は内部で解決すべき
日本が立春を迎えた頃、バルセロナではエリック・アビダルの不用意な発言がクラブを揺らしました。エルネスト・バルベルデ解任の理由について訊ねられた強化技術部長が「多くの選手たちが監督に満足せず、ハードワークもしていなかった」と語ったことに対し、レオ・メッシがSNSを通じて「フロントの責任者たちも彼らの責任を引き受けるべきだ」と即時反論したのです。
アビダルが報道陣の前に出るのは、あの時以来このブライスウェイトの入団プレゼンテーションが初となる。あの一件について質問を受けた彼は次のようにコメントしています。
「質問ありがとう。私に分かることがあるとすれば、それは数日間で多くのことを学んだということだよ。内部のテーマはメディアの中ではなく、内々で解決しなければならないということをね」
失敗は成功の母、と言いますしね。。
選手の数よりも質が重要
アビダルがもう一つ問われたのは、冬のマーケットで若手選手たちを4人も放出したことです。ジャンクレール・トディボ、カルラス・アラニャー、カルラス・ペレス、そしてムッサ・ワゲ。それによってスカッドは18人編成となり、さらにスアレスとデンベレが離脱したことで16人になってしまいました(一般的には22人くらいが多い)。
それに対しアビダルは、量より質が重要だとの見解を示しています。
「監督の言葉を繰り返すよ。まず最初に決断をしなければならないし、私としては、選手の数が重要だとは思わないんだ。スカッドの層が薄いと話されるかもしれないけれど、私たちには怪我人が出る不運があった。もしデンベレが負傷していなければ、おそらく今ここに私たちはいなかっただろう」
「アラニャーの状況は私たちにコントロールできないものだ。彼にはレンタル移籍の選択肢があった。他の状況も同じだよ。私たちはいつも監督と話をしているし、明らかなメッセージを残し、決断している。私たちにはリーガとチャンピオンズで競うためのチームがあり、セティエンが戦力と考えるカンテラの選手たちもいるんだ。選手の数以上に、私は選手の質のことを話したい」
先日のMD紙インタビューでメッシが「今の時点では、僕らはチャンピオンズを争えるところに達していないと思う。すごく成長しなければならない」と語ったのとは違っています。
ブライスウェイトは大きな力をもたらしてくれるだろう
ウスマン・デンベレ離脱の穴を埋めるために選んだ選手、マルティン・ブライスウェイトに関しては非常に高く評価しているアビダルです。
「マルティンはデンマーク代表選手で経験が豊富、私たちの前線にいる選手たちとはタイプが異なっている。彼にはキャラクターがあるし、いつも前向き。勝者で、戦士で、強く、速さもある。ビッグチームと戦うための大きな強さを私たちにもたらしてくれるだろう。彼にはすばらしいポテンシャルがあるよ。監督とも話した。私たちは彼のタレントを信頼しているんだ」
「彼は決定的な選手だ。ラ・リーガでしかプレーできないけれど、私たちは全タイトルを勝ち取るためにここにいる。マルティンの加入によって、私たちはより高いレベルで競える」
その評価が正しかったかどうかは、およそ3ヶ月後には出ているでしょう。良い目利きをしていた、と称えられるか、全然ダメだったと批判されているか。どうせなら前者が良いんですが、さて。
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