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ドウグラス、決まり

バルサが選んだのはブラジル人カリレーロ。

FCバルセロナとサンパウロFCが26日(火)、ドウグラス・ペレイラの移籍で合意した旨を発表しました。スペイン時間にして深夜0時43分という、これまた遅い時間帯の発表になったのは、SPORT紙によればサンパウロが一刻も早くファンにお知らせをしたいと急かしたから。クラブ発表によると移籍金は固定額が400万ユーロで、ここにドウグラスの5年間の試合出場数によって、最大150万ユーロが加算される契約となっています。ドウグラスは木曜日にブラジルを発ち、金曜朝にバルセロナに到着の予定。当初言われていたような1年間のレンタルはなく、ルーチョチームの一員として迎えられます。

チーム3人目の右ラテラル

バルサには今季、ダニ・アルベスとマルティン・モントーヤがいますので、右ラテラルのポジションはカバーされています。なのでドウグラス獲得の話が出た際、彼を古巣のサンパウロに1年間貸し出す、あるいはヨーロッパのクラブで欧州のリズムに慣れさせる、と報じられていました。しかしブラジルでは15日ですでにマーケットが閉じているとのことで、端から実現不可能。そもそもレンタル案そのものが単なる推測に過ぎなかったようです。

ということでドウグラスは今季からバルサに加入して戦っていくのですが、ルイス・エンリケが3人の右ラテラルをどう扱っていくのかに興味は集まります。彼はラテラルとしてだけではなく、もう少し前のポジションで活発に前後を行き来するカリレーロとしてもプレーできるようなので、変則3バックで活用を目指すのでしょうか。初夏からルーチョの希望とされていたファン・クアドラードも、そんな感じで使うと見られていましたし。

クアドラード却下はスポーツ的な理由?

ドウグラス獲得により、細々と報じられていたクアドラードの選択肢は消えました。MUNDO DEPORTIVO(MD)紙によると、バルサからはすでにアレッサンドロ・ルッチ代理人へとその事が伝えられているらしく。あれだけ熱望しているとされたコロンビアーノを却下した理由は、MD紙曰く、フィオレンティーナの要求額が高すぎたからではなくてスポーツ的な判断によるものだそうです(※SPORTは経済的な理由だと断言。4,000万ユーロはとても賭けられない、というのも十分納得できます)。

それによるとバルサはダニ・アルベスが退団した際の後任としてラテラルを探していたけれど、クアドラードはフィオレンティーナやコロンビア代表のようにもっと前のポジションでのプレーを望んでいて、ルイス・エンリケは最終的にドウグラスを選択したと。今更ソコですか、とツッコミたい^^; 実際のところはバルサは数週間前からクアドラード獲得競争から撤退していて、別の選択肢を模索していたようですが。

クアドラードの代理人がバルサに対し、ひと頑張りしたオファーを“ビオラ”に提示するように求めたとのニュースは頻繁に伝わってきましたし、この27日のSPORT紙も、ルッチ代理人からの“最終SOS”が月曜にあったとしています。バルセロナとともにクアドラードを狙っていたマンチェスター・ユナイテッドも、ディ・マリア獲得によって彼から撤退。今なら以前よりもだいぶ好条件で交渉に臨めそうですが、スポーツ的な理由であれ経済的な理由であれ両方であれ、列車はもう通り過ぎてしまった後でした。げに“ご縁”というのは難しいものです。

 

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