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ルイス・エンリケ 「哲学を貫く」

これからの道筋を示して勝てるかに注目。

この水曜日のアヤックス戦@アムステルダム・アレナは、ルーチョバルサにとってはただの1試合以上の意味があります。チャンピオンズ1/8ファイナル進出を決めているチームが出始めているなかで、バルサもまたその列に加わることが第一の目的ですが、リーガ連敗によって湧いてきたパフォーマンスへの疑問を納得のフットボルによって払拭すること。少なくとも今後への期待を抱かせる試合をして勝つことが、今回のアヤックス戦では求められます。前日会見でのルイス・エンリケは言います。「私は信念を変えない」

悪い結果によって信念は変えない

ただ勝つだけでなく、バルサスタイルで勝たなければならない。つくづく思いますが、FCバルセロナってのは大変なクラブです。目にも留まらぬスピードでボールを回し、試合を支配し、変幻自在の攻撃によって相手を圧倒する。デランテロたちは一撃必殺のシュートによってゴールネットを揺らす。ラインが連動したプレッシング。このアヤックス戦でそんなフットボルが戻ってくるとは露ほども期待していませんが(^^;)、そこを目指すと宣言したのがルイス・エンリケです。

ここ最近のルーチョには、迷いのようなものが感じられます。チャビ・イニエスタに賭けたマドリー戦は中盤のパワーで完敗し、ラキティッチ・ラフィーニャを起用したセルタ戦はプレーの組み立てがさっぱりで敗北。ポゼッションとダイレクトなフットボルの狭間で揺れ、上手いバランスが見つけられないのが今のチームで、このアヤックス戦はその両方を狙った編成でくるのではないかというのが、各メディアの読みです。つまり、チャビ、ラキティッチ、ブスケツによる中盤トリオ。上手くいくかは信念の共有次第でしょうか。

テル・ステーゲン、アルベス、ピケ、マスチェラーノ、アルバ、ブスケツ、チャビ、ラキティッチ、メッシ、ルイス・スアレス、そしてネイマール。SPORTとMDが予想する、今夜のバルサの先発イレブンです。

アヤックスは迷い無く自分たちのプレーで挑んでくるでしょう。バルサはどうしよう、と迷っていると悲しい結果になりそうなので、いかに監督が進む道筋を説き、選手たちが確信するかに懸かってきます。ルイス・エンリケは言います。「私たちには理念がある。結果が伴わなければ批判が付いてくることを私は知っているけれど、私は自分の監督としての哲学に忠実であり続けるだろう。一つの悪い結果によって、それを変えることはない」。とても立派なんですけれど、ビミョウな怖いこの感じ^^; 試合を見るまで、妙にドキドキしそうです。

リアクションの夜

ミスターはまた、どのようなバルサを目指しているのか、については次のように説明しています。「プレーを先読みされないチームになりたい。なにかを創作する気はないんだ。私たち自身のまま、予測されないチームでありたい」、「以前のように戻ることが私たちの目的だ。プレーを支配し、危険を生み出し、相手には作らせず、そして相手を上回る

彼がバルサの監督就任時から強調していた目標。このところのパフォーマンスを見るかぎり、その道はまだ遠く険しそうですが、アムステルダム・アレナがその重要な通過ポイントとなることを期待しましょう。幾つもの課題がいきなり同時に解決されていくことはないですから、一歩ずつ前進していくしかありません。セルタ戦からあれこれ考える時間がないのは、この際は好都合だと捉える。連敗によって生じたモヤモヤが、このオランダの地でパッと晴れるかもしれないのです。

とにかくこのアヤックス戦でルーチョバルサに望むのは、これから春に向けてチームが上がっていくぞ、との雰囲気をかもし出しての勝点3獲得です。それがバルサスタイルの再生であるのか、ダイレクト風味が加えられたものであるかは問わず、迷いのないプレー姿が見たい。いきなり見違えるような変化は期待しないので、思いっ切りボールを蹴っておいでよ選手たち。あとはルイス・エンリケによる導きがビンゴでありますように。ファイト!

 

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