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テル・ステーゲン 「監督の決定を難しくしたい」

もっと出番を得るためにハードにトレーニングをして結果を出す、とポルテーロ。

先日のアヤックス戦のパフォーマンスで、バルセロニスタの高い評価を手にしたのがドイツ人ポルテーロのマルクアンドレ・テル・ステーゲンです。バルサの守護神として成功するためには、1試合に数度突然訪れるチャンスできっちり仕事をする集中力、1対1での強さ、強靭なメンタルなどが求められますが、なんといっても足元の技術は絶対不可欠。最後尾のフィールドプレーヤーとしてパス回しに加われて、プレーの起点になれるポルテーロをバルサファンは非常に愛します。アムステルダムでのテル・ステーゲンは、決定機阻止とともにこのパスがとても良かった。欧州戦限定といわず、リーガでも是非起用してほしい選手です。

成果を出すことで出場機会を増やす

アヤックス戦でのテル・ステーゲンは、長短いずれのパスも優れていました。目の前のセントラルたちだけでなく、ハーフライン付近にいる仲間へのロングボールも好い具合に送り込める技術の高さ。この試合で彼は28本のパスを試みているのですが、うち26本で成功しています(uefa.com調べ。成功率93%)。SPORT紙によれば、短・中距離のパスは100%成功させていて、ダメだったのは50m級のロングパス12本のうちの2つだったみたいです。正確無比なロングパスといえばクーマンやマルケス、ペップを思い出しますが、アヤックス戦のテル・ステーゲンの数字はまさにそんなレベルです。

そのマルクアンドレ・テル・ステーゲンが独SPORT1の取材に対し、こんなふうにコメントをしています。「可能なかぎり監督の決断を難しくしてやろうとしてるんだ。僕はトレーニングと試合で自分のベストを示さなければならない。アムステルダムではそれが出来たと思う」

現時点ではルイス・エンリケはリーガではクラウディオ・ブラボ、チャンピオンズではテル・ステーゲンとポルテーロを使い分けています。ゲルマンの若きポルテーロはリーガ開幕目前で負傷しましたし、さらにはブラボがリーガ開幕7試合連続無失点記録を作ったこともあり、その起用法も説得力を持っていたのですが、そろそろスペイン国内でもテル・ステーゲンが見たいところ。彼自身もウズウズしているかもしれません。

監督の決断に100%の敬意を払うよ。僕は悪い時期に怪我をしたしね。でも、怪我をするのに良い時期なんてある?自分のパフォーマンスで、監督を納得させたい。監督に対して、“どうして僕は出場しないんですか?上手くやったでしょう?”と言ってもなんの役にも立たないんだ」

批判を消化できる力

バルサでの2試合目でいきなりのビッグゲームとなったパリでのPSG戦では、チームの守備が散々だったことに加えて、テル・ステーゲンもまた大事な瞬間にエラーをしたことで批判を浴びました。それに対しては、「僕には批判を上手くやりくりする力がある。パリでは確かにエラーを犯したけれど、悪い試合はしなかった。エラーのことが言われ過ぎだと思う」と挫けない強さを見せたポルテーロ。反省して分析が終われば、あとは前進あるのみです。

一方でテル・ステーゲンは、バルセロナでの新生活についてはこう語っています。「すごく楽しいよ。ものすごく歓迎してもらったし、クラブに対して僕がベストを出していると見る人たちがどんどん増えていると思う。特にチームメイトたちに対しては、彼らが必要とするためにここに居ることを示していると思うんだ。チームは好い人たちばかりだよ。1人の選手のことだけ取り上げるのは難しい。このチームでプレーできて僕は幸せだよ」

ルーチョはけっこう頑固そうなので、ポルテーロ起用法はまだしばらく変わらないかもしれないですが、コンペティションを問わずに良い選手を使うことで本当のポジション競争となりましょう。マシップも見たいし、実に悩ましいところです。

 

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