ネイマール、アルベスも仕事始め。
この7月最終日のバルサ系メディアの話題は、レオ・メッシとハビエル・マスチェラーノがメインとなっています。本来であれば8月3日(月)のチーム合流を認められていたアルゼンチン代表の二人でしたが、充電はもうばっちり完了したと、夏休みを4日早く切り上げてのプレシーズン開始。そこには11日に控えるセビージャとの欧州スーペルコパに良いコンディションで臨むとの意気込みが感じられ、メディアもさすがプロフェッショナルなご両人!と惜しみない賛辞を送っています。身体も絞られていて、自主トレ万全のようです。
予定よりも4日早くトレーニングを開始
バルセロニスタの“D10S”(神)ことレオ・メッシとハビエル・マスチェラーノが、ルイス・エンリケから与えられていた夏休みを4日早く切り上げ、プレシーズンを開始しました。コパ・アメリカ決勝(7月4日)をプレーしたアルゼンチン代表選手2人には約1ヶ月間となる休暇が与えられ、チーム合流は8月3日(月)の予定だったのですが、レオとマスチェは30日(木)に仕事を開始。かつては初日に遅刻するクラックもいたわけで^^; 4日早くくるという行為に新シーズンへの強い意欲を感じずにいられましょうか。
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— Mundo Deportivo (@mundodeportivo) 2015, 7月 30
どうやらこの日、バルサのトレーニング施設シウター・エスポルティーバ・ジョアン・ガンペル(の入り口?)を訪れていた報道陣は、この木曜日がプレシーズン初日となるネイマールJr、ダニ・アルベスの姿を撮影しようとしていたようです。ところが、午前9時からメディカルチェックが入っていたブラジル代表2人よりも早く、メッシとマスチェラーノが練習場へとやってきた。数日後だと思っていた彼らが前触れもなく登場したのですから、驚きもしましょう。
チリとのコパ・アメリカ決勝戦でペナルティ合戦の末に敗れ、悲願だった代表での初タイトルを逃しただけでなく、戦犯として母国の人たちから猛烈な批判を受けたメッシ。陽気にバケーションの様子をSNSに投稿していたネイマールやアルベスとは異なり、屋内での写真ばかり発信していたレオですから、その傷がどれほど深かったかは想像に難くないです。早くグラウンドに戻ってきたことには、そのあたりも影響しているでしょう。
とはいえ、一番の理由はやはり、タイトル獲得への情熱・渇望でしょう。メッシはトレーニング終了後、フェイスブックに「休暇は終わり!多くのチャレンジに満ちた新シーズンがこれから始まる」とのメッセージを投稿。その最初のチャレンジであるトビリシ(グルジア)での欧州スーペルコパは8月11日、続くアスレティックとのスーペルコパ・エスパーニャが14日、17日ですから、このレオたちの早い合流は心強いです。
コパ・アメリカ決勝での敗北後、クラブがすぐに彼に連絡を取り、必要なことがあれば何でもするから言ってくれ、と伝えたことに対してメッシが、タイトル獲得に尽力することでお返ししたがっているとの話もあります(SPORT)。まあいずれにせよ、やる気のメッシ=相手チームの脅威であることは間違いない。2015/16シーズンのキングもやってくれそうです。
恒例のメディカルチェック、コンディションも上々
この木曜日にシウター・エスポルティーバを訪れたのは、ブラジル代表のネイマールとダニ・アルベス、アルゼンチン代表のメッシとマスチェラーノ、そしてドイツU-21代表のテル・ステーゲン、負傷中のドグラスの6人でした。最初の5人はプレシーズン恒例のメディカルチェックを受けるためで、ドグラスはチェルシー戦で傷めた太もも(全治8週間)のリハビリを行うため。テル・ステーゲンはすでにUSAツアーに参加し、試合にも出場していますが、彼もまた夏休みを11日間短縮してますので、本来であればこの日がチーム合流日だったわけです。若きドイツ人ポルテーロにも、改めてここで拍手を。
そしてメディカルチェックを受けた5選手はみんな上々のフォームだったとのこと。選手たちの写真を見る感じでも、彼らの身体が締まっているのが伝わってきます。
アルゼンチンとブラジルの代表選手が戻ってきたことで、バケーション中のバルサ選手はクラウディオ・ブラボのみとなりました。チリ代表ポルテーロは今週末にバルセロナへと戻り、月曜日(3日)からトレーニングに合流する予定。ブラボさんは29日、古巣コロコロのグラウンドにてあちらのポルテーロコーチさんと自主トレを行い、チリクラブ公式サイトのインタビューを受けています。
ルーチョの悩み軽減
南米の代表選手たち4人が30日で揃ったことは、ルイス・エンリケと彼のスタッフたちにとっては最良のニュースです。2009年以来となるクラブ史上二度目のセクステーテ(6冠)に挑むバルサにとって、欧州とスペインの2つのスーペルコパが懸かったこの8月は非常に重要ですし、チームのカギとなる南米のクラックたちがトビリシでのセビージャ戦までに11日の準備期間をもてるのは大きい。セビージャやアスレティックはバルサより早く準備を開始していますし、まずはチームメイトたちの状態に近づけるよう、暑さの中でもしっかりと動ける基礎体力作りが重要となります。そしてプレシーズンの3試合ではセットプレーの脆さが指摘されましたから、フィジカル状態を上げていくと同時にそちらも修正されていくでしょう。
SPORT紙が伝えるところによると、ルイス・エンリケはレオ・メッシとマスチェラーノのコンディション調整がセビージャ戦に間に合わないであろうことを、非常に気に病んでいたそうです。アルヘンの2人が予定どおりに3日に戻ってきた場合、11日の試合にチームメイトたちに近い仕上がりで出場させようとするとトレーニングで無理をしないといけない。しかしそれで疲労させてしまっては本末転倒。怪我のリスクも高まる。スタッフたちとの協議の末、1ヶ月の休日を与えると決めたルーチョとはいえ、悩ましかったであろうと推測できます。
ところがレオ・メッシとマスチェラーノは自分たちの意思によって休日を4日早く切り上げ、昨日シウター・エスポルティーバに戻ってきて、ネイマールやダニ・アルベスと最初のトレーニングを行った。ツアーの疲れを癒すためチーム練習を休日としたルイス・エンリケもこの報せを聞き、喜んだんじゃないでしょうか。大好きな自転車乗りも、さぞ爽快だったでしょう。
Vuelta a la carretera y con buena temperatura. pic.twitter.com/xT7YhQyYoG
— LUISENRIQUE (@LUISENRIQUE21) 2015, 7月 30
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