スポンサーリンク

ベルマーレンへの特別レッスン

ルイス・エンリケ直々に動きを伝授。

ワシントンDCにて行われましたFCバルセロナのUSAツアー最終戦、チェルシーとの親善試合は2-2の引き分け(PK合戦で青組が4-2勝ち)となりました。ゲーム序盤にチェルシーに押し込まれ先制を許したり、終盤に残念な失点があったりと結果的には恵まれませんでしたが、中頃からリアクションを示して逆転に成功したことで印象は悪くない。ベストメンバーが揃えば、良い状態へと上がっていきましょう。ポジティブだったのはルイス・スアレスが今回も良いプレーを各所で見せていたことと、サンドロの豪快なゴラッソが決まったこと。後半のピケとベルマーレンのセントラルコンビもまずまずでした。

親善試合3試合で135分間プレー

FIFA制裁によってこの夏の補強を禁じられているバルサにとっては、昨シーズンの控えメンバーがパフォーマンスを向上させることがチーム力アップの大きな要素となります。その点において、トーマス・ベルマーレンがプレシーズンでの親善試合3つ全てに出場し、リズムを上げてきているのは喜ばしいニュース。このチェルシー戦でも後半60分からピケとコンビを組み、フォームと経験値を上昇させました。怪我なく出場時間を重ねていけば、良い戦力となってくれそうです。

そんなトーマス・ベルマーレンは月曜午前のトレーニング終了後、メディア取材の際にルイス・エンリケについて訊ねられ、「彼はとても対話をする監督だよ。具体的なアドバイスはもらってないけどね」と発言していました。そのコメントがミスターを刺激したのかどうかは不明ですが、同日午後のフェデックス・フィールドでのセッションにおいて、セントラルは念願の(?)個人レッスンを受けたのだそうです。

約10分間のマンツーマン指導

元々、ベルマーレンの能力を評価しているルーチョは、このツアー中に彼の進展具合に注意を払っていたようです。そしてSPORT紙によりますと、月曜夕方のトレーニングでセンタリング&シュート練習が始まると、ルイス・エンリケはセントラルを呼び出し、ピッチ脇にて二人で話を開始。英語とカスティジャーノのミックスで話すミスターの元へ、アシスタント陣も集まってきました。

ルーチョは身振りを交えながら、こういう状況ではこう動くんだ、と説明していたそうなのですが、やがて百聞は一見にしかずとボールを1つ要求します。そして“トーマス、私のボールを奪いにきてごらん”、という具合にセントラルに向かって来させると、両脇にいるウンスエバルバラへとパス。相手デランテロにプレッシャーをかけられた際のボールの渡し方でしょうか、ミスターは何度もそのプレーを繰り返しながら、ベルマーレンに意図するところを示したそうです。最後はもう一度みんなで輪になり、プレーについて意見を出し合い、終了。約10分間のルーチョ先生夏の特別個人レッスンでありました。

親善試合での実戦練習では、ジェラール・ピケがいつもベルマーレンのパートナーを務めています。ジェリが英語を話せ、利き足も右と左になることから、本シーズン開幕後もベルマーレンはピケと組み、バルトラがマテューと組み、という起用法になるのでしょうか。マスチェラーノが戻ってきてからはどうなるのかも注目です。

MVPはルイス・スアレス

このチェルシー戦のMVPはルイス・スアレスでした。バルサの背番号9はこれぞ9番というふうに常にゴールを狙い続け、クルトワによって阻まれたものの前半30分頃に決定的シュートを放つと、後半最初には見事なバセリーナで先制点を獲得。メッシとネイマールがいない中で、攻撃の中核としての役割をしっかりと果たしています。チームが不安定だった前半は、リーダーとして若者たちを牽引。合流の遅れるレオ&ネイがフォームを上げるまでは、ルイシートの活躍がポイントとになりますが、ばっちりやってくれそうです。

次点は逆転(1-2)のゴールを決めたサンドロ・ラミレス。左サイドとしてプレーした序盤はもうひとつの出来でしたが、時間の経過にしたがってパフォーマンスを上げ、65分にはエリア際から豪快なロスカを右ポスト横へと叩き込んでいます。個人的にはこのサンドロの面構えが好きで(もちろんプレーも)、ムニールより優先起用してほしい選手。もしペドロが退団した場合は、彼を育てることで化けそうな気がするんですがどうでしょうか。

良くなかった点はグンバウをメディオセントロに、ブスケツを前に出した前半のシステムが上手くいかず、チェルシーにスペースをいいように使われた点です。後半に選手を大幅入替した後はブロックが形成され、ライン間隔も良くなった事でプレッシングも機能。危なげなくプレーできていました。終盤の失点はまあ、アレでしたが。不幸だったのはハムストリングスを傷めて8週間のアウトとなったドグラス…。いろいろと泣けてきますな。

というわけで、ドグラスが負傷した以外は怪我人もなく、USAツアーは無事終了。バルサ一行はすでにバルセロナへと戻っており、ひとまずは自宅でゆっくり身体を休めてくださいませ。次の試合は日曜日、フィレンツェでのフィオレンティーナ戦です。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました