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フロレンティノ劇場に沸く

バルセロナ周辺も“チェリシェフ・ケース”で大盛り上がり。

昨季の累積カードで出場停止となっているチェリシェフをうっかり起用してしまい、国王杯からサヨウナラ目前となっているレアル・マドリー。スペインスポーツ紙は今日も、その“チェリシェフ・ケース”で大いに盛り上がっています。マドリー会長フロレンティノ・ペレスさんは、連盟からもビジャレアル(前所属クラブ)からも一切事前通知を受けていない、だから連盟が悪いとの持論を展開。バルサ系メディアは夏から問題続出の白組をRidiculo Madrid FC(笑いものマドリー)と名付けたり(SPORT)、フロレンティノ劇場(MD)と銘打ったり、こんな愉快な話題はないと楽しんでいるところです。

マドリーに違反はないとペレス会長

その“リディクロ・マドリー”では夏からいろいろとスキャンダラスな出来事が起こってきました。7月12日、イケル・カシージャス涙のひとりぼっち退団会見。9月1日、FAXのせいでデ・ヘア移籍成立せず。11月10日、バルブエナ恐喝でベンゼマが告訴される。11月21日、全世界が見つめるエル・クラシコでバルサに0-4完敗。そしてNEW!と赤文字で光り輝いているのが12月2日に起こった、出場停止のチェリシェフが試合に出場したことによるコパ失格瀬戸際状態です。

それにしてもフロレンティノさんによる、「処分は無効だと信じている。マドリーは違反は犯していない。チェリシェフに対し誰も通知していないのだから、処分は有効にならない。マドリーは出場停止だと知らなかった。それが私たちの意見である」という言い訳がすごい。競技委員会は毎週、出場停止者リストを全クラブに送っていて、ほとんどのクラブは違反回避のために試合前に連盟に確認を取っているとMARCAが書いてますけど?

競技委員会による処分は今日4日に発表されます。白組の命運を握っているのは、フランシスコ・ルビオ・サンチェス競技委員長。レアル・マドリーはすでに上訴する準備を進めていて、大義無き戦いを始めるとのことです。白い家の火事は大きいほど見応えがあるので、盛大にやってくださいというところでしょうか。

ジェラール・ピケ 「」

そんな騒がしいベルナベウ方面に対し、相変わらずのマドリーいじりであちらの人々を刺激しているのがジェラール・ピケです。なんでもワカ旦那はオンラインビデオゲームやアプリを開発する Kerad Games という企業の設立者らしく、3日には同社がAmazon Undergroundと提携しましたよ、と発表する会見に出席。“チェリシェフ・ケース”発覚後のツイート(涙を流して笑う絵文字)について訊ねられると、ユーモア交じりにこうコメントしています。

「あれは全部誤解だよ。僕はレオ・アルレム(漫談家)のステージを見てたんだ・・・(笑)。ノー、冗談だよ。僕のことはみんなもうよく知っているでしょ。あの件を大きくする必要はないさ。ただ単に昨夜の僕には面白く思えたってこと。それは今でも変わっていないよ」、「僕は僕だし、引退するまでそうあり続けることだろうね」

そしてこの件における不運な主役となってしまったロシア人選手に対しては、真面目な口調で「チェリシェフが苦しんでのは間違いない。彼は僕と同じようにこのスポーツのプロだし、ここからサポートの言葉を送りたい」と述べたピケは、自分にも似たような経験はあったとして次のように語りました。

「2年前、僕はリーガ最終節で5枚目のカードをもらったことで、次の年の開幕節で出場停止になった。僕はそのことを分かっていたし、好奇心も強いからクラブに確認の電話もかけたよ。ここではカルラス・ナバル(チームの庶務担当)がその手のことを扱っていて、彼も(出場停止と)知っていたね。レアル・マドリーでは誰がその仕事か知らないけど。フットボルの世界ではあまり無いエラーだよ。普通は情報を受けてるものだからね」

マドリーの国王杯参加が失格になるかどうかについては、「大会を運営している連盟が決めることだし、どうなるか見てみようよ。僕からは口出しできない。最善の解決策が取られることを期待してる」とのことです。

セントラルはまた、バルサの好調さについても語っています。「シーズン序盤、僕らの守備レベルがあまり高くなかったのは事実だよ。僕らはたくさんの失点をしていた。グループとしての問題だったんだ。僕らは守備のレベルを上げる必要があったし、それをやれたと僕は思っている」、「結果がそれを示してるよ。最近の僕らは失点がすごく減っているし、もし僕らがほとんどの試合で完封できるなら、それは勝利の同義語だと思う

一番重要なのは、4月5月を昨シーズンのように迎えること。今の僕らは好いレベルでプレーをしているから、それを維持できるといいね。この調子でシーズン最後までいくことが僕らの挑戦だ。それをやれるスカッドが僕らにはあるよ」

ダニ・アルベス 「マドリーは失格になるべき」

一方、ダニ・アルベスがラジオ局COPEの番組 El Partido de las 12 の取材に応じ、この“チェリシェフ・ケース”について語っています。いつものように歯に衣着せぬ言いっぷりです。「レアル・マドリーのようなクラブで起こるべき事柄じゃあないよ。ルールに則り、彼らは失格になるべきだね。通用する弁明はない

ラテラルはメッシクリスティアノについてもずばっと斬りました。「ベストと言われる選手たちの一歩上にレオはいる。彼は世界最高の選手だ。二番目はネイマール。クリスティアノはバロンデオロの最終候補に残るのに相応しくないね。去年は大きな事を達成したことで受賞したけど、世界最高の選手というのはプレーでもっと大きな影響力を持たなければならない。ゴールを決めるだけじゃなくてね。フットボルはチームスポーツというのが忘れられてる」

 

コメント

  1. silver より:

    当然ながらマドリーは失格になるべきでしょうね。
    これを見逃してしまったら、累積処分というルールの存在意義に関わってきますからね。

    まさかクラシコから数週間でまた大炎上とは……
    マドリーさんはよっぽど炎上好きなようで(笑)

    それにしても、白組会長の意見には開いた口が塞がりませんね……(笑)
    知らなかったから無実って…(笑)
    知らなかったら何やってもいいとでも思ってるんでしょうか(笑)?

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