ルイス・エンリケ「サンドロ、ムニールはもっと良くなる」

交代枠を残して10人でプレーしたことへの不快感にはお詫び。

首都チーム(白い方)の笑撃的な失態が話題をさらっているその陰で、FCバルセロナが順当にコパ1/8ファイナルへと駒を進めました。0-0で終わった敵地でのイダに続き、今回もルイス・エンリケは出場時間の少ない選手たちを中心に先発イレブンを編成。そのイダではセグンダBのチームに無得点とはがっかりだ、と批判を受けた選手たちは今回はしっかりとその信頼に応え、6-1のゴール祭りとしています。主役となったのは、ついについにゴール日照りを終わらせたサンドロ(ハットトリック)とムニール(ダブル)。この試合がきっかけとなり、若きデランテロたちのゴール感覚が戻ってくることに期待です。

バルサ快勝、マドリー失格危機

約1ヶ月前に行われていたロメロ・クエルダでのイダ(第一戦)を0-0で終えていたことで、FCバルセロナが1/8ファイナルへと勝ち上がるための条件はブエルタ(第二戦)での勝利でした。ルイス・エンリケはその試合で大胆なローテーションを行い、起用された選手たち(いわゆる控え組とバルサB)が“結果”を出せなかったわけですが、バルサ監督はこの地元でのブエルタでも出番の少ない選手たちを中心に起用。今回はしっかりと6-1で快勝することでファンの期待に応えています。

一方、バルセロナから遠く離れたアンダルシア地方カディスでは、ベニテス・マドリーが出場資格のないチェリシェフ(昨季の累積警告で出場停止中)を起用する規則違反を犯す大失態。これは大会への出場が失格になる致命的な違反で、この歴史的エラー(うっかりミス)によってコパとお別れになりそうだ、と首都系メディアは騒がしくなっています。最近の白組さんはなんとも話題が豊富でらっしゃる、、、全く羨ましくはないですけれど。

そんな他クラブの騒ぎはさておき、我らのカンプノウは実に良いムードに包まれています。イダでの0-0はラージョ戦、BATE戦、エイバル戦と続いた連勝の流れに水をさすことになりましたが、今回はトリデンテやイニエスタ、ラキティッチ、ブスケツ、ピケたち抜きでもゴレアーダの完勝。長らくゴール日照りが続いていたサンドロムニールに恵みの雨が降ったことも、彼らが自信を得る上で役立ってくれるでしょう。彼らが第4のデランテロとして確立することは、ルーチョチームにとって非常に大きな意味があります。この夜だけの花火となりませんように。

ついに得点したサンドロ&ムニール

敵地でのコパ1/16ファイナル・イダにて、90分間のアピールタイムをもらいながらも無得点に終わったサンドロ・ラミレスムニール・エルハッダディにとって、このカンプノウでのブエルタは単なる再挑戦の機会というような生易しいものではなかっただろうと推察します。この二人だけではなく、他の出番少ない組もそうですが、セグンダBのチームにカンプノウで結果を出せなければ次は無いくらいの分かれ道。そこでサンドロがハットトリック達成、ムニールも2得点をマークしたことで、ひとまずはホッとひと息というところでしょうか。ゴール後の二人に笑みのなかったことから、これでは足りないとの思いが伝わってきます。

バルサでは351日ぶりのゴールらしいサンドロの3得点はどれも、ゴールハンターらしく思い切りの良い鋭いシュートによるものでした。1点目は相手ポルテーロからの贈り物パスを仕留め、2点目はアイトール・カンタラピエドラ(初先発)からの縦パスを巧みに受けて守りを攻略。3点目はこぼれ球を逃さず豪快にネットへと突き刺しました。ムニールの2点目をアシストした、ポルテーロを引き付けてからのヒールパスも美しかったです。ムニールの1点目はジェレミー・マテューのセンタリングに頭で合わせたもの。彼は昨季のリーガ開幕戦で話題となったデビュー戦ゴール以来、実に465日ぶりの得点だったそうです。

トップチームで初のハットトリックを達成し、記念ボールを自宅に持ち帰ったサンドロは試合終了後、このようにコメントしています。「個人的にとても喜んでいるし、チームが試合開始から終了まで激しく意欲的にプレーしたことに何よりも満足してる。でもこれも一つの試合に過ぎないから、僕らはハードワークを続けていかなければならない」

どんなデランテロにも、今日のような夜が必要なんだ。ゴールを決めて、良いフィーリングを得ることが僕らには必要だ」、「自分に出来ることをやったよ。ミスターに求められていることを実行しようとトライした。今日みたいにチャンスを活かせるように、意欲をもって続けていくよ」

ルイス・エンリケ 「これからはゴールが大きく見えるだろう」

ルイス・エンリケによる試合終了後の記者会見での、ビジャノベンセ戦に関する主だったテーマは二つでした。ひとつは、ようやくゴール日照りが終わったサンドロムニールに関すること。もうひとつは、選手交代枠が残っているにもかかわらず負傷したマテューに代わりの選手を出さず、最後の10分間を敢えて10人でプレーしたことは相手への侮辱ではないか、との問いです。まず若きデランテロたちについては、ミスターは次のようなエールを送っています。

「チーム全体のパフォーマンスに満足しているけれど、サンドロとムニールにもとても満足しているよ。彼ら二人はチームにとって重要な選手たちだからね。私から彼らにゴールを要求することはないけれど、デランテロにとっては得点は重要な意味を持つ。今日から彼らが、ゴールが大きく見えるようになるといいね。二人は自分たちの可能性に自信を持っている。ただ、彼らはもっと良くなれる、もっとチームで重要になれると私は考えているんだ」

「上に乗っていた重しは取れたことと思うし、彼らがこれからもネットを揺らし続けていくと私は確信してるよ。若いデランテロたちには出場時間が必要なんだけれど、彼らの置かれた状況はベストとは言えない。私は彼らを信頼しているんだ。改善していけるところは、まだたくさんあるけれどね。チームに貢献するために求められる野心は備わっていると私は見ている」

「敬意の欠如ではない」

一方、交代枠が残っているのに10人でプレーを続けた(6-1となっていた80分にマテューが筋肉の違和感でピッチから退いた時、バルサはあと2人交代することが可能で、ベンチのフィールドプレーヤーにはイニエスタスアレスネイマールがいた)ことに疑問の声が上がっている件については、決して相手への敬意を欠いたわけではない、とルイス・エンリケは説明しています。

リスクは冒さないことにしたんだ。交代枠は残されていたけれど、ウォームアップ時間が少ない中で、ベンチで身体の冷えている重要な選手たちを10分間のために出場させるリスクは冒したくはなかった。その点を明らかにしておきたい。ビジャノベンセ側への敬意の欠如ではなかったよ。もし彼らが敬意を欠く行為だと考えるのなら、私から謝りたい。私はチームにとっての利益を求めただけで、また同じ決断をするだろう。この二試合でのビジャノベンセが尊敬すべきライバルだったことも言っておかないとね」

使うつもりのない大事な選手ならベンチに入れるなよ、という意見も分かりますが、もしもに備えたらゴレアーダ祭りになったということで。チームの利益を考えて、地元での大勝している試合の最後の10分間で自主的に数的不利になった、のは良いんじゃないですかね。コパ1/16のベンチ入りが5人だけでなければ、ルーチョだってカンテラーノを送り出したでしょうし。

 

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