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ピケ「3つのタイトルを目指す」

そのためには一歩ずつ進むことが重要と。

スポーツ界のアカデミー賞といわれるローレウス世界スポーツ賞を開催するほか、スポーツ活動による社会貢献事業を推し進めているローレウスグループ。去る2月、そのスペイン・ローレウス財団の大使に就任したジェラール・ピケがこの木曜日、ローレウス財団とInstituto Guttmann病院、メルセデス・ベンツ・スペインによる共同プロジェクトの発表会に出席し、3冠達成を目指すバルサの今について語っています。

僕らには3つのタイトルを手にするチャンスがあるし、それを目指して進んでいくよ。全てのタイトルを獲得したいという願いを、バルサは常に抱いてる。でももしチャンピオンズ決勝へと勝ち進めるなら14試合が残っているからね。トリプレーテはクラブ史上1度しか達成していないことだから、実現はとても難しい。1試合1試合進んで行かないといけない

この4月は対戦相手、懸かっているものの両面でバルサにとって非常に重要かつ難しい月となります。「僕らは一つのタイトルを獲れないかもしれない。もし上手くやれなければ、タイトルのどれかを失うかもしれない。チャンピオンズで敗退するかもしれないし、リーガで首位を失うこともありえるね。僕らは1試合ずつ進んでいく必要があるけれど、もし4月を上手く乗り切れるなら、それは僕らがチャンピオンズの準決勝にいて、リーガで首位をキープしているということになるだろう

残り全勝できるチームはない

試合内容についてはとやかく言われるバルセロナですが、チームは今好調だよ、とジェリは言います。「僕らは良いフォームにあるよ。シーズンを通して僕らはそれを示してきてるし、ここ数試合では特にそうさ。フットボルの内容だって良いんだ。日によっては良かったり、いまいちだったりもするけれど、残り試合も少なくなっているし、ここまでくれば一番重要なのは勝つことだよ

マドリー方面では、“リーガの残り試合に全部勝って逆転優勝じゃ!”と血気盛んですが、バルサのセントラルは慎重です。「僕なら、自分たちが全試合に勝つほうには賭けないだろうね。去年は最終節まで自分たち次第ではなかったけれど、僕らはリーガ優勝できなかった。全ての勝点を得るチームは一つもないと僕は思うよ。とても難しいカレンダーだからね」

そして来週へと迫ったPSGとの第一戦に関しては、「グループステージとよく似た試合になるんじゃないかな。彼らは中心選手を何人か欠くけど(イブラ、ベラッティ、ダビド・ルイス、モッタ)、パルケ・デ・ロス・プリンシペスでの試合はいつも難しいよ」と無難な感じに語ったピケでした。

ローレウス財団大使

今回ローレウス財団と事業協力することとなったInstitut Guttmannは脊髄損傷や脳へのダメージによる神経障害を専門に医学治療やリハビリテーションを行っている先進病院で、バルセロナから少し北へ行ったバダロナの山あいにあります。ジェラール・ピケの母モンセ・ベルナベウさんが脳損傷部門の局長を務めていることでも、ジェリとは深いつながりがある。ピケが“パトロン”(イメージキャラクター)を務めたチャリティ本RELATOS SOLIDARIOSでは、収益金はこのGuttmann病院へと寄付されています。

スポーツを通じて社会貢献をしようというローレウス財団とInstitut Guttmann、メルセデスベンツが共同プロジェクトを行うということで、このプレゼンテーションでは車椅子によるコーフボールのゲームが行われました。不勉強で知らなかったのですが、コーフボールは1902年にバスケットボールを元に考案されたスポーツで、男女混合でプレーされるのが大きな特徴。ドリブルは禁止、バスケットゴールの周り360度どこからでもシュートが出来ます。欧州を中心に普及しているそうです。

この車椅子コーフボールのミニゲームには病院の患者さんたちとともに、ピケや同じくローレウス大使で元テニス選手のアレックス・コレチャらも参加。勝手の異なるスポーツの大変さに驚いていたようです。ジェリは言います。「ローレウス財団の大使となれることは名誉なことだし、母が働く我が家のようなInstitut Guttmannで大使デビューしたから尚のことだね。僕らにどんな貢献ができるか?これは唯一の経験であり、より多くの人々にメッセージを届けることで役に立ちたい。功績は彼らのものだけれどね」

 

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