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RAKUTENへの好意的反応

日本企業との年間5,500万ユーロ契約を歓迎。

FCバルセロナと楽天が2017/18シーズンから4年間に渡ってメイングローバルパートナー契約を結ぶことで合意した、とのニュースは、バルセロナや日本のメディアだけでなく、欧米の主要経済紙でも大きく取り上げられたようです。その年間5,500万ユーロなる大契約を結ぶにあたって、重要な役割を果たしたというのがジェラール・ピケの存在。ジェリは楽天の三木谷社長とゲーム制作会社KERAD GAMESの代表として知り合い、懇意となったことが今回の契約への扉を開いたのだとか。なんでも2015年の夏、バルサがアメリカツアーで訪れたサンフランシスコのレストランでピケが橋渡し役となって三木谷さんとバルトメウ会長を引き合わせ、そこから話が始まったそうですから、確かに重要な役割を果たしています。

カタールに代わる理想的パートナー

楽天とのスポンサー合意に関しては、バルセロナでは好意的に捉えられているようです。SPORTやMDを見たところでは、“バルサが世界のトップクラブであるために胸スポンサーが必要ならば、この日本企業のロゴはアラブ国家との関係が生む疑念を払拭するだけでなく、日本市場を開拓するうえでも理想的”といった受け取られ方をしてまして、SPORTのフォルク編集長は「この上ない」「バルセロニズモ満場一致の熱狂」「スペクタクルな成功」「諸手を広げての歓迎」といった単語でこの合意を称えています。

やや大げさにも思える歓迎を受けている理由には、カタールからの“解放”があります。“これまでカタールには経済的に世話になったけれど、アラブとの契約はクラブのイメージにダメージを与えた。彼らのメインパートナーとしての役割はこれで終わり、これからはよくは知らないけれどもイメージのずっと良い日本企業がパートナーとなる”。ホッとした、というのが偽らざる感想でしょう。三木谷さんはラポルタ時代からのクレだとも報じられていまして、そのあたりも好感度を上げていそうです。

この楽天との契約(年間5,500万ユーロ。チャンピオンズ優勝で+500万ユーロ、コパ優勝で+150万ユーロ)と、同じくメインパートナーのNIKE(年間8,500万ユーロ)、左袖にロゴのあるBEKO(同1,000万ユーロ)とを合わせ、これから4年間はユニフォーム広告だけで1,500万ユーロ(約175億円)の収入が確保されます。

正式契約のためには、シーズン最後に開催されるアサンブレア(クラブ総会)でのソシオ代表たちによる承認が必要ですが、問題なく受け入れられるのは間違いありません。あとは「素晴らしき解決策を見つけた」とされるこの合意が、4年後も同じように評価されていれば嬉しいところ。良い物語が紡がれることを期待しましょう。

 

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