バルセロナ移籍を待っているとされるコロンビア代表の期待株。
FCバルセロナの未来のセントラルと呼ばれているのが、ブラジルのパルメイラスに所属するコロンビア人選手、ジェリー・ミナ(22)です。チームのブラジル選手権(カンペオナート)優勝に貢献し、大会最優秀デフェンサに選出された彼はバルセロニスタとして知られており、バルサも購入オプションを保有しているなど、近い将来のバルサ入団は濃厚そうな状況。年俸額で上回るマンチェスター・シティなどの誘いも断り、一途にカタランクラブからのオファーを待ってくれているそうです。しかしながら流動的な要素も含んでますので、バルサとしては過信してもいられない。これから選手側との面談を経て、どう行動するのか決めていくとされています。
バルサスタイルの長身セントラル
バルセロナがジェリー・フェルナンド・ミナ・ゴンサレスの優先獲得権を確保した、と各メディアに報じられたのは昨年初夏のことでした。その時のMD紙によれば、優先権にかかる費用はゼロで有効期間は3年間。パルメイラスとの契約更新(~2021年)の際にバルサが優先される条項が加えられたらしく、もし欲するなら、カタランクラブはコロンビア代表セントラルを900万ユーロで獲得できる模様です。
ジェリー・ミナ自身はバルサ選手となることを熱望していると言われます。とはいえカンプノウ行きが一つの可能性に過ぎない状況ではあまりバルサバルサと言うことも出来ませんから、「参考にしているのはピケとマスチェラーノ」(16年12月MD紙)「バルサ対マンチェスター・シティのチャンピオンズ決勝なら、応援するのはバルセロナ」「特に好きな選手はピケ(17年1月AS紙)と控えめに意思表示。自らを「地に足がついている」と評すように、ビッグクラブとの仮合意に浮かれた感じのない受け答えをしています。
それは今も変化はないのですが、この25日付のSPORT紙記事では少しだけ踏み込んだといいますか、自宅に招いた同紙記者に何度もバルサについて振られた若きセントラルは、次のように述べています。
「バルサが僕に注目するのは、僕のプレースタイルが彼らと同じだからだよ。僕は後方からボールをつないでいくのが好きだし、バルサはテル・ステーゲンからプレーを始める。メッシやスアレス、ネイマールにボールが届いた時、いつもボールにタッチしている。チームがどのように飽きることなく30-40タッチするかを見るのは楽しいね」「ポゼッションを拒否するチームは好きじゃない」
ジェリー・ミナは195cmとピケをも凌ぐかなり高身長のセントラルですが、スピードもあるらしく、その秘密を本人は「向上への意欲をもって1日2回のトレーニングをすること」と明かしています。元々はメディオセントロなので足元の技術も自信があり、「チャンスがあれば、相手エリアまでボールを持ち上がる」とも語っているコロンビアーノです。
2月に今後を決める話し合い
クレ好みの特性を持っていそうなジェリー・ミナ。22歳の彼がバルセロナで成功すれば、サムエル・ウンティティと2人で10年先までセントラルの心配は不要になりそうですが(さらにマルロン・サントスもいる)、もし購入オプションを行使するのであればどのタイミングで行うのかなどは、まだ未定のようです。
バルセロナの状況としては、現在トップチームのセントラルはピケ、ウンティティ、マスチェラーノ、マティエウの4人です。契約が2018年で満了するムッシュを夏で放出する場合は、席が一つ空く。そこでこのミナを獲得するかといえば、彼は恩義あるパルメイラスでのコパ・リベルタドーレス2017制覇を望んでいるらしく、となると移籍は2018年冬、もしくは同年夏となってきます。
公式には一切発表されませんが、SPORT紙はバルサがマルロン・サントスの買い取りオプションをすでに行使し、若きブラジリアンを正式に獲得したと断言しています。しかしマルロンが来季はトップチームに昇格するのか、フィリアルであと1年修行をするのかはまだ決まっていない。こちらを含め、守備陣をどう編成するのかをロベルト・フェルナンデスは決断しなければなりません。
SPORTによると、ジェリーの父と代理人を務める彼の伯父が2月にバルセロナを訪れ、選手の将来を明確にしていくとのことです。欧州のビッグクラブが複数興味を示しているという期待株なので、いくら本人がバルサ待ちとはいっても余裕をかましてはいられない。季節はまだ冬ですが、夏以降へ向けた動きは始まっています。
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