バルサで続けたい選手と、出したいクラブの思惑がぶつかる
コロンビア代表の巨人セントラル、ジェリー・ミナの評価が上昇中だそうです。とはいってもエルネスト・バルベルデ内ではなく、フットボール市場での評価で。クラブにとっては渡りに船、戦力外であるミナを巡っての移籍話はこれから活気付きそうです。
ポーランド戦で思わぬ活躍
日本とコロンビアが対戦したムンディアル・グループリーグ第1戦でベンチスタートとなったジェリー・ミナが、突如注目を集めるようになったのはポーランドとの第2戦(3-0)でした。
先発起用されると、期待に応えてレバンドウスキらを封じただけでなく、先制点もマークして予期せぬ英雄となったミナ。その夜は邪な歓声がカンプノウのオフィスに響いた・・・ かもしれません。日本戦で控えになった時は「ショーケースに陳列もされない」と、さぞガッカリしたでしょうから。
バルサとしては第3戦でもコロンビアがセネガルに勝ち、ミナが1/8ファイナルに進むことを期待しているでしょう。市場価格はさらに上昇します。
「バルセロナから出たくはない」
しかしジェリー・ミナはバルサ退団を望んではおらず、EFE通信社の取材にてきっぱりとこう断言しています。
「僕にとってはバルセロナは世界最高のチームなんだ。バルセロナから出ていきたくはないし、決してそれを望んだりはしなかったよ。僕はクラブが街が、人々が、ここの選手たちが、すべてが好きだ」
残留を阻む二つの壁
たいへん嬉しいコロンビアーノの言葉。
ただ現実問題としてジェリー・ミナの前には、二つの困難な壁がそびえています。
- ●セントラルの序列では5番目になること(スポーツ面)
- ●EU圏外選手枠を1つ空けねばならないこと(書類面)
適応の簡単ではないバルサのセントラルを、わずか半年で見切りを付けられ、クレマン・ラングレを獲得するので不要、さらに状況が変わって夏加入させるアルトゥールを登録するためにアディオス、ってのはね。。
無理に残っても、干されるだけ。
同じようにマルロン・サントスの扱いもまた残念でして、個人的にはどうも、こういった南米選手の仲介ビジネスっぽいことはバルサにはそぐわないと思う。
そもそも使う気もないのなら最初からジェリー・ミナには手を出さず、ダビ・コスタスとかホルヘ・クエンカとか、バルサBのカンテラーノで急場を凌げばよかったんじゃないか。もやっとしたオペレーションになりそうです。
このニュースのまとめ
- ・ポーランド戦の活躍で価格上昇中らしいジェリー・ミナ
- ・ミナを売りたいクラブは頬が緩む
- ・スポーツ面と書類面の両方で残留の可能性は低い
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