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クライフよ永遠に

バルサBのスタジアムに彼の名前が付く。

先週土曜日の事となりますが、カンプノウの敷地内にある施設アウディトリ1899(Auditori 1899)にてクラブ史における超重要人物ヨハン・クライフの没後1年を記念した式典が執り行われました。いつもは何かと“イズモ(派)”に分かれがちなバルセロニスタですが、この日はバルセロニズモでまとまりヨハンを追悼。偉大なる御大のいない1年間を振り返りつつ、彼の名を永遠にクラブに刻んでいくための幾つかの発表を行っています。その1つが、シウター・エスポルティーバに建設中のミニエスタディの名称が“エスタディ・ジョハン・クライフ”になること。若者たちを大切にしてきたヨハンですから、これには喜んでくれそうです。

カンプノウに銅像、通りの改名を市に要望

2016年3月24日にフットボル界の伝説ヨハン・クライフ(以下、式典での呼び方に従ってジョハン)がこの世を去ってから、早いもので1年が経過しました。これを記念して3月25日(土)、FCバルセロナはカンプノウに隣接するアウディトリ1899にて式典を開催。命日から1日遅れたのは、23日(木)にクラブの元会長アグスティ・ムンタル氏(1973年夏に選手クライフを獲得した会長)が亡くなったことで、48時間を喪に服したためとのことです。

式典ではジョゼップ・マリア・バルトメウ会長により、クラブのトレーニング施設シウター・エスポルティーバ・ジョアン・ガンペルに建設中のバルサB用スタジアム(通称新ミニエスタディ)が“エスタディ・ジョハン・クライフ”と命名されることが発表され、同席したヨハンの息子ジョルディ・クライフがそれを認めています。

バルサが公式に「バルサスタイルの考案者」「第二のクラブ創始者」と定義するクライフほどの歴史的人物ですから、ミニエスタディ以上のなにかに名が残っても良いようにも良いようなと最初は思いましたが、ジョルディ曰く「もし父に選んでもらうとすれば、彼は育成部門を選ぶと私は確信しています。ミニエスタディはカンテラ選手がトップチームへと至るための最後のステップですし、父も非常に喜んでいることでしょう」とのことなので、それはそうだと納得します。

この新スタジアムは2017/18シーズンの利用開始へ向け、現在工事中。収容人数は約6,500人ほどとなります。

ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長はまたこの式典にて、場所は未定ですが、“新エスパイ・バルサ”(改築するカンプノウを含めた周辺刷新プロジェクトの総称)内に御大ヨハンの銅像を建てることも発表。現在はスタジアムの正面玄関の前に、ラディスラオ・クバラの像があります。

そして式典ではもう一つ、クラブがバルセロナ市役所に対し、クラブオフィスと現ミニエスタディの間を通る道(Avenida Aristides Maillol)をジョハン・クライフ通りに改名できないものかと相談中であることも明らかにされています。この通りには奇しくも、スタジアム正面玄関に直通してチケット売り場も併設されている大きな14番ゲートがあり、御大の名が付くならちょうど良いように思います。そう簡単に手続きがなされはしないでしょうし、拒否されるかもしれませんが、もしこれが了承されればクラブオフィスの住所は avda. Johan Cruyff. s/n 08028 Barcelona になる。実現してほしいです。

クライフ家からバロンデオロの贈呈

また、FCバルセロナはスタジアムの隣にあるバルサミュージアムにクルイフ特設コーナーを作ることも発表したのですが、式典ではクライフ家を代表してジョルディが、父ジョハンが着用していた背番号9のバルサユニフォームと、バルサ選手時代に受賞したバロンデオロのトロフィーをクラブへと贈呈。バルサミュージアムが「これらの品があるべき場所、適切な場所」だというジョルディの言葉には感謝しかありません。息子氏はまた、式典で次のように語っています。

「私たち家族全員の名において、忍耐強く私たちを待ってくれたクラブに感謝しています。家族は少し間を置くことを望み、最終的に長くなってしまったわけですが、今はクラブに感謝すると共に、この合意に大変喜ばしく思っているところです。この恒久的で愛情のこもった合意により、私の父はいつまでも存在しつつけることでしょう」

「みなさんの反響により、悲しい一日が誇らしい一日となりました。みなさんの愛情に私たちは感謝しています。息子としてただ誇りを感じるばかりです」

ジョハン・クライフとFCバルセロナの関係は、サンドロ・ロセイ元会長との名誉会長職を巡ってのあれこれでこじれていましたが、どうにか御大の生前に双方の財団を通じて和解し(ジョハンが最後に署名したのはバルサ財団とクライフ財団の事業契約書)、この日の各種合意にたどり着けたのは良かったです。

ということで下は式典で流されたクライフに捧げる感動的な動画ですが、そこで「あなたはバルサスタイルという新たな哲学を考案した」「ラ・マシアを育てた」と言っているわけですから、この2つが充ち満ちたフットボルをトップチームが出来るような補強などを行っていくことをフロントにはお願いをします!恩人ジョハンに嘘はつけませんで。

 

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