監督としての実力を証明中。
9月17日はメッシのバルセロナ上陸記念日であるとともに、ティト・ビラノバの44歳の誕生日でもありました。ハッピーバースデー、ティト!
4月にペップ・グアルディオラの退団が明らかとなり、その後任がティト・ビラノバだと発表されたとき、正直バルセロニスタ以外の人たちは「誰?」と思ったことでしょう。しかしここまでの彼はとっても見事にバルサ監督という仕事をこなしています。力むことなく、気負うことなく(外からはそう見える)、自然体でチームを勝利へと導いているミスター。監督としての彼の真価はいずれやってくる”真実の時”に試されるでしょうが、その片鱗を覗かせたのは土曜日のヘタフェ戦でした。
MUNDO DEPORTIVO紙はコリセウム・アルフォンソ・ペレスでバルサが快勝(1-4)した最初の立役者は、ティトの取った数々の決断だったとしています。その記事によるナイスだった決断は6つ。簡単に挙げていくと、次のような感じになります。
■メッシと話し合い、誰もに利益のある休養を与えた
ティトは金曜日にメッシと話し合いの場を持ち、コンディションについて意見を交わした。そこでレオは、実は少々疲れているんですと告白。平和裏にベンチスタート協定が結ばれ、ラスト30分間に登場した10番はあっさりと勝負を決めてしまった。
■FIFAウイルスを患っているのに、ローテーションでアルベスとマスチェを休ませた
チャンピオンズに向け、ローテーションを計画していたティトに、折り悪くイニエスタとアレクシスが代表戦で怪我をし、アルバが扁桃腺炎になったという知らせが届く。しかし監督は勇気をもって南米組のメッシ、ダニ、マスチェラーノをベンチスタートに。アンタッチャブルはいないと示し、結果グループを強化した。
■アドリアーノ、チアゴ、モントーヤがチーム内競争を刺激
そしてレギュラー選手たちに代わって登場した選手が気合の活躍。チームを成長させるには、健全な競争が必須。ジョルディ・アルバ入団に刺激を受けたアドリアーノが良い例。
■セスクへの信頼
セスクはここまでのリーガ4試合に全て先発しており、今回は初めてのフル出場。メッシ不在のなか偽9番としてアドリアーノの先制点をお膳立てし、メッシ登場後はインテリオールとしてビジャのゴールをアシスト。賑やかだった議論に終止符を打った。
■危険なスタジアムでカンテラーノ10人先発起用
バルサが昨年敗れ、毎年苦手としているアルフォンソ・ペレスで、驚きのカンテラーノ10人先発。これはビラノバの大胆さとチームへの信頼の表れ。
■試合毎に改善されていくプレー
リーガとスーペルコパで最初は4試合連続失点していたチームだったが、その後改善。バレンシア戦を無失点で終え、研究の成果の見えたヘタフェ戦でも、リバウンドの不運な1失点のみだった。
そしていよいよ明日19日には、バルサのチャンピオンズが開幕します。今季はくじ運よくカンプノウでのスタートとなりますから、きっとまたステップを1つ上がったパフォーマンスでファンを喜ばせてくれることでしょう。ビラノバ船長がまったく気にはしておらずとも、クレの中での信頼感は着実に上昇していますよ!バモス・バルサ、バモス・ティト!
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