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ルイス・エンリケ「サプライズが起こるだろう」:オサスナ戦前日会見

勝点計算は危険だと警告するバルサ監督。

聖メッシ擁するバルセロナがベルナベウを陥落させたクラシコから二日。あの興奮はまだクレの心に余韻となって残っていますが、直接のライバルを敵地で叩いたとはいってもリーガ優勝争いがマドリー本命である状況に変わりはなく、オサスナ戦前日会見でのルイス・エンリケは「未消化の試合が残っているマドリーは私たちを上回れる」とバルセロニズモの兜の緒を締めています。そしてこれからの残り5節では驚くような結果が発生するはずだと予想。それがバルサとならぬよう、最下位オサスナ戦にしっかり勝っていかねばなりません。

本命との感覚はない

元々、記者会見はさっさと済ませたいと思っているルイス・エンリケ。このオサスナ戦の前日会見も手短に、10分少しで片付けています。ここでバルサ監督が強調したのは、リーガの優勝争いは依然としてレアル・マドリーに有利な状況にあることと、終盤戦は何があっても不思議ではないことでした。

私たちの中に、本命だという感覚はひとつもないんだ。ライバルには未消化の試合が一つ残されているので、順位表で私たちを上回ることができる。日程は両チームにとって難しいものとなるだろう。サプライズは間違いなく発生するだろうし、誰も予期せぬ結果が起こると思う。そこでしくじるのが自分たちではないことを期待してるよ」

日程といえば、チャンピオンズ準決勝でマドリーとアトレティコが激突している様子を(某カルバハルスアレスを罵ったように)自宅で観られるバルセロナは、体力的に有利とも言えます。しかしルーチョは「それは分からないし、待つしかない。願わくは、私たちもそのきつい日程でいきたかったものだよ。それはチャンピオンズで生き残っていればこそだからね」とコメント。5月前半をひぃひぃ言いながら乗り切るのは、栄冠に近づくチームの特権ですからね。。

今節にも降格が決まるオサスナ

さて今回バルセロナがカンプノウに迎えますのは、ここまで3勝9分け21敗の勝点21で最下位に位置し、今節にも降格が確定するオサスナです。計算上ではルーチョチームの楽勝が期待されますが、油断をするとこういうチームに噛みつかれて泣くのがリーガ。試合に集中し、出来れば早めに決着を付けることが望まれます。

「カンペオナートが終わりに近づくと、全ての勝点がきわめて重要な意味を持ってくる。私たちは最大限の成果を出せるよう狙っていくし、終盤戦に入ってからの下位チームの危険さはよく知っているさ。危険な試合になる

気になりますのは、ローテーション積極派のルイス・エンリケがここでも選手を入れ替えてくるかどうかですが、その点について彼は明かそうとはせず「明日、3ポイントを勝ち取るための最大限に競争力のあるチームを決めるさ」とのみコメント。少なくともアンドレス・イニエスタは温存されるんじゃないかと予想しますが、代役はやはりアンドレ・ゴメスでしょうか。デニス・スアレスもたまには使ってほしいです。

今日はバルサが現地時間19時半からオサスナ戦を戦い、その結果が出た21時半からリアソールでのデポルティーボ対レアル・マドリーがキックオフとなります。こちらは先に勝ってあちらさんにプレッシャーを与えねばなりませんが、その点に関してルーチョ曰く「重要なのは勝つことであって、試合をする順番は私にはオマケだ」。不都合なのは仕事のある平日夜の19時半にスタジアムへ参じることになるファンでしょうか。

ギガクラックを3年指揮できた幸せ

ルイス・エンリケはまた、マドリー戦の直後は絶賛していたレオ・メッシについてもトーンを下げていまして、「メッシの決勝点がもたらす精神的な価値は明らかだけれど、ゴール1つでは試合に勝ってなかったわけだからね。シーズン終盤に立ち向かうための刺激となることを期待してる」とコメント。今季でレオの監督ではなくなる件についても感傷には浸らず、「彼をトレーニングしなくなることは別に残念ではないさ。私はポジティブな面を見る方が好きだし、これまでの3年間、世界最高選手を満喫する機会を手にできたんだ」とステキに語っています。

そして、メッシの決勝点を“マドリディスタとして悲しい”と述べたLFPのハビエル・テバス会長について訊ねられたルイス・エンリケは、とぼけた表情で12秒沈黙。最後は記者さんに対して「で、キミは驚いたの?」と訊ね返しています。まあ今更誰も驚きませんよね。セルヒオ・ラモスの出場停止がわずか1試合だけだったことも含め、そこらは今日も通常運行のリーガとRFEFです。

 

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