ロベルトSDが選んだ候補を、幹部3人が承認すれば交渉開始。
5月に入り、2016/17シーズンも大詰めを迎えています。ルーチョバルサの残り試合はリーガ3つと、コパ決勝の合計4試合。これらの国内ドブレーテへの挑戦と平行し、来たるべき2017/18シーズンへ向けた準備が水面下で着々と進められていることでしょう。ルイス・エンリケの退任が決まっているバルサですから、シーズンが終わればまずしなければならないのが新監督の発表。その他、レオ・メッシとの契約更新、新選手たちの補強、バルサBからの昇格などに関する決断を、ここから休みなく下していかなければなりません。ロベルト・フェルナンデスが大忙しとなる時期の到来です。
幹部会議で最終決定
今日から5月ということで、新聞表紙にて“差し迫った決断”と大見出しを付けたSPORT紙とMD紙ですが、監督人事に関するニュースでは、両紙は内容が異なっています。現時点でのざっくりとした違いはこうです。
- ■MD:ロベルト・フェルナンデスはすでに候補を決めている
- ■SPORT:ロベルト・フェルナンデスはすでに候補のリストアップを終えている
SPORT紙の記事では、ロベルト・フェルナンデスはこれから15-20日以内に、必要条件である“バルサのDNA”を持った候補の中から、一番だと考える監督をクラブの幹部会(ジュゼップ・マリア・バルトメウ会長、ジョルディ・メストラ副会長、アルベルト・ソレール ディレクター)に推挙するそうです。そしてロベルトSDを加えた4人が満場一致で最終決断を下した後、その選ばれた監督といよいよ交渉開始となります(それぞれの候補には最初の打診程度はしている模様)。
そして労働条件やチーム編成(補強・放出)で同意したテクニコと契約締結となるのですが、その公式発表は5月27日のコパ決勝後。クラブとしては一切の交渉情報をリークせず、コパ終了後に新監督がどーんと明るみに出る計画で、もし情報が漏れた場合も発表はコパ決勝後、とSPORTは見ています。
本命報道はバルベルデ
一方で、ロベルト・フェルナンデスはすでに新監督候補を決めている、というMD紙が筆頭としているのは、相も変わらぬ、エルネスト・バルベルデとファン・カルロス・ウンスエです。SPORTにしても、この二人に加えてファン・アントニオ・ピッスィ(チリ代表監督)なので、個人的にはあまり気持ちが盛り上がらない。ピッスィさんの志向するフットボルがどんなものかはよく知らないのですが。。
ロベルト・フェルナンデスがバルトメウ会長、メストラ副会長、ソレール理事らと協議する点はMDも同じ。ただしMDは今週中に最終決断がなされる、と少し日程は早めです。クラブ発表が後ほどになる点は同じ。
ということで新監督候補については、まだバルベルデさんが本命扱いです。そしてアスレティック・クルブのジョス・ウルティア会長が今週木曜日に会見を開くと発表していますので、これがひょっとしてバルベルデさんの退団発表ではないか、と見られていて、もしそうなら一盛り上がりあるでしょう。その他のところでは、ロナルド・クーマン、エウセビオ・サクリスタン、オスカル・ガルシアあたりも候補者とされています。
昨年の選手補強では、契約が決まる少し前まで選手の名前がメディアに出てこなかったロベルト・フェルナンデスですので、今回もまた意外な候補が水面下に潜んでいるんじゃないかとも思えます。なんにせよ、クレの心を弾ませ、チームを(中長期的な)成功へ導く候補に決まりますように。
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