バルトメウ会長がスポーツマネージャーを新設。
2017年7月5日、FCバルセロナがある公式発表を行いました。それはクラブが“フットボル部門のスポーツマネージャー職を新設し、ジュゼップ・セグラがその任に就く”というものです。
その役割はフットボル全部門のスポーツ的な管理を取り仕切る最高責任者。
つまりはセクレタリオ・テクニコ(強化部長)をしていたロベルト・フェルナンデスの上に、セグラが立つことになります。さらっと発表されてますが、これは大きな変更です。
ロベルト・フェルナンデスの上司に
このスポーツマネージャーなる役職を考案したのは、各メディアによるとジュゼップ・マリア・バルトメウ会長でした。
名称は異なっていますが、実際の仕事内容はいわゆるスポーツディレクター(以下SD)。ロベルト・フェルナンデスはこちらでもSDと書いていましたが厳密に言えばセクレタリオ・テクニコで、この二つの職は与えられる権限も異なっています。
ではどう違うのかというと、SDの方がクラブの執行部に近く、権限も大きくて内外の選手との全交渉も担うことが出来ます。
一方でセクレタリオ・テクニコはSDの職務の大半を行えますが、主な任務はスカウティングや収集された情報の分析・修正などのようで。SDがいる場合はそちらに決定権があり、この二つの担当者がいる例は数多いです。
バルサでは2015年のぷちクライシスでアンドレ・スビサレッタが解任された後は、SDは空席でした。理由はロベルトがSDではなくセクレタリオ・テクニコを望んだから。
そこに今回ペップ・セグラが就任(昇格)し、昨日まで育成部門プロチーム(バルサB、フベニール)のセクレタリオ・テクニコだったセグラのポジションは、ドリームチームのカピタン、ホセ・マリ・バケーロが引き継ぐだろうと報じられています。
- 予想される新組織
- ■スポーツマネージャー:ペップ・セグラ
- ■トップチーム担当セクレタリオ・テクニコ:ロベルト・フェルナンデス
- ■育成部門プロチーム担当セクレタリオ・テクニコ:ホセ・マリ・バケーロ
- ■アマチュア部門最高責任者:ジョルディ・ロウラ
※正確な新組織図は後日、クラブから発表される
ここまでの補強活動に不満?
バルトメウ会長の狙いは、この変更によって組織を強化することのようです。ばらばらに動いていたセクレタリオ・テクニコたちを統括する人間がいることで、確かにフットボル部は強化されるかもしれません。
が、この人事によってこれまでロベルト・フェルナンデスが担当してきたトップチーム強化の仕事を事実上セグラが担うことになれば、ロベルトの仕事内容にバルトメウが満足していないと解釈するのが妥当になる。
バルサ公式では「ロベルト・フェルナンデスは今日までと同じ責任でFCバルセロナトップチームのセクレタリオ・テクニコを続ける」とありますが・・・。
また、セグラはバルサ下部組織でのテクニコ歴が長いですし、バケーロも呼び戻すとなると、各チーム編成にバルサ色を強めるとも言えます。
近日中に行われるバルトメウ会長の記者会見では、どのような説明がなされるのか。いずれにせよ、この夏の補強作戦に影響を及ぼすであろう人事です。
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